遺体の洗浄

 

1.始めに

「アッラーの御使いは、あなた方が死に近づいている人の所に行ったときは『لا إِلَهَ إِلاَّ اللهُ Laa ilaaha illallah(アッラー以外にいかなる神もない) 』と唱道せよ。と申された。」(サヒーフ・ムスリム)


既に他界したことが確認されたら、死者の両目を閉じる。これはハディースに基づく行為である。

「アッラーの御使いがアブー・サラマの所に参りましたが、そのとき彼の両目は開いたままでした。御使いは彼(死者)の目をお閉じになりました。」(サヒーフ・ムスリム)

 

イスラーム教徒の遺体を洗浄することは、特別の場合を除いて義務の行為である。特別の場合とは、彼(または彼女)が神の道のための戦いで亡くなった場合=殉教者のことである。この場合は、遺体洗浄及びジャナーザの礼拝を必要としない。彼(または彼女)は着衣のままの埋葬で十分である。これは預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)がウフドの戦いの戦死者に対し、遺体洗浄とジャナーザの礼拝を行わなかったことに基づいている。

 

見舞うこととその叡智について

 

病とはアッラーSWTの元からやってくるものである。我々に降りかかる病は、実は叡智を含んでいる。具体的に言うと、

1.        我々人間というものは非力な存在であり、アッラーSWTにおすがりする以外に力はない。

2.        アッラーSWTは、我々人間がアッラーからの試練に直面したとき、どこまで耐えられるかを試しておられる。

3.        アッラーは我々人間が既に犯してしまった罪を許してくださる。


このことから、我々はアッラーから我々に与えられた試練に対し忍耐と受容で臨み、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)すべての病には薬があると言われたように、治療法を求める努力をしなければならない。


死に直面した人に対する時、我々が行わなければいけない行為は以下のことである。

- 彼(または彼女)の傍らで' لا إِلَهَ إِلاَّ اللهُ Laa ilaaha illallah'の言葉を繰り返す。これは彼(または彼女)が最期に' لا إِلَهَ إِلاَّ اللهُ Laa ilaaha illallah'を言えるように促すことを目的とする。(もしくは、クルアーンのヤースィーン章等の読誦) 

- 病人はキブラに向かって、手を礼拝時の形に組む。(体の右側を下にし、体全体がキブラを向くようにする。できない場合は足をキブラ方向に向け、仰向けで頭を浮かせて顔をキブラに向ける)

 

2.遺体の処理と洗浄

 

(または彼女)が既に他界した時、我々が行うべきことは以下のとおりである。

 

1.      إنَّا لِلَّـهِ وَإنَّا إلَيْهِ رَاجِعُونَ  Innaa lillahi wa innaa ilaihi raaji'uun (本当にわたしたちは、アッラーのもの。 かれの御許にわたしたちは帰ります。) と唱える。

2.      両目を閉じる。

3.      着衣を交換し、汚物を取り除く。

4.      礼拝のときの位置に両手を合わせる。

5.      口を閉じる。

6.      下顎を紐状の布で固定する。

7.      両足をそろえる。

8.      両足の親指を縛る。

9.      高いところに安置する。

10.  顔をキブラの方向に向ける。

 

 

 

遺体を洗浄することができる人とは

 

遺体を洗浄し、礼拝に参加し、埋葬を行う権利を持つ者とは、まず、遺体が男性の場合、遺体に相続権を持つ男性(例:息子)、次に父・祖父、次いで近い男性親族、の順となる。 一方で、遺体が女性の場合、遺体に対する権利を持つのはまず、遺体に相続権を持つ女性(例:娘)、次に母・祖母、次いで近い女性親族、の順となる。ただし、夫婦の場合はお互いに対する権利を持つ(夫は妻の遺体を、妻は夫の遺体を洗浄できる)。これは、アブーバクルの妻がアブーバクルを、また、アリーが妻ファーティマの遺体の洗浄に参加したことによる。

 

上述のような身内・親族がいない場合、成人イスラーム教徒であり、正直で心正しく、洗浄の知識(スキル)を持ち、洗浄中に発見した故人の秘密を口外しない者が遺体洗浄を行う。

 

遺体の処理手続き

イスラーム教徒の遺体の処理を行うことは、ファルド・キファーヤ(一部の人が行えば他の人が行わなくてもよい義務だが、誰かが行わなければすべてのイスラーム教徒が罪になる)であり、一部のイスラーム教徒によって行われれば参加できなかった者の罪にはならないが、全く何も行われなかった場合、死者の所属する村または地域全員のイスラーム教徒の罪となる。


遺体の処理として行わなければならないこととは

1.        遺体の洗浄

2.        遺体を包む

3.        ジャナーザの礼拝

4.        遺体の埋葬


遺体の洗浄の仕方

 

