- パリ・オープン大会弾丸参加記-

 2008年3月21日から23日まで仏パリで開催された第2回プンチャック・シラット 国際オープン大会 in パリに参加してきました。参加と言っても選手ではなく、初の審判でびうー。しかし、それを1週間前に決めるというドタバタっぷり。春分の日と週末を挟み、4日の休暇申請での弾丸パリ旅行です。まるでやり手ビジネスマン???

第2回プンチャック・シラット 国際オープン大会 in パリ概要
 (1)大会について
 (2)大会参加国
 (3)大会日程
 (4)競技種目
 (5)競技結果

大会こぼれ話・裏話
 3月19日(水):移動日
 3月20日(木):到着&観光
 3月21日(金):開会式
 3月22日(土):初審判とか
 3月23日(日):大会終了、パリ観光3時間
 3月24日(月):移動日フタタビ
 3月25日(火):やっと成田

第2回プンチャック・シラット 国際オープン大会 in パリ(21~23th Mar. 2008)概要

第2回プンチャック・シラット 国際オープン大会 in パリについて

 第1回大会が開催された2005年から、3年後の今年、第2回を開催したフランス国際オープン大会。2006年にはイベント的大会を開いているので、主催の仏プンチャック・シラット連盟としては、毎年大会を開いている気分かな?(2007年には世界大会があったので、どこの地域も大きな大会は開いていません)
 前回大会に比べ、参加国数と選手は減ったものの、シラット及びインドネシア文化の紹介的側面が強調されており、期間中にインドネシア人師範によるワークショップが設定されていた。

 会場は前回同様、フランスの柔道用武道館Institut National du Judoが準備された。滞在先も前回と同じく、隣接するFORMULA1。ここまで近いと便利でグー。

左がホテル、右に会場入口
会場外観

大会参加国 (全7ヶ国)

 ヨーロッパ諸国(5) : フランス、オランダ、ベルギー、スイス、イギリス
 東南アジア諸国(1) : シンガポール
 その他(1) :アゼルバイジャン
 
 *上記以外にネパールが参加を予定していたが、直前にキャンセルした様子。ネパールは一体何回キャンセルすれば・・・(苦笑)

大会日程

 正直、前回大会の方が大会として運営・組織力は上だった。人は代わってないのに、今回の方がグダグダに思えたのは、大会というよりもイベント・PR的側面が強かったから、運営側の気合が影響してたのかも。参加国数も少なかったから、結果オーライではあったけど。

 ちなみに、観戦入場とワークショップはそれぞれ別口で有料でした。

日付 イベント
21(金) 選手登録 / メディカルチェック / 体重測定
テクニカルミーティング・組合抽選
開会式
22(土) 試合部門予選
演舞部門
プンチャック・シラット・ワークショップ x 2回
23(日) 試合部門準決勝・決勝
表彰式
閉会式
24(月) プンチャック・シラット・ワークショップ x 2回

競技種目

 ヨーロッパ人は体格がよろしいため、軽量級は人が足りずになし。UKから参加してたBクラスの選手は相手がおらず、急遽Cクラスに参加。また、女子演武は1名しか参加がおらず、規定により開催されないところを男女混合で採点することで乗り切り(?)ました。

 試合部門参加選手は男女合わせて54名、演武部門は4名でした。

 
 1.男子試合部門(Tanding)
  Cクラス - 55kg以上60kg未満
  Dクラス - 60kg以上65kg未満
  Eクラス - 65kg以上70kg未満
  Fクラス - 70kg以上75kg未満
  Gクラス - 75kg以上80kg未満
  Hクラス - 80kg以上85kg未満
  Iクラス - 85kg以上90kg未満
  Open - 95kg以上
 
 2.女子試合部門(Tanding)
  Eクラス - 65kg以上70kg未満
  Fクラス - 70kg以上75kg未満
 
 3.男子演武部門(Seni)
  Tunggal (ソロ)
 
 4.女子演武部門(Seni)
  Tunggal (ソロ)

競技結果

 最多メダル獲得国はオランダ、参加人数が多ければ当然の結果ですが。MVPはアゼルバイジャンの男性選手でした。

大会こぼれ話・裏話 & パリ弾丸観光記

 1日ちょっとのパリ観光と大会とか移動中の話とかをまあ、ぼちぼちと。

3月19日(水):移動日

 わりとギリギリに決めた今回の渡仏。でも、参加申込自体は、年明け早々に済ませてました。ただ、一緒に行きたかった海路郎さんが休みが取れず、チケットもいい感じの(値段とか日程とか)ものが見つからなかったため、なんとなくテンションが下がり放置していたのです。それが先方から国際電話かかってきちゃって・・・プンチャック・シラット名誉師範第一号である先の在イネ日本大使、現在の在仏日本大使が開会式に参加することになったので、cizmaの参加確認をしてきたのです。昨年の世界大会@マレーシアでこの情報(在仏日本大使が名誉師範)を仏シラット連盟に流しましたが、本当に招待するとは行動力あるなー。これは行かねばなりますまい。

