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- 第13回プンチャック・シラット世界大会-
2007年10月21日から25日までマレーシアで開催された第
13回プンチャック・シラット世界大会に参加してきました。
日本からの参加者は選手8人、コーチ1人の総勢9名。練習頻度の割りには大きめの選手団だったと思います。こういう大会には大人数で参加した方が楽しいことを初めて実感。
以下、帰国間際に配布された大会リポートを元に大会報告をば。
ちなみに前回大会は「第8回」で今回が「第13回」なのは数字のマジックです。・・・というのは冗談で、どうやら前回開催時に過去の大会をカウントし忘れた様子。こんな管理体制でアジア大会正式採用、ひいてはオリンピックに、なんて○○沙汰としか(以下自粛)
第13回プンチャック・シラット世界大会概要
(1)大会について
(2)大会参加国
(3)大会日程
(4)競技種目
(5)競技結果
大会こぼれ話・裏話
10月19日(金):成田集合、ひたすら移動
10月20日(土):メディカルチェック&組み合わせ抽選&開会式
10月21日(日):男子の試合
10月22日(月):女子の試合&演武ソロ予選
10月23日(火):男子Bクラス2回戦&演武ソロ・ダブルス決勝
10月24日(水):市内観光&知事主催夕食会
10月25日(木):PERSILAT会議&決勝&閉会式
10月26日(金):KL観光
10月27日(土):KL観光2・・・走れ!
10月28日(日):帰国
第13回プンチャック・シラット世界大会(21~25th Oct. 2007)概要
(工事中)
ヨーロッパ諸国(9) : ベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、ロシア、スペイン、スイス、イギリス、オーストリア
東南アジア諸国(9) : インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー(ビルマ)、ブルネイ
その他(5) : オーストラリア、日本、スリナム、サウジアラビア、アゼルバイジャン
*上記以外にネパールとインドが公式HPに参加国として国旗が記載されているが、エントリーした選手の来馬はなく、現地シラット協会関係者のみの参加となった。また、国旗の記載はないものの、イエメンの現地シラット協会会長が参加していた。
試合は午前・午後・夜の3部制を取り、朝・昼・晩の食事はホテルで食べます。
基本的な行動パターンは・・・
6:30-8:00 朝食
8:15 ホテルロビー集合、会場へ
8:30 午前の部開始(予定)
12:00 会場玄関集合、ホテルへ
12:30-14:00 昼食
14:15 ホテルロビー集合、会場へ
14:30 午後の部開始(予定)
18:00 会場玄関集合、ホテルへ
18:30-20:00 夕食
20:15 ホテルロビー集合、会場へ
20:30 夜の部開始(予定)
23:00 会場玄関集合、ホテルへ
ほぼ毎日これの繰り返し。ちなみに、ホテルから会場までは貸切バスで15分程度の距離でした。到着日に配布されたスケジュール表に沿って、ほぼ進みました。ところどころゴム時間でしたが、運営そのもは基本的にスムーズかつ親切で、この辺がインドネシアが弟分に置いていかれる遠因でもあるのでしょう。
日付 | イベント |
20(土) | 選手登録 / メディカルチェック / 体重測定 テクニカルミーティング・組合抽選 開会式 |
21(日) | 試合部門1回戦 |
22(月) | 試合部門2回戦、演武部門予選 |
23(火) | 試合部門3回戦、演武部門決勝 |
24(水) | 試合部門準決勝 |
25(木) | 国際プンチャック・シラット連絡会議 試合部門決勝 閉会式 |
プンチャック・シラットの試合には大きく分けて、体重別の階級で打ち合う試合部門と規定の型を競う演舞部門とがある。今 大会では以下のクラス/型でそれぞれの技が競われた。(黄色は日本選手が参加した種目。cizmaは演舞部門Tunggalに参加)
1.男子試合部門(Tanding) Aクラス - 45kg以上50kg未満 Bクラス - 50kg以上55kg未満 Cクラス - 55kg以上60kg未満 Dクラス - 60kg以上65kg未満 Eクラス - 65kg以上70kg未満 Fクラス - 70kg以上75kg未満 Gクラス - 75kg以上80kg未満 Hクラス - 80kg以上85kg未満 Iクラス - 85kg以上90kg未満 Jクラス - 90kg以上95kg未満 Open - 95kg以上110kg未満 |
2.女子試合部門(Tanding) Aクラス - 45kg以上50kg未満 Bクラス - 50kg以上55kg未満 Cクラス - 55kg以上60kg未満 Dクラス - 60kg以上65kg未満 Eクラス - 65kg以上70kg未満 Fクラス - 70kg以上75kg未満 Open - 75kg以上90kg未満 |
3.男子演武部門(Seni) Tunggal (ソロ) Ganda (ダブルス) Regu (3人チーム) |
4.女子演武部門(Seni) Tunggal (ソロ) Ganda (ダブルス) Regu (3人チーム) |
男子MVPはマレーシア、女子MVPはベトナムの選手が獲得しました。最多メダル獲得国は3大会連続でベトナムとなりました。メダル獲得2位はマレーシア、3位はシンガポール。インドネシアはseni部門で死守していた王座をベトナムに今大会では掻っ攫われ、金メダル2個という(恐らく)過去最低の結果となっています。12月のSEAGAMES(東南アジア地域オリンピック)でのリベンジがどうなるか見ものです。(インドネシアの一軍はSEAGAMESに備えて今大会に来ていない、とも聞きましたがはてさて?インドネシアの試合チームは一軍・二軍というよりAチーム、Bチームと2ついたはずで、どちらが来馬していたかはわかりません。)