洗浄を行うにあたってはその場のリーダーを決定した方がスムーズに行える。また、ノンムスリムの見学はお断りし、月経中の女性は洗浄に参加しないこと、子供及び妊娠中の女性はその場に居ないことが望ましい。また、洗浄にあたり洋服が濡れるので、そのことを考慮した服装をしているとよい。(ストッキングは避ける、アバーヤの下にズボンを穿いている、など)

 

準備段階として

1.        サンダル、エプロン、手術用手袋、(マスク)、石鹸、綿棒、脱脂綿、ハンドタオル、バスタオル、白布、ぬるま湯、手桶、香油、鋏、(爪切り)、(ピンセット) 等を用意する。

2.        手袋をはめ、エプロンやポンチョを着る。

3.        洗浄のニーヤを立て、バスマラ(Bismillaahirrahmaanirrahim)を唱える。

4.        (ファーティハ章を詠む。)

 

洗浄に入る

5.        肌(アウラ)が見えないように首から下を布で隠しながら、死者の着衣を脱がせる。

6.        完全に着衣を脱がせたら、さらに局部をハンドタオル等で隠す。

7.        上体を起こして下腹部を撫ぜ、体内から汚物を取り除く。

8.        礼拝前と同様のウドゥーを施す。

9.        体全体を洗う。(毛髪はシャンプーを使い、体は石鹸を使う。死者が化粧をしていたら、それも落とす。)

10.    清浄なぬるま湯と手桶*でグスルを施す。*ナジャスに触れていないもの。 (毛髪を濡らした後、体の右側左側を3回繰り返す)

11.    グスルを施す際に、体内に残っていた汚物が出てきた場合、汚物を取り除く作業を再度行い、グスルはやり直し。汚物が止まらない場合は、熱い土か医療用テープ等で塞ぐ。

12.    再度ウドゥーを施す。

13.    体全体から水分をふき取り、体を隠していた布も乾いたものと取り替える。

14.    全身及びサジダする場所に香油をふりかける。

 

- 顎鬚と爪は長すぎれば切ってもよいが、切らなくてもよい。

- 頭髪は櫛で梳かす必要はない。また、局部の毛を切ったり、割礼を施す(未割礼の場合)必要はない。女性の遺体の場合、頭髪は三房に束ねて後ろに垂らす。

 

3.遺体を包む

 

経衣(カファン)は遺体を完全に包めるものでなければならない。また、白、清潔、新品、という条件も満たさなければならない。しかし、清潔に洗浄したものであれば、新品でない経衣(カファン)を使用する事もできる。


男性の遺体の場合用意する経衣(カファン)3枚、女性の遺体の場合は5枚(ヒジャーブ、上衣、サロン+2)である。子供の場合は、男子なら1枚か3枚、女児の場合は3枚(上衣+2)、用意する。


経衣(カファン)は薔薇水やノンアルコールの香水などでかぐわしくするのもよい。

遺体の包み方 *女性の場合

1.      経衣(カファン)4枚を机等の上に準備し、遺体を乗せる。

2.      経衣(カファン)aで首から下のアウラを隠す。

3.      局部を脱脂綿で褌のように覆う。必要であれば紐状の白布で固定する。

4.      両目を脱脂綿で覆う。

5.      鼻・口・耳に脱脂綿をつめる。

6.      両手を礼拝時のように胸の前で組ませ、紐状の白布で軽く縛る。

7.      両足の指の間に脱脂綿を挟み、両足を紐状の白布で軽く縛る。

8.      上衣(A)を着せ、サロン(B)を巻き、ヒジャーブ(C)をつける。

9.      大きな経衣(カファン)D)で遺体全体を包む。

10.  3本もしくは5本の紐状の白布で遺体を包んだ経衣(カファン)を固定する。

- 脱脂綿も経衣(カファン)同様に匂いをつけてもよい。

- 上衣は膝が隠れるくらいの長さで用意する。中央に切り込みを入れ、着物のように合わせて着せる。

- 経衣(カファン)は左側から遺体を包む。(左側から包むと右が上になる)*右側から先に行う場合も有。

 

4.ジャナーザの礼拝

 

アブーフライラの伝承によると、アッラーの御使いは「葬儀に参列し、死者のために礼拝を捧げただけで去った者には1カラットが、死者が葬られるまで残っていた者には2カラットの報酬がある。」と申された。すると、「2カラットはどれ程ですか」と尋ねる者があった。御使いは「その2つの小さい方でウフドの山に相当する。」と申された。(サヒーフ・ムスリム)


ジャナーザの礼拝はファルド・キファーヤ(一部の人が行えば他の人が行わなくてもよい義務だが、誰かが行わなければすべてのムスリムが罪になる)である。つまり、礼拝を行う人がいれば、それに参加できなかった者にとって、彼(または彼女)がイスラーム教徒としての義務を果たさなかったことにはならない。しかしながら、礼拝に参加することができるのであれば、そのほうが望ましい。また、死者の存在を知りながら誰一人としてジャナーザの礼拝を行わなかった場合、存在を知っていた全員の罪となる。