 慌ててチケットを探したところ、最初に探したときよりも選択肢が多い。それでも、北回りの欧州経由は帰国日が合わず、大韓航空とシンガポール航空(以下、SQ)を天秤にかけた結果、シンガポール経由で予約。空港で時間潰すにしてもソウルよりチャンギの方が楽しそうだし、言葉わかるし・・・という理由。今回は選手ではなく審判としての参加なので、滞在費が浮くことから、大韓航空より高いSQでもまあ、よしとしよう。

 SQの出発はお久しぶりの成田第一ターミナル。リニューアルが済んで、以前のパタパタと回る離発着案内時代から知る身としては、隔世の感があります。大分キレイになりましたね〜 

 インターネットでチェックインしていたので、春休みの大混雑にもまれることもなく、あっという間にチェックイン完了。フライトまで大分時間が空いてしまいました・・・ そういえばこの日は狙っていたドコモのNM705の発売日。時間もあるし機種変しようかな、と思ったのに。ドコモさんはやる気あるんでしょうか。3G+GSMの新機種を肝心要の成田空港で発売当日の午後から販売とわ!! 量販店だったら開店と同時に並んでるんじゃないのかー?? ちぇ。仕方ないので時間を潰すべく、久しぶりに見学ロビーに出てみたり。・・・寒いだけだったT_T

どんよりと寒空の第一ターミナル
成田第一

 7時間の飛行の後、着いた先は真新しいチャンギ国際空港第3ターミナル。今年オープンしたてのT3はピカピカです。さて、ここで6時間弱も時間を潰さなければなりません。電話してみたら、お友達が会う時間を取れるというので、結局、外に出ました。彼女の第2子にも会えるw 狭いシンガポールの中でも空港寄りのアパートでラッキーでした。

広大なイミグレ
チャンギイミグレ

4言語がシンガポールを実感させます
4言語案内

 お友達からシンガポールのシラット最新情報を仕入れ、夕飯をご馳走になり、あっという間にトランジットの待ち時間が過ぎました。1人だと長く感じただろなぁ。ありがたいことです。

 シンガポールからフランスまでは、成田−シンガポールのほぼ倍、14時間近くのフライトです。考えただけでゲンナリしますが、飛行機に乗った途端にテンション↑。なんとなんと、初B777型です!! 座席は3・3・3でゆったりだし、なんと言ってもテレビの画面が大きい! 画素数が格段に良い(1200x800)!! これなら映画観たり遊んでも気持ち悪くならないぞーーーっ よく見るとUSBポートまである! ビジネスマンは仕事できるみたいですよ。でも、結局寝てしまいあまり活用できなかった。いや、だって着いたら観光に行こうと思ってたし、夜は寝ないとね?

嬉しすぎて写真撮っちゃった
B777

3月20日(木):到着&観光

 朝起きて、着いた先は、シャルル・ドゴール空港の第一ターミナル。まだ改修が完了していないので、ちょっと前の成田第一ターミナル的空気を漂わせてます=どこか寂れた感じ。それでも、ドーナツ型の近未来的デザインは面白いです。そういえば、前回来た時もマレーシア経由でT1到着だったなぁ。

チューブの中は動く歩道
ドゴール内観

 外に出たものの、知った顔が居ない・・・今日着くって連絡してあるんだけどな。場所はわかってるし、もう少し待って会えなかったら自力移動だ。とスーツケースの上に座って待つこと30分、見覚えのある顔を発見しました。こちらから声をかけると、向こうもcizmaを覚えていてくれたらしく、そのまま車で市内にゴー。そして凄い渋滞。迎えの人もびっくりするくらいの大渋滞で、通常1時間弱の距離を2時間ちょっとかけての移動となりました。あー遠かった。

 なんとかホテルに着いたものの、12時までチェックインできません。事務局が用意してくれるご飯も明日からだし、さてどうしよう。この時点で10時くらい。あと2時間ぷらぷら時間を潰すか、いっそ荷物を預けて夜に戻るか・・・大会最終日の翌日には帰国するので、自由時間は(多分)今しかありません。これはトイレで着替えて観光に出るしかありますまい。前回行かれなかったモスクに行くぞ!!

 ホテルは街外れにあるので、地下鉄を目指しがてら、カフェでモスクへの行き方チェックです。なんとここでびっくりの出会い。隣の席のおじいさんが「あなたは日本人か中国人か」と声をかけてきました。多分、私のガイドブックを見て判断したんでしょう。日本人だ、と答えると「自分は毎年日本に行く。日本で絵本を出してるんだ」と。へー・・・どの本かなぁ。「講談社を知ってるか」 うわ、メジャーな人!? そしたらなんと、バーバパパの作者さんでしたっ