日本チームは試合部門は4名が1回戦敗退、1名は1回戦が不戦勝で2回戦に進みましたがそこで敗退。演武部門はcizmaが予選突破して決勝進出、Ganda組は参加者の関係で予選なしの5位/5カ国でした。
部門 | 種目 | 結果 |
男子試合 | Aクラス | 1. ベトナム 2. インドネシア 3. シンガポール/フィリピン |
Bクラス | 1. インドネシア 2. ミャンマー 3. マレーシア/ベトナム |
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Cクラス | 1. ベトナム 2. タイ 3. マレーシア/フィリピン |
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Dクラス | 1. マレーシア 2. ベトナム 3. シンガポール/タイ |
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Eクラス | 1. マレーシア 2. アゼルバイジャン 3. タイ/ベトナム |
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Fクラス | 1. ベトナム 2. マレーシア 3. タイ/インドネシア |
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Gクラス | 1. シンガポール 2. ベトナム 3. ブルネイ/オランダ |
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Hクラス | 1. シンガポール 2. ベトナム 3. マレーシア/オランダ |
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Iクラス | 1. ベトナム 2. フランス 3. インドネシア/シンガポール |
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Jクラス | 1. ベトナム 2. マレーシア 3. インドネシア/タイ |
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Open | 1. マレーシア 2. インドネシア 3. ロシア/オランダ |
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女子試合 | Aクラス | 1. マレーシア 2. ミャンマー 3. シンガポール/ベトナム |
Bクラス | 1. ベトナム 2. インドネシア 3. タイ/シンガポール |
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Cクラス | 1. マレーシア 2. ベトナム 3. フィリピン/インドネシア |
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Dクラス | 1. ベトナム 2. インドネシア 3. シンガポール/マレーシア |
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Eクラス | 1. マレーシア 2. ベトナム 3. インドネシア/ベルギー |
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Fクラス | 1. ベトナム 2. オランダ 3. マレーシア/シンガポール |
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Open | 1. インドネシア 2. ベトナム 3. マレーシア/スリナム |
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男子演舞 | Tunggal | 1. ベトナム 2. インドネシア 3. マレーシア |
Ganda | 1. シンガポール 2. ベトナム 3. マレーシア | |
Regu | 1. ベトナム 2. マレーシア 3. インドネシア | |
女子演舞 | Tunggal | 1. マレーシア 2. ベトナム 3. ブルネイ |
Ganda | 1. ベトナム 2. マレーシア 3. インドネシア | |
Regu | 1. ベトナム 2. マレーシア 3. インドネシア |
大会こぼれ話・裏話
一応、こぼれ話・裏話としてありますが、今回は大したハプニングもなく・・・
今回の日本チームに帯同するインドネシア人コーチは、日本に馴染んでる人なので、お迎えの必要なし。というわけで、成田空港を集合場所に設定しました。ちょっと高いけど、近くに空港バス乗り場があるので、空港集合だとcizmaは超楽チン。寝坊した1名を除き、割と時間通りの集合でした。ただ、チェックインカウンターが相当混雑しており、セキュリティーチェックを受けるのに待ち、チェックインするのにまた待ち・・・余裕のあった時間がどんどん消費されていきました。でも、そんな待ちの間に寝坊したメンバーも到着し、全員揃ってチェックインできたのはよかったかな。
機内ではひたすら寝る。寝る。寝る。本当に寝た。食事もとらずにただひたすら寝る・・・実は、終わってない断食の最終日だったんですよ。旅行者だからなにもこの日にしなくてもよかったのだけど、移動して寝てるだけなら断食も楽かなぁ、とやってみました。結論:マレーシア航空は親切。 脈絡のない結論ですが、なんと訳を話してお願いしたら機内食をお持ち帰りできるようにしてくれたんですよ! お持ち帰りさせてくれるとは思わなかったな〜ありがとうMH!!
