- 週末弾丸ヨーロッパ -

 2011年5月7,8日にベルギーのアントワープで開催された第16回プンチャック・シラット ベルギー・オープンに参加してきました。2008年から4年連続のヨーロッパですが、今回はまるでビジネス出張のごとき4泊6日で2ヶ所滞在、という日程。

第16回プンチャック・シラット ベルギーオープン概要
 (1)大会について
 (2)大会参加国
 (3)大会日程
 (4)競技種目
 (5)競技結果

大会こぼれ話・裏話
 5月5日(木):移動と買物inヘルシンキ
 5月6日(金):ヘルシンキ観光、そして移動
 5月7日(土):大会初日
 5月8日(日):大会二日目
 5月9日(月):移動日
 5月10日(火):帰国

第16回プンチャック・シラット ベルギー・オープン in アントワープ(7~8th Apr. 2011)概要

第16回プンチャック・シラット ベルギー・オープン大会 in アントワープについて

 毎年開催されているっぽい試合部門のみ=演武なしのオープン大会です。公式HPはコチラ。今年はcizmaが審判として単独参加です。

アントワープから車で20分ほどの会場(2010年撮影)
会場外観

大会参加国 (全9ヶ国、18チーム)

 ヨーロッパ諸国(7) : フランス、オランダ、ベルギー、オーストリア、イギリス、ドイツ、スイス
 東南アジア諸国(1) : マレーシア
 その他(1) :スリナム
 
 *国は8つだが、流派ごとにチームがあるため、参加チームは18。

大会日程

 昨年に比べて若干ダラっとした印象が・・・ま、それでも大分スムーズな運営ではありますが。

日付 イベント
7(土) 選手登録・組み合わせ抽選
予選&準々決勝&準決勝
8(日) 決勝
表彰式

競技種目

 出場選手数は昨年の65名から78名に微増。うちジュニア部門の選手が8名。インドネシアチームが参加予定だったのですが、開催1週間前にドタキャンしてきたそうです。何があったんだろう・・?ヨーロッパで演武部門の競技が恒常的に行われるのはいつのことやら。

 
 1.男子試合部門(Tanding)
  Bクラス - 50kg以上55kg未満
  Cクラス - 55kg以上60kg未満
  Dクラス - 60kg以上65kg未満
  Eクラス - 65kg以上70kg未満
  Fクラス - 70kg以上75kg未満
  Gクラス - 75kg以上80kg未満
  Hクラス - 80kg以上85kg未満
  Iクラス - 85kg以上90kg未満
  Open - 95kg以上
 
 2.女子試合部門(Tanding)
  Bクラス - 50kg以上55kg未満
  Cクラス - 55kg以上60kg未満
  Dクラス - 60kg以上65kg未満
  Eクラス - 65kg以上70kg未満
  Fクラス - 70kg以上75kg未満
  Open - 75kg以上

競技結果

 最多メダル獲得国はマレーシア。男性MVPはイギリスのBクラス選手、女性MVPはマレーシアのDクラス選手でした。イギリスの選手は審判の満場一致によるMVP。(MVPは審判が選ぶ)マレーシア選手を2回破っての優勝ですからね、文句なしです。苦節ン年、やっと、やっと彼が優勝する瞬間を見られました!!

大会こぼれ話・裏話 & ヘルシンキ観光記

 気づけば毎年エウロパ行ってるような。今年は初フィンランド経由。

5月5日(木):移動と買物inヘルシンキ

 今回の旅は結構弾丸旅行。経由するヘルシンキに1泊し、大会に2日間、あとは移動です。初めて利用するフィンランド航空はお久しぶりの第2ターミナルからの出発でした。しばらく行ってなかったけど、古い第1の方が、新しいはずの第2より楽しく過ごせる感じがしました。第1はリニューアルが終わったからかな。第2は工事中のテナントも多く、しかも節電対策で薄暗い・・・

薄暗い成田空港第2ターミナル
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 特にこだわりがあるわけではないけれど、どんなものが出るのか気になってついつい「ムスリムミール」を頼んでしまう。今回の第一弾は「チキンカレー」。ムスリムミールと言えば定番のカレーです。カレーじゃない料理のを出してくれたのは、美食大国エアフランスだけだったよ・・・とはいえ、このチキンカレーは意外と美味でした。あと、手間を省いただけかもしれないけれど、先に配るのではなく他の乗客と同じタイミングで配膳してくれたのはポイント高い。これはフィンエアーが初めて。