 今度、アルジャジーラでバーパパパのアニメが放送されるそうです。日本とかイスラムとかそういうので私に興味を持って話しかけてきたみたい。 残念ながら我が家は衛星もケーブルもないから、アニメは見られないけど。おじいさんは昔、インドネシアに居たこともあるらしく、そんなこんなでお話すること1時間。最後にはおじいさんがモスクへの行き方を教えてくれて、しかも、モスクにあるレストランがおいしいという情報をくれました。日本に来ることがあったら連絡くれるかなー?ってくれるわけないか(苦笑)

 教えてもらったルートで地下鉄を使い、モスクの近場にある観光地で写真をパシャっとな。がしかし、手元に市内地図がない今、この建物がなんだかわからん。

有名な建物のはず
建築物

向かい側にあった教会
教会

途中にあった古い城壁(多分)
城壁

 途中迷いそうになりながらも、なんとかモスクに到着です。見学は有料ですが、ムスリムは無料・・・多分。でも、浄財を払ってね、ということかな。とりあえず、門番のおじいさんには「入っていいよ」ってされました。

モスク入口
モスク

 内部は本当にきれい。フランスと関係の深い、北アフリカ(モロッコとかチュニジアとか?)の様式なのか、中庭があって回廊があって・・・まず連想したのは映画「アズールとアスマール」。映画のようなカラフルさはないけれど(空も曇ってるし)、中庭に水場があって回廊に模様があって、と外からは想像のつかない美しさでした。あまり上手には撮れてないけど、中の写真はmixiのフォトアルバムでどうぞ。(マイミクさん限定ですみません)

 お昼はおじいさんオススメのモスクと同じ敷地にあるレストランへ。ムスリムとか関係なく人気のお店らしく、時間帯もあってか、店内は大混雑。お一人様の私が席を確保するのに相当待ちました。しかも、ギャルソンは仏語しか話せないしさ・・・なんとか席をもらったものの、ここで気づいたのはメニューも仏語。わ、わからん。かろうじて、判読、というか料理内容が理解できたのは「クスクス」と「ハリーラ」。ありがとう、チャリティーバザー@東京ジャーミィ!! いや、その、クスクスとハリーラは、チャリティーバザーで食べたことがあって「知ってる」料理なのです。

 パンがついてきたので、ハリーラを注文。よく考えるとスープだけ、というなんかマナー違反のような気もしますが、ユーロ高いし、勘弁してもらおう。体の小さいアジア人にはこの量でも満腹になったしね。(おまけ:成田でイミグレ前に両替したら 1ドル=103円 1ユーロ=156円。イミグレ後の両替場所では 1ドル=99円 1ユーロ=158円 でした。なんでイミグレのこっちとあっちで反対方向に違うんだろう?)

レストラン入口
モスクのレストラン

ハリーラとパン。これで7ユーロ
ハリーラ

 ホテルにそんなに遅く戻るつもりもなく、モスク近くの観光地を制覇したい。そう思って地図を見ると、メジャーそうなのは植物園The Jardin des Plantes。雨も止んで日差しもちょっと出てきたし、これはここに決まりでしょう。そして、これが大ヒット。まだまだ寒いパリで、視界だけは春。東京より先に花見までできてしまいました。ちょうど里桜が満開だったんですよ。

植物園の春1
春1

植物園の春2
春2

満開の里桜
里桜

 さて、次はどうしよう?やはりここは定番のセーヌ河かしら・・・? ガイドブックを見れば、どうも植物園近くにBATOBUS乗り場がある様子。これならお得に移動&クルーズができそう。というわけで、12ユーロで水上バスに乗ることにしました。意外なことに、チケット売り場で「学生証は?」って聞かれちゃった。アジア人は欧州では若く見えるとはいえ、ちょっとどうなのよこれわ。

 15時の水上バスに乗って、ほぼ一周するのに1時間半(植物園で乗船して、ノートルダムで下船)。乗り降り自由だから、本当はエッフェル塔あたりで降りて観光でも、と思ったんだけど・・・外寒い!! 雨も降ってるし、もう無理。降りるのを断念し、船から眺めるのに留めました。風邪引いちゃかなわんっす。船から撮った写真もmixiにて。(マイミクさん限定です)

batobusの船
船

降りるつもりだったエッフェル塔
エッフェル塔

 サン・ミッシェルからバスに乗り、ホテルまで戻ります。チェックイン前に近くのMONOPRIXで夕飯とお土産を購入。次に時間が空くとしたら日曜の夕方以降なので、今買っておかないとお土産を買いはぐれる可能性あり、ですから。チェックインを済ませ、あとは部屋でのんびり。いよいよ明日は大会初日。ゆっくり休んで長丁場に備えねば。(予定では開会式の終了は22時)

洗面台は各部屋にあります。
部屋

 ちなみにこのホテル、3年ぶりに来てみたら、内装がリニューアルされてました。以前はダブルベッド+1人ベッドだったのが、ツインになり、デザインがポップに、テレビも液晶に。シャワー・トイレ共同で43ユーロ、毎日タオルとコップを交換してくれます。若い人だけでなく、結構年配の夫婦らしき人、家族連れも多いホテルです。

3月21日(金):開会式

 さて、本日からが大会です。事前資料によれば、本日の予定は 受付・計量・組み合わせ抽選・開会式 となっています。

 朝食をとりに食堂に行くと、シンガポールチームが居ました。ちなみに、このホテルの朝食は宿泊代とは別に約4ユーロで パン・シリアル・コーヒー・ミルク・オレンジジュース が食べ放題。ま、それはさておき。聞けば、シンガポールチームは男性のみの選手5人+コーチでの参加とのこと。コーチは顔見知りの人でした。海外遠征で見かけるシンガポールチームとしては、最小編成じゃないかなー?

