- 愛・地球博 見聞録-

 2005年8月17日のインドネシア共和国・ナショナルデーを狙って、愛・地球博に行ってきました。往復に高速バスを使う、という弾丸ツアー。とはいえ、さすがに車中2泊は体力的にきついので、16日の夕方の便で出発し、名古屋に1泊、帰りは夜行バスで車中泊、というスケジュールを組みました。

 つくば万博を子供時分に経験しているので、それと比べるとなんとなくこじんまりとした印象を受けましたが、なんといっても海路郎さんとの初国内旅行だし、万博ぴあ外国館とグルメ―夏の万博を楽しむための外国館攻略ガイド!を片手にスタンプラリーに精を出したので、結論から言えば、思っていたより楽しめましたわ〜そして、スタンプラリーに夢中になりすぎ、意外と写真が少ないのでした・・・

 バス旅の疲れからか、ホテルの出発が遅くなり、8:22名古屋駅発のエキスポシャトルに乗ることに。9:15に配布されるインドネシア共和国ナショナルデーイベント参加整理券を貰いたかったんだけど、これでは無理そうだなー(エキスポシャトルで会場で所要38分)、でも開場時間には会場につけるかしら、と思ったのは甘かった・・・JR万博八草駅からはリニモに乗り換えて2駅で会場に到着するのだけど、この乗り換えが・・・すごかった・・・リニモに乗るまでに15分はかかった。そしてつくばでリニモに乗ったほどの感動はなかったなぁ。ゆりかもめと乗り心地一緒ジャン!! がく。

入場待ちとリニモ

 会場に着いたら着いたで、また長蛇の列。一人ひとりのカバンを開け、空港と同じ金属探知機をくぐり、とやってるので列が進まない〜〜聞いてはいたけど、ありゃないぜ。待ち時間が暑かったわ。結局、会場の中に入れたのは10時半頃になってました。整理券、もうないだろうなーと思って、でも、念のため配布場所に行ったら、予想通り、整理券どころかキャンセル待ち券まで配布終了。万博に来た目的その1、果たせず。がく。

 しかたないので、目的その2、インドネシア館へ。そしたらこんな張り紙が!!!!

閉まってます・・・

 ナショナルデーに本丸(インドネシア館)を閉めてどうすんじゃああああああああああああああT_T うう、まあ、でも12時に開くっつーので、それまでこのエリアの外国館を見物。ここで見たのは 南太平洋共同館(サモアとか)・ブルネイ・ベトナム・マレーシア・カンボジア・タイ・ラオス の7ヶ所。 テレビで紹介されたりして入場するのに列ができていた フィリピン・NZ・オーストラリア・シンガポールはさくっとパス。1日しかいないのに、列に並んでいる時間が勿体無いワ。(というわけで、最初から企業ゾーンは眼中になし)。

 12時までまだ時間があったので、シンガポール館で昼食。ここ、意外と穴場かも。2Fの食事スペースはパビリオンの中にあるので、並ばずともシンガポール館のウリである「スコール体験」を見ることができるのです。外は暑いけど、中だからエアコンも効いてるしね。食事を終えたら、インドネシア館の前に開館待ちの列ができていたので、ま、あと5分ほどで12時だし、と並ぶことにしました。

超人気パビリオン・インドネシア館

 いやさ、でもさ、悪い予感はしてたのよ・・・ゴム時間の彼らのこと、12時に開くのか????と。案の定でしたわさ。12時過ぎても開く気配なし。警備のおじちゃん(列を整理してた)、困った顔してどこかに携帯で連絡してますよ・・・?「インドネシア館にお並びのお客様、午前中のイベント(11時から関係者向けのナショナルデーイベントをやっていた)が終了していないため、開館時間は未定となっております!」 はい???開館時間未定????おーいい・・・

 こんなに皆、インドネシア館を楽しみにしてるのに(待ちの列はインドネシア館を1周以上していた)、時間を守るっつーことができんのか嗚呼嗚呼あああああああああああああああ。ってインドネシアに言っても仕方ないね。14時半にはまた閉館しちゃうし、インドネシア館には縁がなかったんだ、と列を離れて別のエリアに移動決定。だってさ、この調子じゃ開くのが13時かもしれないじゃない?開く保障もないわけじゃない?並んでいるだけ、時間の無駄じゃー。目的その2、果たせずT_T

 移動先は東南アジア以外の国が集まるエリア。ここでは サウジ・イエメン・カタール・イラン・バングラ・パキスタン・中国・モンゴル・中央アジア共同館・ブータン・ネパール・インド・スリランカ の13ヶ所を見物。このエリアで列ができていたのは韓国館。さすが、ヨン様。