ムスリムといえばカレー?
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 到着前に配られた軽食は「ビリヤニもどき」。いい加減、南アジアから離れて欲しいなぁ、と思ったけど、通常食はチキンライスだったみたい。どちらにしろ炊き込み、というか、チャーハン系だったのね。

 到着したのは昼下がりの15時頃。予定より早く着いたけど、早く着きすぎたおかげで、遠くに駐機させられ空港ビルまではバス移動。しかも早すぎたために荷物レーンの準備が間に合わず、延々と待たされた。それにしても、成田とヘルシンキで点いてる電灯の量は同じくらいなのに、どうして成田はあんなに薄暗く感じるのだろう。外光の取り入れ方とかが違うのかしら?

 ユーロに両替して、ガイドブックに紹介されていた路線バスで市内に向かいます。空港周辺や路線バスに乗ってくる人の外見は、ヨーロッパにしては大分「均一」です。他大陸に対し「宗主国」になったことがないと、こうなるのかも。市内に入るとちらほらと外見上から人種や文化宗教が違う人が見られたけど、%としては都内とどっこいな印象です。(あくまで「外見」の話)

 2ユーロを節約して路線バスにしたけど、帰りは空港バスにすることを決意。バス停ごとに止まるのはいいとしても、ブレーキのかけ方が酔いそう。長いフライトの後のがっくんブレーキはつらいわ。ちょっとフラフラしつつも無事に中央駅に到着です。滞在が短いので交通の便を優先し、中央駅前に宿を取りました。時間があまりないので、荷物を置いてお土産の買出しに出発です。ついでに近場を観光。

 ホテルから一番近い観光スポットは「中央郵便局」。ミュージアムショップがある、ということで覗いてみました。そこで一番最初に目に入ったのは「プリペイドSIMカード5.9ユーロ!」の文字。そうだ、携帯を現地化しないとなぁ。でも郵便局でやらなくてもいいだろう。ミュージアムショップには「フィンランド土産」の定番と言えるものが一通り揃ってました。ムーミン、marimekko、ittalaなどなど。時間がない人は駅から徒歩すぐのここで買うのもアリかも。

中央駅
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両替所の4ヶ国語表記
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 道中、あまり自由になる時間はなさそうなので、今日の間にもう一度両替することにしました。駅で両替したんだけど・・・く、空港の方がレートいいじゃん!チ。

 レートは悪かったけど、懐が暖かくなったのでお土産の買出し開始準備完了。でもまずは、携帯開通を目指します。携帯キャリアが軒を連ねているところがあったのですが、残念なことにうち2軒は既に閉店、この時点で18時過ぎ。1軒空いていたdna社は「ここではポストペイ(月額契約)しか取り扱ってないんだ。プリペイドはkioskとか行ってくれ」と。郵便局で売ってたあれか・・・どうしようかなぁ。3,4日携帯繋がらなくても問題ないといえばないんだよねぇ。

 とりあえず、携帯開通は後回しにし、お隣のFORUMでお買物。ここにはムーミンショップがあるのです。と、同じフロアにまだ空いてる携帯屋elisa発見!うお、android端末がアンロックで2万円!! 買いでしょ。これは買いでしょ。というわけでZTEのBLADEを手に入れました。プリペイドカードも6ユーロで、つなぎ放題が1日2ユーロ。1泊の滞在なら十分使い切って帰れます。早く日本もこういうモバイル環境にならないかしらーーーーっ

 プリペイドでのネット接続にショップのお姉さんが四苦八苦してましたが、とにもかくにも無事に開通。ウキウキ気分でついついムーミンショップでも財布の紐が緩んでしまい・・・我ながらアホっぽい。そんなウキウキ気分のまま、FORUM地下に入ってるスーパーでお土産買出し。お土産はスーパーに限るw そのまま夕飯も地下のフードコートで済ませるという省エネな午後。10時間のフライトの後の三十路にはこれが限界。意外とフードコートの食事がおいしかった。量も多くて、最高ランクの魚プレートが9.5ユーロ。

店名「HABIBI」のレバノン料理
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5月6日(金):ヘルシンキ観光、そして移動

 ホテルのチェックアウトは12時、ベルギー行きの飛行機は15時、中心部から空港までは1時間かからない。これならちょっと早起きして11時過ぎくらいまで街歩きが可能でしょう。ガイドブックによれば、8時くらいにはマーケットが開いてるようです。これを目指してホテルを出ます。