 朝食を終え、一旦部屋に引き上げます。事前資料では受付・計量は10時から。選手ではありませんが、とりあえず10時にロビーに行ってみることにします。誰か大会運営者に会えるかと思って。・・・がしかし。10時になって降りてみれば、ロビーに居るのはシンガポールチームとアゼルバイジャンチームのみ。欧州勢はまだ居ないし、大会運営関係者の姿も見当たりません。隣の会場は施錠されたまま。こりゃ困った。選手同士は仲良く記念撮影とかしてますが、こちらは手持ち無沙汰。関係者の連絡先も知らないし、皆でロビーにたむろすること30分強。こりゃダメだ、とまたもや部屋に引き上げることにしました。昼頃降りてくれば誰か居るだろう、と。だって今日から昼ごはんは運営側が準備するんだもの! 会えなかったら昼ごはんにありつけん〜〜〜

 小一時間ほど昼寝。テレビは何言ってるかわからんし、本も持ってきてないので、他にすることない(苦笑) ちょうど昼過ぎなので、再びロビーへ。シンガポールチームのコーチ以外、誰も居ない。参ったなぁ。と、ちょうどその時、1台の車が会場にやってきました。おお、仏シラット連盟の会長だ。会長自ら諸々搬入してるぞ。他にも関係者が同乗してるし、これで今日の予定が確認できる、と一安心。まずは搬入を手伝い、迎えに来てくれたお兄さんを掴まえる。このお兄さんは一応英語が通じるので、楽。お兄さんが教えてくれたのは、計量をする部屋。そこに審判の責任者が居るから、と案内されました。

 行ってみれば、ちょうど受付と計量作業の準備中。ご挨拶してお手伝いです。その間、ちょくちょく選手が「仮に計らせて」と体重計に乗りに来ます。「非公式ね」と周りも本人も笑いながらチェックすると、安堵する選手、ヤバイ選手(体重オーバー)、といろいろです。結局、予定時間であった13時から遅れること1時間、14時頃受付と計量が始まりました。登録を受け付け、参加登録料と希望者には食事券を販売し、体重測定に入ります。

 途中、体重計がアナログなことに抗議もありましたが、まあ、大会自体がそう厳密なものじゃないし、登録クラスに合致してればいい、という審判長の判断で、ほぼ全員が測定をパスしました。ほぼ、というのは3名ほど明らかにオーバーしてしまっていた選手がいたからです。ルールに則っての再計量ではありませんでしたが、さすがに彼らは汗を流した後、再び計っての登録となりました。計量で圧巻だったのは、95キロ以上のオープンクラス。ベルギーから2名(同門)のエントリーがあったのですが、これが大きい! 二人揃って仲良く127キロ!!! 体重計が一回振り切れましたからね・・・ボディープロテクターのサイズ、あるのかしらん。

ポスターと同デザイン色違いの食事券
食事券

 ちなみに、お昼は私が計量部屋に居たときに届いたようです。顔見知りのスイスチームコーチが気の利く人で、「cizma、ご飯は?ここに持ってこようか?」と聞きに来て、お弁当を運んできてくれました。おかげでくいっぱぐれずに済みましたわ。ありがとう〜〜 今日の昼ごはんから日曜の夜まで、在パリのインドネシアイブイブによる手作り弁当が続きます。

日曜の夜までイネ料理弁当
お弁当

 再計量組、遅刻組、全員の計量が終わったのが17時頃。夕飯は18時半、組み合わせ抽選は19時、開会式のための集合はは20時です。夕飯まで間があるので、再び部屋に引き上げます。少しはやめに夕飯を貰いに会場に行くと、設営が大分進んでいました。ロビーには出店(?)、会場はライトアップされ、天井からはオリジナルの布(?)も下がってます。柔道場がシラットとインドネシアに塗り替えられているのはなかなか面白い。

シラット用品売ってます。ユーロ建だから高い。
出店

開会式に向けて準備中
準備中

 夕飯をいただいた後、組み合わせ抽選会場を探すものの、どこだかわからん。ウロウロしてたら、運営者でもありてんやわんやの審判長と遭遇し、場所を教えてもらいました。会場の奥の奥、まるで迷路の先のような会議室には、既に何人かのチームマネージャーが来ていました。全員が揃うまで待つこと数分、組み合わせ抽選を開始しようとなった時点で既に19時過ぎ。これは開会式の開始はおすな・・・と。しかし、ここで重大事項に気づきます。アゼルバイジャンが居ません!