 

女性がジャナーザの礼拝に参加することは許されていることであるし、また、男性が礼拝をした後で礼拝をしてもよい。


ジャナーザの礼拝にあたっては、ジャナーザの礼拝を行うというニーヤを立て、キブラに向かい、アウラを隠して清浄な状態で行う。また、礼拝に参加できるのは成人で健全なイスラーム教徒である。


ジャナーザの礼拝は遺体に向かって立って行われる。通常の礼拝と違い、アザーン・イカーマは唱えられず、ルクゥ・サジダの動作はない。タクビール(Allahu Akbaru)4回唱え、ファーティハ章を詠み、イブラーヒームの祈りを捧げ、死者の為に祈り、サラームをして終わる。.

死者が男性の場合、イマーム若しくは礼拝をする人の立ち位置は遺体の胸()の辺りである。死者が女性の場合、立ち位置は遺体の中央(腰の辺り)となる。


最初のタクビールを唱えた後、ファーティハ章を詠む。
2
回目のタクビールの後、イブラーヒームの祈りを捧げる。これは通常の礼拝で座した姿勢のときに唱えているものである。( اللهُمَّ صَلِّ عَلى مُـحمَّدٍ وعلَى آلِ مُـحمَّدٍ، كَمَـا صَلَّيتَ عَلَى إبْرَاهِيْمَ وعَلَى آلِ إبراهِيْمَ، إنَّكَ حَميدٌ مَجيدٌ allaahumma śalli 'alaa muhammad wa 'alaa aali muhammad kamaa śallaita 'alaa ibraahiim wa 'alaa aali ibraahiim innaka hamiidum majiid)
3
回目のタクビールの後、死者の為に祈る。

 

死者が男性の場合の例:

(( اللَّهُمَّ اغْفِرْ لَهُ وَارْحَمْهُ، وَعَافِهِ، وَاعْفُ عَنْهُ، وَأكْرِمْ نُزُلَهُ، وَوَسِّعْ مُدْخَلَهُ، وَاغْسِلْهُ بالـمَاءِ وَالثَّلْجِ وَالبَرَدِ، وَنَقِّهِ مِنَ الخَطَايَا كَمَا نَقَّيْتَ الثَّوْبَ الأبْيَضَ مِنَ الدَّنَسِ، وَأبْدِلْهُ دَاراً خَيْراً مِنْ دَارِهِ، وَأهْلاً خَيْراً مِنْ أهْلِهِ، وَزَوْجاً خَيْراً مِنْ زَوْجِهِ، وَأدْخِلْهُ الجَنَّةَ، وَأَعِذْهُ مِنْ عَذَابِ القَبْرِ وَعَذَابِ النَّارِ )) .

アッラーフンマグフィル ラ ワルハム。ワ アーフィヒ、ワァフ アン。ワ アクリム ヌズラ。ワ ワッスィァ ムドゥハラ。ワグスィルフ ビルマーイ ワッサルジ ワルバラドゥ。ワ ナッキヒ ミナルハターヤー カマー ナッカイタッサウバルアブヤダ ミナッダナス。ワ アブディル ダーラン ハイラン ミン ダーリヒ。ワ アハラン ハイラン ミン アハリヒ。ワ ザウジャン ハイラン ミン ザウジヒ。ワ アドゥヒルルジャンナ。ワ アイズ ミン アザービルカブリ ワ アザービンナール。

「アッラーよ、彼を赦し、彼にご慈悲を与え、彼を癒し、お守り下さい。そして彼によい住まいを与え、その入り口を広げ、水と雪と雹で彼を清めて下さい。そしてあなたが白い服を汚れから清浄にされたように、彼をその過ちから清めて下さい。そして彼に(生前の)彼の住処よりも素晴らしい住処を、彼の(生前の)家族よりも素晴らしい家族を、彼の(生前の)配偶者より素晴らしい配偶者を引き換えにお与え下さい。そして彼を楽園に入れ、墓の災難と業火の懲罰から彼をお護り下さい。」

(( اللَّهُمَّ اغْفِرْ لِـحَيِّنا، وَمَيِّتِنَا، وَشَاهِدِنَا، وَغَائِبِنَا، وَصَغِيْرِنَا، وَكَبيرِنَا، وَذَكَرِنَا، وَأُنْثَانَا، اللَّهُمَّ مَنْ أحْيَيْتَهُ مِنَّا فأَحْيِهِ عَلَى الإسْلامِ، وَمَنْ تَوَفَّيْتَهُ مِنَّا فَتَوفَّهُ عَلَى الإيْمانِ، اللَّهُمَّ لا تَحْرِمْنَا أجْرَهُ، وَلا تُضِلَّنَا بَعْدَهُ )) .