 トラムのチケットは運転手から買うと2.5ユーロ、自動券売機からだと2ユーロ。でもトラムの駅(?)で自動券売機って見ない。ここで昨日買った携帯が活躍ですよ。携帯からsmsを送ると、トラムのチケットが返信されてくるのです! お値段は券売機と同じ2ユーロ。プリペイドが6ユーロですから、チケットを買う余裕があります。このサービスを使わない手はないでしょう。出かける直前にsmsしたら、あっという間にチケットが届きました。ビバ、携帯。

 寒いことを覚悟してきたのに、外が意外と暖かいのは、異常気象なのかも。トラムに乗ってマーケット方面へ出かけます。そして行動が早すぎた・・・ちらほら屋外マーケットに店は出しているけれど、全体的にまだまだ準備中。朝ごはんはホテルで食べてしまったので、開いてるテントカフェでコーヒーという気分でもありません。

亀がカワイイ@駐車場
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出勤前のひとときを過ごす人多し
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 屋外が準備中だったので、屋内も準備中だろうと思いつつ、マーケットに入ってみました。うん、半分くらいしか開いてない。意外だったのはここに「寿司」と「ケバブ」があったこと。寿司だとエスニックレストラン、ケバブだとオスマントルコの悪夢再び、なんだろうか?このケバブ屋が周囲にどう受け取られてるのか、ちょっと気になる。ドイツなんかは「ここはドイツなのよートルコじゃないのよーキーーー」みたいな報道を見るけれど、北欧ではどうなのかな。それにしても、ケバブ・カレー・中華は基本どこにでもあるなぁ。美味しいものは強いね。

八百屋とチーズ屋は開いてた@old market
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 マーケット周辺の観光スポットは徒歩で回れる距離のようなので、エスプラナーディ公園を通って元老院広場に向かいます。公園は清掃中でもありました。そういえば、外見で差異がわかる人が多いところだと、スーパーのレジ打ち、公園やビルの清掃は主流派じゃない人たちがやっているものだけど、少なくとも私が見た範囲のヘルシンキはこういった職種も基本的に白人(という言い方がいいのかどうかは知らん)だったな。正直、意外。

足元は掃除されても頭は拭いてもらえないらしい
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定番観光スポット、ヘルシンキ大聖堂&元老院広場
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 階段上った先の眺めは結構良かったです。白亜の大聖堂は青い空によく映えます。次に目指すところはウスペンスキー寺院(大聖堂)。確かガイドブックには9時から入れるってあったような気がしますが、この時点ではまだ9時前。近そうだし、早く着いて入れないのもつまらない。遠回りのような道を選びながら行ってみることにします。

 がんばってウロついたけど、途中住宅街に入っちゃうし、店は開いてないし、あっという間に着いてしまいました・・・しかも開門は9時半だ。まだあと20分以上ある。仕方ないので、日当たりのいい階段に座って、携帯弄って時間潰し。そんなことをしていたら、1台の観光バスが入ってきました。降りて来た人たちの見た目と言語から察するにロシア系っぽい。ガイドさんが門の張り紙で開門時間を確認しています。って、ガイドさんってば今確認するの?日本人ガイドだったらナイな。開門まであと15分ほど、ロシア人たちは自由時間になったようです。でも、写真撮るくらいしかやることない。ちょっと写真撮ったらバスに戻る人続出です。

 そんな彼らを眺めていたら、もう1台の観光バスが入ってきました。中の人は東洋人っぽい。あら、ガイドさんが降りる前にレクチャーしてる。これは日本人でしょう!案の定、日本人でした。彼らは5分前に駐車場に到着、中でレクチャーを受け、開門と同時に中に入りましたとさ。ああ、いかにもジャパニーズw

初めて入ったロシア正教聖堂内部
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 まだホテルに戻る時間には余裕があります。予定してなかったけど、トラムに乗ってもう一つのマーケット、ハカニエミにも行くことにしました。今度は運転手からチケットを買って、有効な1時間以内に戻りのトラムに乗れば、お得なはず。

 10時近かったこともあり、ハカニエミは全部開いてました。なんかイロイロと可愛かった・・・買わないけど。でも、1階の食材屋さんでベルギーチョコレートを見つけたので、買ってしまいました。アントワープに行ってお土産買ってる時間なさそうですし。ってこれじゃ、東京駅で東北土産買ってるようなもんだ。もしくは通販でハワイ土産。