 英語も仏語もわからん彼らに誰も抽選会場の場所を伝えていない様子。っていうか、抽選開始時間も知らないんじゃ・・・?慌てて探しに行きます。会場にはアゼルバイジャン関係者はまるで見当たりません。もう1フロア上がって出店付近で選手を1人見つけました。ラッキーなことに、アゼルバイジャンチームの中でもなんとか若干英語のわかる人です。「ボスを大急ぎで呼んで来て!」となんとかわかってくれました。少しして、ホテルの部屋に居たらしきボスが会場に現れ、急いで会議室に連れて行きます。抽選は始まってましたけどね・・・よかったのかな、あれで。いくつかの抽選には間に合ったからいいのか?つか、アゼルバイジャンが居るクラスは後回しに抽選する、とかどうしてしなかったのか。これがラテンってことかしら?

会場のそこかしこに大会のポスターが
ポスター

 抽選が終わったのが20時。ルールに関してはPERSILAT(世界プンチャック・シラット連盟)規定のものに準拠する、という通達のみ。特に質問が出るでもなく解散です。我々審判は急いで審判の服装に着替えなければなりません。審判の服装での開会式参加となるからです。そしてここでいきなりの重大任務が与えられてしまいました。

 シラットの開会式では、大概どんな大会でも「選手の誓い」「審判の約束」が読み上げられます。この「審判の約束」を読み上げる役目を仰せつかってしまいました。・・・一番の若輩者ですが。審判でびうなんですが。日本大使が来てるから花を持たせてくれるのかな?紙に書いてあることを読むだけだし、そうできる経験じゃないし、若輩者だけど高校野球の選手宣誓だって1番を引き当てた学校が読むんだし、くじに当たったと思って引き受けることに。

 んがしかし。全体の意味はわかるんだけど(日本語に訳したのは私だ)、読めない単語がひとつ。sublilityってなんじゃい。こんな英単語知らんがな。確か、元々の「審判の約束」はイネ語。これを英語に訳したのも多分、イネ。この時点で何か間違えが生じたと思われT_T 審判資格も持つシンガポールコーチ(彼はマレー系)に聞いてみても首をひねり、英語が苦手な審判長に聞いてみても首をひねられ。参ったね。結局、審判長が下した結論はsubtility。意味はまあ、それで通じるかな・・・?

 審判の服に着替えて、開会式の入場控え室へ。既に開会式開始予定時刻の20時15分。開会式が始まったのは20時半くらい。入場時、審判もそれぞれに国旗を持たされました。今回の審判団は国際審判が私を含めて5名、ローカル(国内)審判が5名の計10名。これで54人分の試合を回さなければなりません。結構ギリギリの数です。審判が持った国旗は 仏・蘭・独・白・瑞・日。(変換して初めて、ベルギー=白耳義、スイス=瑞西、だと知りました^^;

 選手の入場に続いて、審判が入場します。全員が並んで、まずは選手の誓いが読み上げられました。これは仏の男性選手が読み上げます。彼が列に戻った後、cizmaの出番です。ここでびっくり、マイクの前に立ち、さあ読もうと顔を上げたらマイクがない! そう、選手宣誓をした選手、身長が188cmもある大型選手。cizmaとの身長差、30センチ以上。マイクは私のはるか頭上にありました。頭上でも音は拾ってくれるかな、どうしようかな、とちょっと逡巡している間に、運営者がマイクを下げに飛んで来てくれましたとさ。それにしても、思わぬところで笑いを取ってしまったonz 

 で、このマイクを使って欧州プンチャック・シラット連盟会長と仏プンチャック・シラット連盟会長も祝辞と挨拶を述べました。欧州の会長は170前後なのでそのままの高さ(若干、手で上向きに調整)で使ってましたが、仏の会長には低すぎ。彼、190近い長身ですからね〜 体をかがめての挨拶ではさすがに格好悪いので、ここでまた運営者がマイクの高さを調整してました。それにしてもこの二人、畳の上での挨拶に靴を脱がないんだもんなぁ。カラーのビニール畳だし、こういう使われ方を想定してはいるんだろうけど、選手・審判は靴を脱いで裸足だし、日本人としてはどんな畳であれ、畳の上で靴、というのは抵抗ありまくり。

フロアはVIP席、観客席はそこそこの入り
観客

 選手と審判が退場した後、インドネシアの舞踊といくつかの流派による演武がありました。ここで特筆すべきなのは、名誉師範とお話させていただけたこと。なにはともあれ、日本にシラットやってる人が本当に居るんだ、と認識していただけたとしたら幸いです。今後、頼りにさせていただいていいのかどうかはわかりませんが(多分ダメ)、細い糸だけどつながっていると思ってしまおう。

インドネシア舞踊の定番(?)皿踊り
皿踊り

 何をしたわけでもないのに、なんか疲れてしまい、開会式の出し物を最後まで観ることなく部屋に引き上げました。明日の集合は9時、試合開始は10時。今から休めば、6時間くらいは寝られそうです。