KLに到着し、前回大会のような荷物の取り忘れのないようにしっかり数を確認し、ゲートを出ます。すぐには迎えの人と会えませんでしたが、目印にチームウェアを着たコーチがウロウロしてたら無事に会うことができました。聞けば、会場のあるKUANTANまでは空港から5時間程度はかかるとのこと。と、遠い・・・ ゲンナリしながらも駐車場フロアまで移動です。
9名のチームなので、バンの貸切かどこかのチームと一緒にバスか、と思っていたら、最強国ベトナムと同乗でした。そしてここで久しぶりの再会。前回大会時に日本チームのサポートに派遣されたA先生が、ベトナムのコーチとしてバスに居たのです。久しぶりにお会いできて嬉しかったなあ〜〜〜車内では隣に座っておしゃべり。先生もベトナムではイネ語であまり会話ができないので、イネ語会話に飢えているようでした。
それにしても、ベトナムチームは気の毒でした。KL入りするのになぜかハノイからの直行便ではなく、ホーチミン経由。しかも、バスに日本チームを乗せるため、KLIAの駐車場で2時間待ち。さらにここから5時間の車移動・・・途中、吐いてしまったベトナム選手がいましたね。2時間待ってる間は、「ふざけんな日本」ってな声もあったようですが、A先生が「いや、2時間待ちは日本のせいじゃないから」となだめてくれたそうです。そんなこんなで道のりは長いし、車内には倦怠感が漂ってました。
途中数回のトイレ休憩を挟みながら、KUANTANに到着したのは23時過ぎ。18時頃バスに乗り込んだわけですから、確かに事務局の読みどおりに5時間ほどかかってます。しかし、市内に入ったら道端に停車してしまいました。どうやらこの運転手さん、宿舎への道がわからないようです。・・・マジですか。曰く「この裏のはずなんだけど」。じゃあ、周りを一周すればいいじゃーーーん!!こっちは飛行機とバスで疲れてるんだよーっ もしかしてベトナムを道中で疲労困憊させる陰謀か???と思うくらい、待たされました。(陰謀だったら日本はただのとばっちり) 道がわかって、結局チェックインしたのは日付も変わろうという時間。明日が試合じゃなくて本当に良かったT_T
10月20日(土):メディカルチェック&組み合わせ抽選&開会式
日付が変わっての就寝だったので、さすがに本日の朝練はなし。朝のバスに間に合うように、支度をします。昨夜、フロントで案内された朝食会場は1Fのコーヒーショップだったのですが、降りてみたら朝食の会場は大広間でした。日本チームが宿泊したVISTANAホテルには相当数の選手団が居たので、確かに大広間でなければ収容できません。それでも、混雑時にはチームで一つのテーブルを確保するのが難しいこともありました。
事務局が手配したホテルはこのVISTANAホテルの他に、M.S.GARDEN、Grand Continental、Hyattの4ヶ所。Hyattは各国協会関係者=VIPの宿泊先です。VISTANAにはヨーロッパ各国の他、マレー系以外のアジアチーム、アゼルバイジャンとスリナムが割り当てられました。マレー系4カ国(インドネシア、マレーシア、シンガポール、ブルネイ)はM.S.GardenとGrand Continentalに割り振られたようです。
午前中の予定は選手登録と体重測定及びメディカルチェックです。会場には9時前に入りましたが、待てど暮らせどお呼びがかからず・・・まあ、想定の範囲内でしたけどねえ。ホールでは繰り返し開会式の練習をしており、もう本番見なくてもいいかも、という気分になりました(そして実際、開会式では入場待ちで見られなかった)。
会場そのものは出発前にサイトでみて想像していたよりも、立派で大きく、飾りつけも気合が入ってましたね。
お呼びがかかる直前、なんと全員パスポートが必要との知らせが。・・・え、ほぼ全員持ってきてないよ。立派なホテルのセーフティボックスに入れてきちゃった。確かにルールブックでは「選手の年齢・性別・氏名等を公式書類(旅券等)にて確認すること」とありますよ。でもね、過去今まで旅券で確認したことありましたか?否。必要ならホテル出る前に言ってくれ〜〜〜〜
仕方がないので、代表がホテルに取りに戻ることになりました。でもこれ、日本チームだけではなく、VISTANAホテルに戻るバスの中にはミャンマー、アゼルバイジャン、オーストラリアが居ました・・・日本だけだったらちょっと恥ずかしかったっす。
パスポートを持って戻ったところで、やっと選手登録&体重測定&メディカルチェック。メディカルチェックってなにをするのかと言えば、血圧と脈拍を測るだけ。前回大会のシンガポールでは、何を測ったんだったかな・・・?しかも選手のみならず、コーチまで血圧・脈拍を測定されました。意味あるのか??? と思いつつ、日本チームは全員健康、かつ、試合部門の選手はエントリーしていたクラスの体重規定にきちんと入ってました。一安心です。
無事に午前の予定をこなしたところで、ホテルに戻って昼食です。午後は試合のミーティングと組み合わせ抽選会があります。選手はホテルで移動の疲れを取り、夕方頃に自主練。cizmaはコーチと一緒に抽選会に参加します。