イモだけで1ブース
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 予定どおりチケットの有効時間内にトラムに乗り、時間通りにチェックアウト、空港行きのバスに乗り込みます。路線バスと比べるのも悪いくらいに快適でした。空港でふらふらと時間を潰し、ブリュッセルに着いたのは17時頃。

 迎えが居るのか居ないのかわからないまま日本を出発してしまったのですが、空港で知った顔もそれらしき人物(シラットの道着着てるとか)も見当たりません。一人で来てるし、英語がなんとかなるので放置されたか、と自力でアントワープに行くことにしました。でも電車で行こうと思ったら、空港からの直通はなく、ブリュッセル市内で乗り換えが必要だからバスがいいよ、と職員さんにバスを勧められました。1時間に1本しかありませんが、そんなに待たずに乗れそうです。所要1時間弱でアントワープに到着しました。

 ホテルにチェックインしたんですが・・・大分くたびれたホテルで。大会事務局が用意したところなんですけどね、なんというかtripadviserにあった「ロケーション以外いいところない」という口コミのとおり、というか。ここに3泊か・・・若いバックパッカーならともかく、三十路過ぎてこれはちょっとつらいなぁ。と思いつつ、携帯カードと食材を買いに出かけました。

hotel monico 駅前過ぎてうるさい&古くてカビっぽい
ホテルモニコ

 結局、フィンランドで手に入れたようなデータ通信付のプリペイドは買えませんでした。キャリアの直営店に行かないとダメらしく、既に金曜の19時近くではどこも開いてません。明日以降は大会缶詰だし、お店も開いてない。SMSさえできれば連絡はつくので、音声通話とSMSのプリペイドカードを中華街でムスリムが経営するwartel(公衆電話屋?)で購入。ベルギーに来てからはフィンランドとは街行く人の外見が一変しています。一気に外見上「多国籍化」。

 観光と移動で疲れたのと、明日は早そうなので、スーパーで買ったパンとチーズで寝てしまいました。あ、寝ようとしたらドアを叩かれたんだった。何かと思えば大会事務局の人。「いつ来たの?どう来たの?」 どうやら、お互いに会えなかっただけで空港にお迎えが来ていたようです。待ちぼうけ食らわせてしまって、申し訳なかったかな・・・

5月7日(土):大会初日

 大会会場までは、運営側関係者の車に分乗して移動しました。予定では組み合わせ抽選会や審判のミーティングが午前中に行われ、昼前には開会式、後は夜までびっちり試合です。会場では顔見知りのヨーロッパ審判に会うことができました。しばしの情報交換など。そして、会う知り合いという知り合いが全員「Are you OK?」って聞いてくる。そんなに時差ぼけでもしてるように見えるのかしら?

 あ、そういう意味じゃないのね。地震と津波と福島がどうなってるか、ということか!やっぱりビックニュースなんだ、と実感した次第。

マレーシア、ウォームアップ中。録画されてた。
ホテルモニコ

 当然ながら、審判してる間は写真撮ってる余裕もなく。黙々と淡々と任務をこなします。脳みそ疲れた・・・この日は予選を全て行ったので、日没過ぎの21時半くらいに解散となりました。

 そして、ありがたいことにベルギーの審判夫婦が、部屋が空いてるから、と自宅に招待してくれました。どうやら、昨年同じホテルに泊まったドイツの審判2人は耐え切れずに1泊で宿を変えたらしく。それを知っていた&ホテルの状況を聞いていた彼らは、cizmaが一人で泊まっていることから誘ってくれたたようです。前払いだった宿泊料は一泊分だけ戻ってきました。チェックアウトタイムは大分過ぎていたので、一泊分は仕方ない。大体、審判の宿泊費は大会側持ちなんですってよ。初耳だよ、そんなの!!去年もその前のフランスも全部自腹だよ。 って言ったら驚かれた・・・そうだったのか、皆宿泊費貰ってたのか・・・次は貰おう。いや、今回も貰おう。そのお金をBLADEの支払いに回すw

 とにかく、彼らのおかげで宿泊費を取り戻し、気持ちのいい布団で眠ることができました。感謝感謝。

5月8日(日):大会2日目

 今日は全部、決勝戦。アリーナが一つになるので、昨日ほど目が回る忙しさということはありません。沢山ある決勝戦の中で、今回の大注目はイギリスの男子Bクラス選手。結構前から知ってますが、体格の大きい選手が多いヨーロッパでは、実戦相手も少なく、当たる相手が常に東南アジア勢。いろいろと不運も重なり、勝てそうで勝てない、という状況が続いてました。昨年の世界大会では、ウズベキスタンだかどこだか(うろ覚え、とにかく中央アジアのどこか)の選手に予選で勝ち、準決勝でベトナムと当たっての銅メダル。昨日の予選では、マレーシアのパハン州代表に勝っての、本日の決勝進出です。相手はマレーシアのA代表。どうなるかな!!