3月22日(土):初審判とか

 このイベントはシラットの大会であると同時に、インドネシア文化とシラットのPRを兼ねてます。その関係で、試合開始前の8時半と昼食休憩中の12時半の2回、シラットのワークショップが企画されていました。ワークショップは今日の2回と、復活祭(イースター)でお休みの25日(月)にも2回あるそうです。

 審判としての集合時間は9時ですが、8時半のワークショップを覗いてみることにしました。この回のワークショップは、インドネシアから来仏しているデモチームの方が先生です。流派はHARIMAOだったかな。なかなか盛況ですが、ほぼ全員がシラットの道着を持っているところを見ると、恐らくはフランスや近辺のHARIMAO門下生なのでしょう。ヨーロッパに支部(や高弟)を置く流派は結構ありますから。

ワークショップで準備運動中
準備運動

 正直なことを言えば、ワークショップに参加してみたかったです。でも、今回の目的はこれじゃないので、後ろ髪を引かれる思いで集合場所=会場に向かいます。会場では昨夜の抽選に基づく、組み合わせ表が張り出されていました。本来であれば、昨夜のうちに発表されるべきものなんですけどねぇ、実際に動いている人数が意外と少ないので、この程度の不手際は仕方のないことなのでしょう。

自分の名前を探す選手たち
組み合わせ表

 試合開始1時間前ですが、試合会場の設営は終わっていませんでした。備品は準備されていましたが、場内・場外を示す線と立会い線、青・赤コーナーが未整備。フランスのローカル審判さんと一緒に設営を手伝います。手伝ってみて、日本人って基本的に手際がいいというか、段取りがうまい人種なんだなぁと実感してみたり。ま、あくまで一般論ですけど。

完成したアリーナ
アリーナ

 今日は決勝以外の試合を全部やります。クラスによっては1日に2回やる選手も。午前中に22試合をこなし、昼食休憩に入ったのは14時過ぎ。昼食休憩は30分だけ、とのアナウンスがありました。あまりにも時間がかかったためか、午後は審判の入退場を省略しました。通常は点数をつける審判5名とと試合を裁く審判1名が列になって挨拶>入場、という手順を踏みますが、午後は試合を裁く審判のみが挨拶>入場。点数をつける審判は数試合固定、ということに。数試合、というのは午後の部では間に2回、フランスにある各流派の演武披露が入ったからです。

日ごろの成果を披露
成果披露

 午後の部が終わったのは19時過ぎ。17試合くらいやったのかな、よく覚えてないけど。とにかく、今日1日で過去に見た試合総数を上回っている気がします。勝利判定が割れる場面が何回かありましたが、自分の判断が多数派の場合も少数派の場合もあり。点のつけ方自体は、先輩審判に合格点を貰えました。

 補足: プンチャック・シラットの試合はポイント制。アリーナを囲む5人の審判が、それぞれに選手の攻撃に対して採点し(突き1点、蹴り2点、体勢崩し3点)、その合計点で勝敗が決まります。審判それぞれが勝者を判定し、多くの審判から勝利判定を得た選手が勝者です。審判全員が同じコーナーの旗を揚げることもあれば、割れることもありますが、審判の数は奇数なので、必ずどちらかの選手に軍配が上がります。

 夕食休憩の後、ソロ演武Tunggalが競われました。男女混合4名で争われましたが、こう言ってはなんですが、選手として出てたら人生初(そして最後?)の金メダルを獲れたな〜・・・そんな思いで採点したら、ヨーロッパ基準から大きく外れた点数をつけてしまい、結果ひとつも採用されなかったです。採用されない、というのは、演武では5人の審判がつけた得点のうち、最高点と最低点は合計点に反映されないからです。

 動きの決まっているソロ演武Tunngalと(今回は参加なしの)チーム演武Reguは、動きの正確さを減点方式で、また、その他の表現点を相対評価で採点し、その合計点を競います。そしてcizmaは全員に対し、最低点をつけてました。他の先輩審判は皆さんヨーロッパの方で、曰く「ヨーロッパ選手にアジア選手と同じ基準で点数つけたらかわいそう」なんだそうです。そ、そういうモンなの!? 気持ちはわからんでもないですが。ちなみに最高点をつけて合計点に反映されなかったのも1人の審判。この審判、全員に対し最高点をつけてました。 冗談好きの彼は「俺はナイス・ガイ、cizmaは悪い子〜」と陽気に歌ってました(苦笑)

 競技演武の後、再び流派による演武が行われていましたが、丸1日試合ばっかり観ていて疲れたので、今日も演武を観ることなく部屋に引き上げ。明日は全部が決勝戦、9時には試合開始予定です。

3月23日(日):大会終了、パリ観光3時間

 今日は試合最終日です。最終日なので予定されているのは各クラスの決勝と表彰式&閉会式。前日の通達どおり、9時集合・9時半試合開始を目指します。前日に設営が終わっているため、割と時間通りに開始。