抽選会はM.S.Gardenで行われました。過去最大の参加国数を誇る大会だけあって、選手の数も当然多く、組み合わせ抽選に大分時間を取られました。夕飯食べられないかと思いましたよ。男子D,Eクラスはアジアにもヨーロッパにも選手が居るので、例年激戦となります。今大会のこのクラスは6回勝ってやっと優勝が決まります。男子はほとんどのクラスに10人以上のエントリーが居たと思います。人数が多い上、抽選に時間がかかった要因は抽選の道具にもあったのではないかと。写真だとわかりづらいかもしれませんが、ピンポン玉に数字を貼り付け、それを金の卵型容器に入れてあります。数字が外から見えないのはいいのですが、引く度に卵を開けなければ数字がわからないので、ある意味二度手間・・・
日本チームは抽選の結果、次のような対戦相手を引き当てました。「できるだけ対等にできるとこ」「経験値があがるとこ」という選手の希望をうまく反映できていたかも!?(引き当てたのはコーチ)
男子Bクラス(大会初参加):ネパール
男子Dクラス(大会2回目):スイス
男子Eクラス(大会初参加):マレーシア
女子Aクラス(国際試合2回目):シンガポール
女子Bクラス(国際試合3回目):ベトナム
演武は一つの種目に7人(ヶ国)までで、8人以上いると予選になります。ガンダ(演武ダブルス)は参加チームが5チーム(インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム、日本)で予選なし。がしかし、予想通りcizmaが参加するトゥンガル(演武ソロ)は予選となりました。参加者はインドネシア、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、フィリピン、ベトナム、カンボジア、日本の9人。今回はヨーロッパの選手が居ません。9人なので、予選ラウンドは5人と4人に分かれ、各ラウンド上位3名が決勝進出です。正直、組み合わせ次第で、今大会の目標達成(予選突破)が現実味を帯びてきます。結果、
予選ラウンドA組:インドネシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、フィリピン
予選ラウンドB組:タイ、マレーシア、日本、カンボジア
となりました。うん、がんばればなんとかなりそう。油断大敵がんばるぞーっと気合の入ったところで宿舎に戻り、開会式前に夕食を慌ててかきこみました。夜のバスが出るまで、あまり時間が残ってなかったんですよ・・・
開会式はつつがなく執り行われました。VIPが3人もマレーorインドネシア語+英語で話す=かかる時間倍増、というのがきつかったですが。しかもcizmaは基本チビ助なので、列に並んでしまうと会場で何が起こっているのかさーっぱりわからず、隣のシンガポールチームなんかとおしゃべりしてました。なにがなにやらよくわからないうちに、開会式も終わり、会場裏で軽食が振舞われました。・・・明日試合の選手が居るんですけど。式が終わって帰れると思ったのに〜〜〜 仕方がないので、とりあえずテーブルの上のものをおいしくいただき、L.O.(1チームに2人サポートで付いてた)に早く帰りたいからバスに乗せてくれ、と主張しました。明日試合があるチームはどこも同じような考えだったようで、割とスムーズにバスに乗り宿舎に戻ることができました。明日からとうとう、「大会」の始まりです。
昨日発表のスケジュールによれば、本日の午前に男子D,Eクラスの2名が試合。午後に男子Bクラスが試合を控え、夜の部の予定は未発表。女子2名はもしかしたら夜に試合があるかもしれません。午前に試合の2名を除き、全員朝練です。
幸い、JKTの師匠がカンボジアとサウジのコーチとして同じホテルに泊まっていたので、動きをチェックしてもらうことができました。当然、動きの悪さを指摘されましたよ・・・8月末に事故りましたからね、完全に練習不足ですonz
汗を流した後、朝食を取り、会場行きのバスに乗り込みます。午前中に試合があるので、忘れ物のないように荷物チェック。医薬品と昨夜ホテルにお願いして手に入れた氷は忘れるわけにはいきません。本番は午前の第4試合と第6試合(全8試合)。特に第4試合の男子Dクラスは、チームとして今大会の初陣だし、選手は初参加ではないし、相手はヨーロッパだし、で期待と緊張が入り混じります。
結果は、といえば午前の2試合はどちらも勝利することはできませんでした。書き出せば切りがありませんが、それでも、次につながるものをそれぞれに掴んだのではないかと思います。
気持ちを切り替えて、午後・・・のはずでしたが。なんと男子Bクラスの対戦相手、ネパールからは選手が来てない! 現地シラット協会会長は来てるのに(しかも奥さん・子供連れ)。これは明らかに不戦勝です。応援団も必要なし、ということで、午後はBクラス選手&コーナー要員2名のみが会場入りし、残りはホテルで休養&練習となりました。
それにしても、今大会は不戦勝が多かったのではないでしょうか。まず、ネパールが派遣するはずだった4名が来馬せず(=4試合不成立)。インドから来るはずだった2名は蓋を開けてみれば選手ではなく協会関係者でしし(=2試合不成立)、スペインも到着が遅れ、1試合不戦敗コールを受けてます。(実際にこのクラスの選手がいたのかどうかは知りません)。また、最後の最後も不戦勝で決まってしまいましたしね(後述)。運営側・参加側ともに詰めが甘かったのかな・・・?