アッラーフンマグフィル リハイイナー、ワ マイイティナー、ワ シャーヒディナー、ワ ガーイビナー、ワ サギーリナー ワ カビーリナー、ワ ザカリナー ワ ウンサーナー。アッラーフンマ マン アハヤイタフ ミンナー ファアハイヒ アラルイスラーム。ワ マン タワッファイタフ ミンナー ファタワッファフ アラルイーマーン。アッラーフンマ ラー タハリムナー アジュラフ ワ ラー トゥディッラナー バァダフ。

「アッラーよ、私たちのうち生きている者たちを、亡くなった者たちを、この場に居合わせている者たちを、不在の者たちを、老若男女をお赦し下さい。アッラーよ、あなたが私たちのうちで生かす者はイスラームにおいて生かして下さい。あなたが私たちのうちで死を与える者は、信仰をもった状態で死なせて下さい。アッラーよ、その報奨を私たちに禁じないで下さい。また私たちをその後で迷わせないで下さい。」


死者が女性の場合、男性代名詞が女性代名詞になる。 


死者が乳幼児の場合の例:

(( اللَّهُمَّ اجْعَلْهُ فَرَطَاً وَذُخْراً لِوَالِدَيْهِ، وَشَفِيعاً مُجَاباً، اللَّهُمَّ ثَقِّلْ بِهِ مَوَازِيْنَهُمَا، وأعْظِمْ بهِ أُجُورَهُمَا، وَألْحِقْهُ بِصَالِحِ الـمُؤْمِنينَ، وَاجْعَلْهُ فِي كَفَالَةِ إِبْرَاهِيمَ، وَقِهِ بِرَحْمَتِكَ عَذَابَ الجَحِيمِ، وَأبْدِلْهُ دَاراً خَيْراً مِنْ دَارِهِ، وَأَهْلاً خَيْراً مِنْ أَهْلِهِ، اللَّهُمَّ اغْفِرْ لأسْلاَفِنَا، وَأَفْرَاطِنَا، وَمَنْ سَبَقَنا بالإيْمَانِ ))

アッラーフンマジュアルフ ファラタン ワ ズフラン リワーリダイヒ。ワ シャフィーアン ムジャーバー。アッラーフンマ サッキル ビヒ マワーズィナフマー ワ アァズィム ビヒ ウジューラフマー。ワ アルヒクフ ビサーリヒルムウミニーナ、ワジュアルフ フィー カファーラティ イブラーヒーム。ワ キヒ ビラハマティカ アザーバルジャヒーム。ワ アブディルフ ダーラン ハイラン ミン ダーリヒ。ワ アハラン ハイラン ミン アハリヒ。アッラーフンマグフィル リアスラーフィナー。ワ アフラーティナー。ワ マン サバカナー ビルイーマーン。

「アッラーよ、(夭折した子を)彼の両親の先駆[1]、そして来世での報奨とし、必ず受け入れられる執り成し人として下さい。アッラーよ、彼によって両親の善行の秤を重くし、彼らの報奨を偉大なものにして下さい。また(来世において)彼を信仰者たちの中でも敬虔な者の仲間に入れ、そしてイブラーヒームの保護のもとにおいて下さい。あなたの慈悲で彼を地獄の苦しみからお護り下さい。そして彼に(生前の)彼の住処よりも素晴らしい住処を、彼の(生前の)家族よりも素晴らしい家族を、お与え下さい。アッラーよ、私たちの祖先たち、子孫たち、私たちに先駆けて信仰に入った者たちをお赦し下さい。」


この祈りを読んだ後、4回目のタクビールを唱え、しばらく黙す。その後、右側にのみサラームする。(左側にはサラームしてもよいし、しなくても問題はない)

 

タクビールの度毎に両手を耳のところまで上げる。
ジャナーザの礼拝に遅刻した者は、とりあえず合流してイマームに従い、イマームが礼拝を執り行った後、遅刻してできなかった分をすればよい。


成人や子供、乳幼児だけでなく、胎児(4ヶ月以上の場合は特に)もジャナーザの礼拝の対象である。

 

5.遺体の埋葬

 

(女性が直接関わる機会はないと思われるので省略)

 

*出典・参考*

1.        在日インドネシアムスリム協会(KMII) ウェブサイト

http://kmii.jp/layanan/jenazah.htm

2.        SURAU AL-SYUMUL ウェブサイト

http://dzulnain.tripod.com/syumul/jenazah/jenazah.htm

3.        日本ムスリム協会 「イスラームによる葬儀」

4.        日本ムスリム協会 「サヒーフ・ムスリム」

 

 

 

 


 



[1] つまり天国に入ることにおいて、両親に先駆けるということ。