イエメンの楽団のおじちゃん

 このエリアで印象に残ったのは、やっぱりアラブ圏かなぁ。一番お金をかけてる、と思ったのはもちろん、サウジ。そして、ここで流れていた映像が意外によかった。イエメンは地元の宝飾品市場をそのまま持ってきた感じ。さすが湾岸アラブ、と思ったのはカタール。カタール館に入ろうとしたら、カタールなお子チャマが(フィリピン人らしき)メイドさんに抱かれて外に出てきてさ・・・「あー、こりゃ家族揃って来てるんだな」と思ったら、中では「民族衣装を着て写真を撮ろう」というコーナーがありましてね、そこにカタールのイブイブが!あのうちの誰かがさっきのお子チャマのママなんだろな〜

ペルシャ絨毯製モリゾーとキッコロ@イラン館

一通り回ったので、モリゾー・キッコロゴンドラに乗って会場の南へ。タイミングがよかったのか、ゴンドラの待ち時間も15分弱、とわりとスムーズ。

ゴンドラから中央広場を眺める

 会場内にはいくつか移動手段があったけど、結局乗れたのはゴンドラだけ。トラム・・・はパンダになるし=歩行者と速度が一緒なので外と目があってなんかきまずい。 自転車タクシー・・・は六本木周辺にいるし=わざわざ万博で乗らなくても。 IMTS・・・は乗りたかったんだけどねえ。「軌道上を無人走行する次世代交通システム」って言うしさ。これ、帰りに会場南方面から北ゲートに戻るのに使おうと思ったら30分待ちって言うんだもの、断念しましたT_T

中央の3車両がトラム、その後ろが自転車タクシー

乗り損ねたIMTS

 着いたエリアはヨーロッパを中心としたエリア。基本的にどこも人気だったので、さくっと入れたのは リトアニア・アイルランド・コーカサス共同館 の3ヶ所のみ。 リトアニアはパビリオン前で民族ダンスを披露していたのだけど、男女ともに体がごっつい!!!つか、大きい!!! アイルランド館には巨大な石の十字架があり、ケルトっぽかったなぁ。

リトアニア館前にて

 あまりにも他は並んでいるので、隣の地中海エリアに移動。でも、ここも人気のヨーロッパ系が多く、さくっと入れたのは ヨルダン・チュニジア・トルコ・リビア の4ヶ所。ヨルダン館には死海の塩を使った化粧品とかがあったんだけど、どれもお土産にするにはちょーっとお高めでした、残念。

 次に行ったのはアフリカエリア。なぜか地中海エリアではなくエジプトがこちらに。でも、エジプトは人気の観光地なので、エジプト館もやはり人気で入れませんでしたT_T 代わりにいろいろと見て回って楽しかったのは アフリカ共同館。 この先、多分、行くことはないだろう国々の写真や民芸品が興味深かったです。このエリアで少し早めの夕食=アフリカ料理を堪能。

 少し日も暮れてきたので、そろそろ人気館も空いてるかな?と地中海エリアに戻る。さっきは列が長くて入るのを断念した、モロッコ館に挑戦。10分待ち、とのことで並んで中へ。入った価値、ありました。内装がすごくきれいだった!!

 前述のとおり、結局は乗れなかったんだけど、この時点ではまだヨーロッパエリアからIMTSに乗るつもりでいたので、ヨーロッパエリアへ逆戻り。19時近くなり、先ほどの混雑がだいぶ緩和されていて、さくっと入れるところが増えてました。せっかくなので オランダ・イギリス・ベルギー・北欧共同館・ロシア・チェコ の6ヶ所を見学。オランダ館がさ・・・「水が世界への道を開いた、水の国オランダ」ってテーマの映像を見せてくれて、これはなかなかよくできた作品だったのだけど・・・外へ出た海路郎さん曰く「あー、何もない(水しかない)からインドネシアまで来て300年も居座りやがったのか」ですって^^; 全体的になんで昼間、あんなに並んでまで皆が見学sいていたのかわからない展示だったかも。じーっくり見れば楽しかったのかな?あ、でもロシア館はよかった。何がいいってマンモスの牙に触れるんだもーん。あれは並んでも見たいかも。今回の万博の目玉の一つは「マンモス」だしね。でも、夜は待ち時間0分でした。

マンモスの全身骨格

マンモスの牙

 マンモスを見て、かなり満足。IMTSは30分待ち、とのことで諦め、てくてく徒歩で北ゲートへ。お土産をまだ買ってなかったから、30分並ぶわけにはいかなかったのよね。公式グッズのお店は閉園間際のTDLのお土産物屋さんのようだった・・・レジ、大混雑。ま、それでもそう待つことなく、買い物終了。名古屋駅に戻らなければいけない時間まで、まだちょっと余裕があったので、トヨタ館のギャラリーだけ観に行きました。さくっと回って戻ったら、リニモの待ち時間が20分から10分に短縮されてました。昼食・夕食もそうだけど、なんにしてもこう、ピークの時間ってのがあって、それを避ければ13万人の来場者、恐れるに足らず。

エキスポシャトルは普通の電車

 という感じで、インドネシア共和国ナショナルデーに行ったはいいけど、海路郎さんがインドネシア人だっていう以外はインドネシア色ゼロ、の万博になってしまいましたが・・・思っていたより楽しかったです。次は2010年の上海万博か??