夕方発表になった夜の予定には、日本選手の名前はありませんでした。女子2名は明日の午前に試合です。チームとして夜は会場入りせず、気分転換に近くのモール散策&お茶しに行くことになりましたw
残念ながら、外は大雨。モールまではタクシーで行くことにしました。チームは男性4名女性5名の計9名。これならタクシー2台で十分です。フロントでタクシーを2台呼んでもらいました。1台目に4人が乗って先に出発、少し時間をおいて2台目が到着。残りの5人が乗ってさあ行くぞ、と思ったら・・・「マレーシアでは1台に5人までだ。5人っていうのは運転手込みだからお客さんは4人までしか乗せられない。1人降りてくれ」 なんじゃいそりゃ。ケチ。 とゴネても仕方ないので、2人降り、3人乗せてタクシー出発。フロントでもう1台呼んでもらい、やっとこモールで全員集合となりました。
ところで、KUANTANにはメーター制のタクシーはなく、交渉で値段が決まります。既に外出したメンバー曰く、モールまでは7RMが相場らしい。さて、3台のうち7RMでモールにたどり着いたのは・・・1台だけ。残り2台、正確には1台目と3台目は運転手が同じだったようなので、この運転手さんには10RM要求されました。いや、この運転手さんすごくって。cizmaは3台目に乗ったのですが、「モールまで7RMだよね?」と言った途端、ものすごいマシンガントークで「そんなんで行けるか!10だよ、10!! あんた達はまだいいんだよ、これがHYATTとかだったら13だよ!!(以下エンドレス)」 いやほんと、ものすごかったんですよ。cizmaも同乗のメンバーも完全に戦意喪失。10RMでモールに到着しました。ハハ・・・
大会2日目の本日は、午前に女子AクラスとBクラスの試合が、夜にcizmaのトゥンガルの予選があります。
午前に行われた女子の試合結果は・・・残念ながらどちらも勝利することはできませんでした。やはり、毎日朝晩(時には昼も)練習している相手(Aクラスの対戦相手はシンガポール、Bクラスの対戦相手はベトナム)に週2,3回の練習量で立ち向かうのはなかなか大変です。それでも昨日の男子同様、次へのモチベーションを高める経験だったのではないかと思います。なによりも、男子女子ともに大きなケガがなかったのは◎。(タイの選手は骨折してました。前回大会でもスイスの選手が骨折してたし。)
午後は特に日本チームに関係あるものはなかったので、夜に備えて一休み&練習です。練習は、ホテルに申し訳ないと思いつつ、ロビーでやってました。いつも食事してる大広間の前は広さといい、床のカーペットといい、お誂え向きだったんですよ。cizmaだけでなく、ベトナムチームとかも同じ場所を毎日使っていたから、大会が終わってチームが去った後、カーペットは相当ささくれ立ってしまっていたに違いありません。
夕飯を食べ、ありがたいことにチームでの応援の打ち合わせをして、ほぼ時間を守ってロビーに降りたら、なんと日本チーム置いてけぼり。一応まだバスは1台残ってましたが、ホテルに他のチームの姿はもうありませんでした。最後のバスに乗って会場入りしたのは夜の部開始予定時間の20時半を過ぎてましたとさ。このときばかりはゴム時間に感謝です。
夜の部に行われる演武ソロ部門は、男子の演武の後、女子が行われること、女子の中でも私は演武順が後ろの方ということで、会場到着は遅れたものの準備時間はしっかり取れました。
競技場入りの先導は、他チームですがJKTの師匠にお願いしました。こんな機会、もうないかも知れないですから。しかも会場にはKLからmimpiさんが応援にかけつけてくれていました。練習不足が明らかな、選手としては全くいいコンディションではありませんでしたが、組み合わせに恵まれ、応援もいただき、師匠に送り出され、アルハムドゥリラー、予選突破・決勝進出となりました。
得点も予選ラウンドB組の上位3名に入っただけでなく、予選ラウンドA組の予選落ちした選手よりも高く、自分としては堂々たる決勝進出と自負しています。組み合わせが良かったから、A組の選手よりも低い点数で決勝に進出できた、なんて言われるのは悔しいですからね。
予選ラウンド | 国名 | 得点 |
A組 | インドネシア | 459 |
B組 | マレーシア | 457 |
A組 | ベトナム | 456 |
A組 | ブルネイ | 455 |
B組 | タイ | 454 |
B組 | 日本 | 451 |
A組 | シンガポール | 446 |
A組 | フィリピン | 444 |
B組 | カンボジア | 439 |
1つのマットで男子11名女子9名の演武をこなしたので、ホテルに戻ったのは12時近く。マットを2つ使って、一つを男子、もう一方を女子、という工夫が必要だったのではないかな、と思いました。事務局も同じように感じたらしく、翌日夜の演武決勝ラウンドは、2つのマットを使って運営されました。そうじゃないと終わらないって・・・
10月23日(火):男子Bクラス2回戦&演武ソロ・ダブルス決勝
前夜の予選突破から一夜明けて、今日は午前と夜に日本チームは出番があります。午前は男子Bクラスの2回戦、対戦相手はインドネシア。夜は演武部門決勝ということで、トゥンガル(ソロ)とガンダ(ダブルス)の2組が本番です。
試合前、大会公式記録用カメラマンが取材に回ってました。各チームの意気込みなどを収録しています。日本チームも取材されましたよ。でも、出来上がった映像はいつどこで誰が見られるのかしら・・・DVDとかにして各国に送ってくれる、なんて気の利いたことはないんだろなぁ。
午前中の男子Bクラスの試合は、比喩ではなく実際に「手も足も出ない」と言ったところでした。大会及び国際試合初体験の選手が強豪国インドネシアを相手にするのですから、仕方ありません。ケガがなくて本当に良かったです。正直、相手がうまければうまいほど、ケガの心配は減るんですが。
午後はなにも予定がないので、昨日同様、ホテルロビーで夜に備えて動きのおさらいです。昨日の疲れもありますし、ここへきて格段に上達するわけもないので、本当に「おさらい」程度の練習でした。
夜の決勝では、予選時点でタイとの点差が3点だったので、昨日の疲れはあるものの、なんとかすればビリは脱出できるかな、と欲を出しました。人間、欲を出しちゃダメですね。欲というよりも、現状認識が甘い、と言うべきか。結果は1人だけえっらい低い点をたたき出してしまいましたonz 映像を見る限り、予選での動きとそう大きな差があるとは思えませんが、まあ、この種目基本的に相対評価ですから、仕方のないことなのでしょう。
結果 | 国名 | 得点 |
1 | マレーシア | 467 |
2 | ベトナム |
460 |
3 | ブルネイ | 454(290) |
4 | インドネシア | 454(285) |
5 | タイ | 450 |
6 | 日本 | 437 |
ブルネイとインドネシアは総合点では同位ですが、規則により、芸術点の小計で勝るブルネイが3位となります。って今更気づきましたが、私の点数は予選の最低得点よりも低いじゃん・・・あーもうっ!!
