- シンガポール滞在記-

 2006年12月24日から2006年1月7日までシンガポールに行ってきました。シラットつながりのお友達宅にホームステイしながら、2週間のシンガポールを満喫。

 12月23日 成田にて
 12月24日 シンガポール到着&結婚披露宴
 12月25日 クリスマス
 12月26日 1日ざざ降り
 12月27日 PERSISI訪問&Yasminさん初シラット
 12月28日 Ketupat作り
 12月29日 VIVO city & YawTee
 12月30日 お宅拝見
 12月31日 犠牲祭
 1月1日 お食事会
 1月2日 買い物@ムスタファセンター
 1月3日 アラブ街 w/Yasminさん
 1月4日 YawTee再び
 1月5日 ほぼ徹夜
 1月6日 日本へ

シンガポール 24th Dec. 2006 ~ 6th Jan. 2007

12月23日 成田にて

 年末年始の出国ラッシュの走りにかかるのが怖くて、早めに家を出たら相当早く着きすぎてしまった成田空港。人も思ったほど多くはなく、事前チェックインの効果もあって、スムーズにゲートまで行くことができました。そう、ここまではスムーズだったんですよ・・・

 安かったから、がNWを選んだ理由なんですけどね、ジルバブさんはやっぱりアメリカ系航空会社に乗るべきではなかったようです。でも、問題の本質は日本人の無知にあるような気もしますが。搭乗拒否にあったわけではありません。ゲートでの荷物チェックにひっかかった、という話。

 諸外国の空港ではゲートにも金属探知機、X線装置が整備されているところもありますが、成田にはそれがありません。なので、NWさんはチケットを切った後、搭乗口までの廊下に長机を用意し、そこで警備員が荷物チェックをします。荷物チェック担当が3名、こちらは通常のチェック(コンサート会場への入場前チェックのような感じ)。同じ並びにもう少し詳しく調べるための仕切りと女性警備員が1名居ました。この詳しいチェックの対象者は恐らく無作為に選んでるはず。まーでも普通に考えたら、ジルバブさんは作為的にチェックされますよね〜

 なにが呆れたって女性警備員の第一声が「そのスカーフ取ってください」・・・衆人環視の中、スカーフ(ヒジャーブ)取るくらいなら、普段から使ってませんがな。個室を用意してくれれば、そして担当があなた(女性)なら取ってもいいですけど、ここではNGです、と回答しましたが、若干の押し問答。つか、仮にもここは先進国の国際空港。少し勉強しようよ。シーク教徒にも同じようなこと言うの?それとも、ファッションだと思われたのかな??どうしてもチェックしたいなら、個室を用意するとかの事前準備をしとけっつーの。結局、警備員さんには決定権はなく、彼女が困ったように助けを求めたNWの職員(女性)がOKを出したので、スカーフは取らないことになりました。そしてここからもヒドかった。ヒドい、と言っても、多分それは私がいつも日の丸パスポート所持者だから経験しないだけで、場所や旅券の色によってはこれが日常の人も居るんだと思います。でも、これが日常だったらやっぱり屈辱だし、それこそがテロリストのゆりかごとなるような気がします。

 まず、靴を脱ぎました。警備員さんは靴の中に手を入れてチェック。もう少しきれいな靴にしとけばよかったな〜、なんて。その次は靴下の上から足の裏を金属探知機チェック。次に立って全身くまなくチェック。ヘアピンとかつけてなくてよかったよ・・・・つけてたらそれこそ、スカーフの中からピーって音がして大変なことに。そして、リュックの中身は完全チェック。ポーチの中もくまなくチェックです。携帯(海外用と国内用に2台あった)、デジカメ、フィルムカメラなど、電源のあるものは全部電源を入れるように指示されました。なんか意味あんのかな?とまあ、なんだか長い時間をかけて入念に調べられ、無事飛行機に乗れました。それにしてもなーなんだかなーアメリカ系はもう乗らないようにしようかしらん。面倒でかなわん。

 そんな面倒な思いをして乗ったNW、機内はまあまあでした。とりあえずカレー食べさせとけ、みたいなCXと違い、ムスリム用機内食もおいしかったし。でもやっぱり、水分持込不可、っていうのは体にキツイ。体中の水分が6時間のフライトで絞り取られました。

12月24日 シンガポール到着&結婚披露宴

 シンガポールに着いたのは、24日深夜1時。それにも関わらず、迎えに来てくれたホストファミリーに感謝。そして空港もそんな時間にも関わらず、かなりの混雑でした。聞けば、クリスマス休暇で来る観光客、クリスマス休暇で出かけるシンガポーリアン、ハッジ(イスラーム大巡礼)に出かけるシンガポーリアン、で大混雑しているよう。一番の混雑を作り出しているのはハッジ参加者でした。お母さん曰く、「1人の出発に20人は見送りに来る」。実際、そんな感じでした。一族郎党挙げてお見送り、なグループがそこここに見受けられました。この日は、昼過ぎにマレー系の結婚式に行こう、ということでしたから、それを楽しみにしつつ、ゆっくりと休ませてもらいました。