 全体として感じたのは相変わらずオランダが強いこと。これは裾野の広さが関係してるんでしょう。あとはイギリスが少人数の割りに、強い。試合運びのスタイルがどのクラスでも基本一緒、な面はあるものの、イギリスは要チェックなチームになってると思います。ジュニアが出てきて、審判も若手を育てようとしているのは、「放置したらシラットが消える」という危機感の裏返しなのかな、とも思いました。なかなか新人がいつかず、大会に行くと見た顔ばっかり、というのが続いてますから。

 期待の男子Bクラス決勝では、採点審判を任命されました。イギリス選手を応援したい気持ちを抑え、ニュートラル(なつもり)にスコアをつけていきます。最終的に計算すると・・・おお、1点差でイギリスの勝ちだ。他の審判はどうだったんだろう?もしかしてこのままイギリスがマレーシアに勝つ瞬間を見られるかな??結果発表では、採点審判5人のうち4人がイギリス勝利の旗を挙げました。やったね!やっと優勝だよ!!

 審判席に戻ってスコアを確認すると、他の審判も1点、2点差でのイギリス勝利というスコアをつけてました。僅差だけど、勝利は勝利。マレーシアのA代表に勝っての勝利だもの、次の世界大会への大きな励みになったはず。彼はMVPにも満場一致で選ばれ、うれしさ爆発でした。ああいう驚き>喜び爆発ってそう見られるものじゃない。

マレーシア選手を左右に従えての優勝
優勝

MVP!!
MVP

 表彰式も終わり、閉会式も終わり、長いようで短い2日間が終わりました。大会の反省点としては、けが人が多かったことでしょう。70人程度の参加者で7人のけが人は多すぎ。自分も含めて審判の技量、コーチの見極め、選手の鍛錬、考えないといけないな。

5月9日(月):移動日

 月曜の朝は渋滞だ、ということで早めに家を出ます。そして案の定、渋滞・・・アントワープからブリュッセル方面に行く道は1本しかないらしく、まるで事故渋滞かのように動きません。でもどこにも事故はなく、単なる渋滞。早すぎるくらいに出てちょうど良かった。渋滞の車の中で聞いたラジオ、ドイツ語さっぱりわかりませんが聞き取れた単語が「フクシマ」。多分、一時帰宅のニュース。日本人がインタビュー受けてたけど、その回答がすごかった。質問がわからないけれど、回答が「危険ですよ、危険。ベリーデンジャラス」。君の英語がデンジャラスだよ・・・

 泊めてくれた上に、空港まで送ってくれた審判夫婦に別れを告げ、次の再会を約束します。多分、来年来る、かな。いや、来ないとだめなんだよな。実は、審判のライセンスブックを今回持ってくるのを忘れてるのです。つまり、折角審判として参加したのに、その活動記録がオフィシャルに残ってない・・・今回の審判長曰く「ちゃんと覚えてるから、次持ってきた時に2回分サインするわ。とりあえず大会名と日程を自分で書いといて」と。ユルいなぁ。そういえば、世界大会の活動記録もハンコだけ押されていて、大会名と日程は自分で書け、って返されたな。

 ヘルシンキに着いてみると、行きの飛行機で同じ便だった人がちらほら。時間があるから、と免税店を覗いたら、ショックな事実を発見。ムーミンショップの品揃えは空港の方が完璧だったのです。値段も市内と変わらないし、空港で時間が取れる人はシェンゲンエリア内の免税店ムーミンショップでお土産を買うのもありですよー

帰りはカレーじゃなかった!!
機内食

5月10日(火):帰国

 成田に着いてみると、やっぱり薄暗い。電気利用量はヨーロッパと同じ程度に見えるのに何でだろう?建物のデザインかなぁ。トランジットで寄っただけのヘルシンキが意外と楽しく、10時間でヨーロッパ行けるのもいい。次もヘルシンキ経由にしようかな。でも、冬だったら止めよう。

おまけ写真2つ

ゴツすぎでしょ、アリスはコレジャナイ
小僧

いくら「シンボル」とはいえ、これはナイ・・・
小僧