気を取り直して、ガンダの応援に回ります。シラット演武部門の花形であるガンダは、実力国揃いで、なかなか東南アジア以外の国はチームを出しません。出しません、というより出せません、と言うほうが合ってるかも。そんな中、日本プンチャック・シラット協会結成10年を過ぎ、やっと参加した日本のガンダはなかなか健闘しました。とにもかくにも、ガンダらしかったのですから。結果は、さすがに強豪国の中で大差をつけられましたが、これもいい経験です。
結果 | 国名 | 得点 |
1 | ベトナム | 534 |
2 | マレーシア | 525 |
3 | インドネシア | 520 |
4 | シンガポール | 506 |
5 | 日本 | 479 |
そしてガンダ終了をもって、今大会における日本チームの試合は全て終了。
今日からは基本、フリーです。チームの皆はL.O.と市内観光に出かけましたが、私はなんだか疲れが押し寄せていたので、午前中はホテルで爆睡。おかげで大分元気になり、午後は市内観光にでかけました。出かける前にロビーでA先生と会い、先生も任務完了したのでお出かけしたいとのことで、一緒に行くことにしました。とはいえ、お互いに街のことがさっぱりわからないので、とりあえずは市内最大のモスクへGO。
1万人収容可能、と紹介文に書いてありました。本当に大きくてきれいです。
ただ、この日はパハン州のスルタン誕生日ということで、街中のお店はほとんど閉まってました。それでも街の雰囲気は楽しめます。市内散策しながら辿りついたモールはさすがに開いており、そこでA先生は一服。私もTehTarikを一杯。
夜は試合はなく、知事主催の歓迎夕食会がありました。会場は知事迎賓館だったのかな?大きなホールに絨毯敷いて、テーブルをセッティングして、ホテルからケータリングして、と華やかでしたね。舞台ではマレーシアの各種舞踊と最後には「多文化の国マレーシア」をアピールする出し物が披露されました。
正直、相当インドネシア寄りなcizmaはこういう洗練されたものを見る度に凹みます。凹む、というよりは悲しく&悔しくなってきます。インドネシアだって十分、いや、贔屓目にしろ、マレーシア以上にいい財産を沢山持ってるのに、なんでそれを活かせないのかなーって。本人達は基本「tidak apa2(気にしない)」なので、第三者が悔しく思っても意味ないけど。 元来インドネシアのものを自分達のものとされて悔しくないのか!? でも、日本の文化は全部中国からだ、と言われればそれはそれでムカつくし違うよな、と思うので、インドネシアを中国に、マレーシアを日本に置き換えれば、今の状況は仕方のない、というか、これはこれで受け入れていかないといけないのでしょう。でもなーやっぱり悔しいなぁ。 しかもこの差の原因を、未だにオランダ統治のせいにしているインドネシアにも段々イラついてくるし(苦笑) cizmaさんってば心狭っ
長いようで短い大会も今日が最終日です。午前中は閉会式リハーサル、午後は各クラス決勝、夜には閉会式が予定されています。ちなみに、閉会式リハには各国3名出すように、というお知らせがありましたが、律儀に会場に行ったのは日本とベトナムのみ・・・しかも着いた早々「必要ない」と帰されたそうです。オヒオヒ。
cizmaは閉会式リハには参加せず、PERSILATミーティングに出席しました。ミーティング、と言っても、することは各国シラット関係者顔合わせ&活動報告です。特筆すべき情報は特にありませんでした。あ、一つだけ、まだ未確定要素は多分にあるものの、2009年にベトナムで開催される第3回アジアインドアゲームズ(室内競技のアジア大会)にシラットが正式採用されるとか。正式採用されたらスゴいけど、身の丈にあってない環境はよい結果をもたらさないでしょうね。はてさてどうなることやら???