 参加選手数の少ない大会でしたが、それでも決勝は午前に6試合、午後に4試合。ヨーロッパ勢とはいえ、なかなか面白かったですね。シラット的に面白い試合もいくつかありましたが、ヨーロッパならでは、と思ったのが、計量で127キロを叩き出したOpenクラスの試合。二人ともコロコロと大きく、柔道家のような体型でも、ちゃんとシラット技(sapuanとか)が出てるんですよ。3ポイント取る技も決まり、会場からは感嘆の声が上がってました。

 全試合終了後、表彰式に移ります。振り返ってみれば、シンガポールは5人と少数精鋭だったはずなのに、思っていたほどは勝てませんでした。初戦で負けてしまった選手もいましたね。そして、ガッツを見せたのがアゼルバイジャン。ホテルのロビーでなんとか意思疎通をした結果、あまり得点ポイントをわかってない様子でしたが、それでもシラットっぽく勝ちを収める場面もありました。MVPはアゼルバイジャンの選手でしたし。ヨーロッパ勢はやはり、ヨーロッパ勢を相手にしたほうがシラットらしい試合になるような印象です。世界大会での対東南アジア選手戦よりやり易そうに見えました。といっても、英仏の選手には移民組(血統的にアジア)な選手も多いんですが。

仏シラット連盟が空手連盟の下部組織なのでこんなデザイン。
メダル

 最多メダル獲得国はオランダです。これはオランダが一番多くの選手を送り込んできたことに由来しています。母数が大きければそらそうでしょ、と。ヨーロッパプンチャック・シラット連盟の会長出身国だから(といっても会長自身はインドネシアからの移民)、面目躍如といったところでしょうか。(写真補足:オランダチームを見かける時は大概、オレンジ軍団ですが、今回は「国」ではなく各流派のチームとして参加してるので、チーム毎にジャージが違います。)

最多メダル獲得国、オランダ
オラーニュ

 表彰式とVIP挨拶が終わった時点で16時。日の入りは19時過ぎ。ホテルの部屋に引きこもるにはまだ早い。さくっと着替えて街へ出よう! しかしながら、今日は日曜日。欧州の日曜はどこもかしこも閉まってます。でも、明日の朝には飛行機に乗りますから、今のうちにお土産の買い足しができればそれに越したことはありません。ガイドブックによれば、ルーブル美術館の地下にあるショッピングゾーンCarrousel du Louvreは日曜も開いているとのこと。これはここに行くしかないでしょう。

逆さピラミッド。大混雑。
逆さピラミッド

 行ってみたらこれが正解の大賑わい。気の利いたお店が多く、また、観光客が多いのを見越してか、お土産になりそうな小さなものも数多く置いてあります。とにかく、日曜に開いてるというのが嬉しいですね。一通り回って、さて次はどうしよう?お金をかけずに観光するのであれば、夜景かな。でもまだ18時。ルーブル近辺からライトアップの密集地ノートルダム付近を目指して歩くことにしました。日の入りの19時頃には灯りがつくといいんだけど・・・日没前の街歩きの写真はmixiにて。

 街中で無料公衆トイレ「Acces gratuit」を見つけました。インドネシア語の「無料」は「gratis」。もしかしてコレ、ポルトガルかオランダ語源だったのかな??街歩きしていて思いましたが、アルファベットの国を歩いている分には、意味はわからずとも大意は取れるのは楽。これがタイとかアラブだったらもうチンプンカンプンだもの。それにパリは観光客が多いからか、地下鉄や街の表示は基本的にユニバーサルデザインだったように思います。=わかりやすい。

無料公衆トイレ
トイレ

 しばらくウロウロして19時近くなりましたが、灯りがつく気配なし。雨は降ってくるし、もう待てません。寒すぎです・・・仕方なく夜景を諦め、バスに乗ってホテルに戻りました。あまりの寒さと雨のため、バス停からホテルまで歩ける距離なのに、一駅分トラムに乗っちゃいましたよ。マジ寒かったT_T

 ホテルに戻って、閉会式後に確保した最後のインドネシア料理弁当を夕飯にいただきます。幸い、このホテルのロビーには電子レンジがあるので冷えた体にさらに冷えたご飯を入れる必要はありません。ロビーでお弁当が温まるのを待っていたら、ちょうどイースターだからでしょう、フロントのおじさんがチョコレートをくれました。1つ取ったら「もっと取れ」、2つにしても「もっと取れ」、このやりとりをくりかえすこと5回。6つ取ったら満足そうにしてくれましたが・・・チョコレートがそんなに嬉しい年齢じゃないぞーっ食べるけどさ。