アジアインドアゲームズとは?>第2回アジアインドアゲームズ公式HP (英文)
獅子舞が正式種目になってる・・・・確かにアクロバティックでスポーツといえばスポーツだけど。カバディとかもありますね。日本はフットサルとかで金メダル取ってます。
会議の後、ちょうどホテルに居た(多分、会議に来たけどロビーでブッチしてた)師匠と海岸観光に行きました。観光も国の目玉にしているだけあって、遊歩道も海もきれいでした。
午後は試合部門の各クラス決勝が目白押し。日本選手が決勝の舞台に立てるのはいつかなー・・・決勝の様子は写真がないので、今更ですが会場内部の写真です。
表彰式で印象的だったのは、やはり各国の愛国心ですね。愛国心というか、郷土愛というか。いろいろありますが、国旗・国歌を尊重・敬愛するのは国民国家時代の世界において基本中の基本なんだな、と。こういう場面を見るとこの時ばかりは素直な愛国心の発揚を、それだけ国を愛せる、ということを羨ましく思うのです。せめて日本の国歌が口ずさみやすい、気分を上げる曲調だったらいいのになぁ。和の短調じゃねえ。
表彰式の後は閉会式です。閉会式でも開会式同様、長いお話が(苦笑) 話が終わって、踊りも終わって、皆で記念写真も撮って、ホテルに戻ったのは何時だったかな。明日は7時にチェックアウト、バスでKLまで移動します。荷造りして、長距離移動・早起きに備えなければ。
今日は宿舎となったホテルを7時に出発し、KLに移動します。事務局は空港行とKL(街中)行の2種類のバスを用意し、きちんとチームを振り分けてくれました。日本チームはKLで一泊してから帰国します。同じバスにはインドネシアチームのコーチ陣、スペイン、オーストラリアが居ました。夜の移動ではなかったからか、到着した日よりも道行きは大分楽&早かったですね。
その国がどれだけインフラを整備しているか、というのは道路を見ると結構わかります。マレーシアの高速道路はきれいでした。SAも充実&清潔でしたし、なによりもゲートにタッチカード式(suicaみたいなの)とETC式と現金と3種類あるのに驚かされました。風景は椰子油畑だったんですけどね。
KL到着してバスを最後に降りたのは日本チームです。(交渉もしましたが)おかげでホテルのすぐ近くまで乗せていってくれました。ホテルというよりは旅館、とでも言ったほうがいいかな?大会の宿舎に比べると大分グレードダウンですが、1泊だけだし、節約x2。設備とコストパフォーマンスには十分、満足のいくものでした。チェックインして荷物を降ろし、KL観光に出発です。KL4回目の旅行上級者をガイドに、初海外のメンバーが楽しめるように有名所を回りました。
歩き回って疲れたところで一休みです。ガイドブックに載っていたKLで一番コーヒーのおいしいお店に入ってみました。ビルの2階、というわかりづらいところにありましたが、中はかなりお洒落。メニューもちょっとお高め(それでもスタバよりは安い)、でもそれだけ気合の入ったものを出してくれました。個室に通されたせいもあり、のんびりまったり。
甘いものでパワーを取り戻し、もう一観光。cizmaは中に入りませんでしたが、中華街近くにあるヒンドゥー寺院を見学です。周りには捧げ物の花輪を売っている屋台が沢山出ており、それを売ってるおじちゃん達が花輪を作っているのですが・・・これが早い。熟練の技とはまさにこのこと?
折角なので、国立モスクまで足を延ばしました。ここは観光客の見学OKなのがいいですね。初めて入りましたが、えっらい広かったけど、キレイなので一見の価値あり。日本語のパンフレットもありました。
その後、宿の近く、bukit bintangの屋台街で夕食。観光客が多い場所でもあるんですが、KLっ子はかなりの宵っ張りです。遅くまで賑やかでした。東南アジアのお楽しみ、夕食後にドリアンを堪能。インドネシア人コーチとcizmaの二人でドリアン1つ平らげました。満足・・・でも、KLはドリアンあんまりお得じゃないです。おいしいドリアンでしたが、RM55しました、つまりは\2,000弱。タイフェスで\3,000くらいだからなぁ。やっぱりドリアンはインドネシアで食べるのがイイ!
同じ宿に泊まっていた男性人は仕事の都合で今日の午前便で帰国します。朝、見送りに降りようと思っていたんですけどね・・・無理でした。起きられなくって。
cizmaは他2名と一緒に深夜便で帰国します。ホテルのチェックアウトタイムは昼なので、午前中にお土産の買出しに出かけました。Kuantanで結構買ってはいたのですが、スーパーに行くとやっぱりいろいろと欲しくなります。KLでも買い物しちゃいまいした。これをスーツケースに詰めて、荷造り完了です。
便利なことに、KLセントラル駅でマレーシア航空はチェックインができます。つまり、大きなスーツケースを預けて身軽になれる、ということ。昨日確認したら、駅でのチェックインは最低2時間前までに済ませること、という注意書きしかなく、何時間以上前は不可、とは書いていませんでした。一応、係員に確認したら昼にはチェックインできるといいます。飛行機の出発時間は23時35分ですから、荷物を預けてまだ半日ある!