イースターの卵型チョコ
卵型チョコ

 明日は朝8時にホテルを出発です。荷造りして早く寝よう・・・

3月24日(月):移動日フタタビ

 世間的にはイースターの休日、楽しげなワークショップに心引かれながらも、今日から延々と飛行機に乗って帰国です。行きに2時間かかった道のりも、休日とあってスイスイ、1時間かからずに空港に着いてしまいました。送ってくれたおじさんに別れを告げ、早速チェックインします。トランク預けて身軽になりたい。早く着いたおかげでまだ列も短く、あまり待たずにすみました。カウンターのお兄さんに通路側の希望を伝え、チケットを受け取ります。さてこれから大分時間を潰さなければなりません。

 到着したときは気づきませんでしたが、前回の渡仏時より大分改装が進み、覗けるお店が結構増えてます。買わないから覗くだけなんだけど・・・それでも、休日の朝(9時前)から買い物ができるので、街中でお土産を変えなかった人には便利かも。イミグレ後の免税が開いているのは当然としても、その前段階のフロアでもショップとレストランが開いてましたから。

それなりにいろいろ
T1@パリ

 インターネットの端末もありましたが、有料なのでパス。どうせトランジットのシンガポールでは無料だっ いろいろ覗いた結果、パリではどこで買っても値段は一緒だということに気づきました。街中のスーパー、前段階のショップ、免税エリア、どこでも値段が一緒。キーホルダーとかマグカップとかのお土産物はチェックしていませんが、少なくともチョコ類・紅茶類は一緒でした。アジアだと街中が一番安く、免税が一番高い印象がありましたが、パリでは違うんですね・・・ちょっと意外。

 空港で見かけて使い方を間違えたもののひとつが、トイレの水道。日本では手を差し出すと自動で水が出てくるタイプが最近主流のため、海外に行くとつい手を出してボーっと待ってしまいます。タクシーのドアを閉め忘れたりとかも同じ現象です。そして、「あ、ここは自動じゃない」と体が覚えた頃に出会ったのが写真の蛇口。ぱっと見、右手のものが蛇口に見えません?これを通常のトイレのようにガツっと押しても水は出てきません。なにやら透明な液体がドロっとな。そう、石鹸が出て来るんです。つまり、真ん中の細長いのが水道口、しかも自動タイプ。センサーの位置の問題か、この石鹸口に手を伸ばしても、中央の蛇口から水が自動で出てくることはありません。おかげで水が自動だということに気づくのにしばらくかかりました。でも、私だけじゃなかったです。同じく石鹸口をガツガツ押して首を捻っている人を他にも見かけましたもん。

自動の水道口
水道口

 なんやかやで時間を潰し、やっと搭乗。これから14時間のフライトで、起きたらシンガポールです。シンガポールから成田への移動で寝ればいいや、と帰りは新型テレビを満喫。映画を2本見て、ちょっとゲームやって、ベルリッツの言語プログラムで遊びました。大分時間は潰せましたが脳をつかってしまったためか、その後の眠りの浅いこと・・・やっぱり飛行機では欲を出さずに寝るに限りますわ。

3月25日(火):やっと成田

 14時間のフライトで着いた先はシンガポール。つ、つかれた。しかもまだあと7時間乗らないと日本に着かない・・・それでも、トランジットの時間つぶしにT3を探検です。

ターミナル3
T3

 探検といっても、意外と広くはなかったです。ただ、空調のきかせ方はいい感じでした。冬服でも暑すぎず、夏服でもいける温度設定みたい。ゲート近くのインターネットはどれも占領されていましたが、ちょっと裏手に入ると誰も使っていません。15分で一回閉じられてしまいますし、立ちっ放しだからそんなに熱中はできませけど。自前のPCがあれば、無線エリアで座ってゆっくり遊べるんですが・・・ビジネスマンのような日程でもビジネスマンではないし、そこまで中毒ではないのでPCは持っておらず。

フリーインターネット・スペース
インターネット

 パソコンと疲れた目を転じれば、そこには緑の憩いスペースと長椅子、足裏マッサージ店が。マッサージ・・・受けたい・・・とフラフラと吸い込まれ、値段を聞いてびっくり。20分(ちょっとオマケつき)で3700円相当。日本より高いじゃんonz 結局、長いすに座り(寝て?)緑を観ながらセルフヒーリングと相成りました。

緑の癒しスペース
緑の癒し

 空港内には鯉の住む池もありました。富と繁栄の象徴、中華系が多いお国柄とはいえ、この量はちょっと・・・鑑賞池というよりはなんだか生簀です(苦笑) 1日に2回、撒き餌も見学できます。禁止事項は勝手に餌をやること、釣り&水泳です。しないって・・・

鯉のいる池
鯉のいる池

 なんとかトランジットの待ち時間も潰し、やっと日本行きの便に乗れました。そういえば、パリで通路側をリクエストしたら、通路側に設定してくれたのはシンガポールまで。普通、「通路側で」とお願いしたら、最終目的地まで通路側を確保してくれるもんじゃないの??? 幸い、シンガポールで気づいて変えてもらえましたけどね。

 ひたすら寝て、起きたら成田。成田から都内まで渋滞で2時間、帰宅は夜。時差を考えないとほぼ2日かけての帰国です・・・南回りは疲れるよー