ホテルをチェックアウトして駅に着いたのは13時過ぎ。すぐにチェックインしようとしたら、「まだこの便のチケットを販売中なので、14時くらいまで待ってくれ」と言われてしまいました。仕方ありませんので、駅で昼食。チェーンらしきチキンライスのファーストフードでしたけど、意外と美味w 14時過ぎにチェックインに再チャレンジし、無事手ぶらに。席も最前列を確保できました。 KLから空港までは1時間弱。21時過ぎくらいまで遊べます。
KLに来たらやっぱりココに行かねば、とばかりにKLCCで記念撮影。食事して中庭で写真を撮り、外でも写真大会を繰り広げました。それでもまだ時間があります。折角ですから、マスジド・ジャメに足を延ばしました。マスジド・ジャメも観光客に公開はしているようですが、残念ながら時間帯が決められているようで、cizmaたちが着いたときにはNGタイムでした。ムスリムじゃないメンバーには外で待っていてもらって、ちょっと礼拝。
割と物価が高めのマレーシアですが、それでも屋台での食事やマッサージは日本に比べればまだまだ断然お得です。昨夜も皆でマッサージ。今日もマレーシアを離れる前に、最後のマッサージです。靴がゆるく感じられるほど、足のむくみが取れました。その後、ご飯を食べてお茶をして・・・いつの間にか21時半過ぎ。いい加減、タクシーを捕まえて空港に向かわないと。
そしてここで醍醐さん。じゃなくて大誤算。空いてるタクシーが捕まらない。いや、正確には空いてるタクシーはあったのですが、同乗するコーチが希望する「運転手がインド系じゃなくて小奇麗な車」という条件のタクシーに空いているのがないのです。自分達の居る道がメインの通りじゃないからか、と思い、ポイントを移動します。がしかし、メインストリートに出ても状況は一緒。しかも、一方通行などの道路規制の関係で、このポイントでタクシーを捕まえても先ほどの通りにタクシーは入っていきます。冷静になって道路を観察すれば、大渋滞・・・タクシー捕まえられてもこれは間に合わないのでわ。時計を見れば既に22時。ピンチです。
渋滞を避けるため、KLセントラルまでモノレールを使うことにしました。モノレールから見た限りでは、渋滞は街中のみ。・・・ってそりゃそうでしょ。今日は土曜の夜ですもん。malam mingguってやつですわ。モノレールを降りたあとは空港タクシーの乗り場まで猛ダッシュ。セントラル周辺ではなんだかのイベントをしており、人・人・人。これをかき分けて猛ダッシュ。たどり着いた先でコーチが最初に声をかけたタクシーは・・・自分が嫌がっていた「インド系運転手でかなりくたびれた」車^^; こういうのをイネではrasain loh!と言いますが、日本だとどう言えばいいのかな。「そらみたことか」?なんか違うなぁ。
タクシーに乗ったら後は運転手さんのがんばり次第。相当口うるさくも言いましたし、こちらの状況もわかってくれたのか、彼が言う通常かかる時間より少しは早く着いたかな。それにしても事故らなくてよかった・・・この時点で23時5分。降りる前から用意していたお金を投げるように渡し(運転手さんごめん)、ドアを開けて猛ダッシュ。入管が混んでなくてよかった。そして、慌てふためいているのがわかってくれたのか、入管の係官がパスポートをチェックしながら、「ゲートは○○、出て右にトラム」と淡々と情報をくれました。それを大声で既に入管を越えたメンバーに伝えるcizma。トラム乗り場までまたダッシュ。(乗る飛行機はサテライト側だったので)
ところで、同行の2名はコーチ(男性)とタンディングの選手(女性)。スニのcizmaが着いていけるダッシュのスピードではありません。元々cizmaは亀ですし。トラムを降りたらとりあえず、後ろを気にせずにゲートを目指し、最初にゴールした着いたメンバーが「まだ居る。すぐ来る。」と交渉しよう、という取り決めになりました。サテライトに着き、トラムのドアが開いたと同時によーいドン!
結局、息を切らして最初にゴールしたのはcizmaでした。最初はコーチ、選手、cizmaの順で走っていましたが、コーチが痛恨のコーナリングミス。KLIAに行かれたことがある人はお分かりでしょうが、故黒川紀章氏デザインのサテライトは中心から放射線状にゲートとお店へのエスカレーターが広がっています。コーチはサテライトに続くコーナーではなく、2階へ上がるエスカレーターのあるコーナーを曲がってしまったのです。選手もそれに続いてしまい、KLIA経験者のcizmaはそれにつられずに正しいコーナーを選択したので、一番でのゴールとなりましたとさ。
ゲート着は23時20分・・・だったかな。セキュリティチェックの列がまだ並んでいたので、なんとか間に合った、といったところ。もう二度とあんなギリギリのことはしたくないT_T
ひたすら寝るだけの8時間を経て、無事に成田着。大きな怪我もなく過ごせたことに感謝。あとは忘れないうちに上映報告会を企画せねばねば。
おまけ:マレーシアで見つけた面白いもの
<その1>
世界的に流行の兆しだという水タバコ。マレーシアにもありました。代金RM15也。
<その2>
cizma的に今回一番のヒット作。撮影場所はKUANTANの高級ホテル(の女子トイレ)です。便座を上げれば別にこの体勢でもいいじゃん。