 雨季ということで、到着したときから降っていた雨は、昼近くになっても降っていました。そんな生憎の空模様の中、結婚披露宴にお出かけです。インドネシアとはまた違う、ムラユな文化を受け継ぐマレー系シンガポーリアンの結婚披露宴はなかなか面白いものでした。

会場は高層アパートの1F部分
披露宴会場

 面白い、と思ったのは、会場を新婦の家に見た立てているところ。新婦が待つ家に、新郎が一族郎党友人を引き連れてやってきます。新婦の入口を守る新婦側親族(のつもり)に対し、新郎側がなんやかやと新郎を売り込み、押し問答を繰り返し、なんとか家に上げてもらうのです。でも、家に上がってもまだ花嫁御陵には会えません。新婦母のお許しを得てやっと対面、披露宴、となるのでした。新郎がシラット関係者親族、ということもあり、新郎新婦を前にしてのシラット披露も行われていました。こちらは太鼓に合わせて演武しますが、いろいろと細かい約束事があるそうです。まず第一に、蹴り技はNG。新郎新婦に向かっての直線攻撃もNGです。手技は斜めに出さなければなりません。着飾った子供から、まるで飛び入りのような新郎友人までさまざまな人がシラットを披露していました。

なぜかサングラスな花婿
花婿さん

入口で押し問答
押し問答

扇子で顔を隠す花嫁
花嫁さん

 結婚式を堪能し、帰路につきました。1回休んだとはいえ、到着初日ですから無理は禁物。早々に寝てしまいました。

12月25日 クリスマス

 今回のシンガポール滞在の目的は、シラットの審判員資格取得のための基礎勉強です。そうだったはずなのですが、肝心のシンガポールプンチャック・シラット協会(PERSISI)と連絡が取れないままの渡航となっていました。着いてから連絡取ればいいや、くらいに思っていたのですが、なんと着いた翌日、つまり25日はクリスマスで国の休日!お祭り色が強い日本と違い、宗教行事として認識されているシンガポールでは、国の祝日だったのです・・・愕然としましたが、これが結果としてよい方向に向きました。ホストファミリーのお父さんもシラット関係者で、実は審判資格認定の親分(世界プンチャック・シラット連盟審判部長)なのです。普段は会社勤めをされている方ですが、休日ということで、1日審判員コースをマンツーマンで開催してくれました。ということで、この日は朝から晩までお勉強。

12月26日 1日ザザ降り

 シンガポール到着後、初の平日。いやー、朝から大雨。雨季ってスコールのような雨がどばっと降って止む、という認識だったんですが、シンガポールはスコールのような雨がまるで梅雨時のように朝からずーーーーーーっと降ってます。このまま世界が沈没するんじゃってくらい。本当ならPERSISIに行くつもりだったのですが、大雨の中出かける気がおきず、家でのんびり。PERSISIの担当者も出勤してきたのは夕方だったので、どのみち出かける意味はなかったんですけど。

12月27日 PERSISI訪問&Yasminさん初シラット

 結局、基礎知識はお父さんから教わることになったので、PERSISIで勉強する必然性がなくなってしまいましたが、表敬訪問ということにして、PERSISIを訪れました。そこで新たに国際審判講習会が3月上旬にジャカルタで開催されるという情報を得、これは是が非でも参加しなくては、と決意を新たにした次第。8月には世界大会も開催される、と聞き、今年はシラットでの海外渡航当たり年となりそうです。そんな情報交換(といっても一方的に情報を貰っただけですが)の後、在シンガポールの日本人ムスリマ、Yasminさんと初対面!

 シラット勉強と並んで、Yasminさんとの対面は今回の滞在における大きな目玉。待ち合わせ場所で合流するまでにちょっと手間取りましたが、初対面にも関わらず気さくにお話しできるいい方でした^-^ お会いするまで手間取ってしまったのは、待ち合わせのMcdonaldが同じバスターミナルに2つあるのをお互い知らなかったからです・・・私はMcdonaldA、彼女はMcdonaldBでお互いを待っていた、という・・・携帯がなかったら一生会えなかったかも。

 Mcdonaldでひとしきりおしゃべりした後、お父さんがコーチを務めるポリテクニーク(シンガポールの短大・専門学校?)シラットチームの練習を見学しに行きました。以前からシラットに興味があった、というYasminさんも一緒です。ポリテクニークでは競技シラットを教えることが条件となっているようで、お父さんは自分の流派の色を消し、スタンダードテクニックで指導していました。これは、流派がない目黒の方向性を考えるに当たって、なかなか参考となるものでしたね。

学生たちの練習風景
練習風景

 2時間ほどみっちり練習した学生たちと別れ、お父さん、お母さん、Yasminさんと4人で夕食を食べにフードコートに行きました。それにしても、シンガポールは遅くまで食べ物屋さんが開いてます。遅くまで、というか、正確には24時間どこかで必ず食べられる、という状態ですね。McdonaldもKFCも24時間のケータリングやってるし・・・シンガポーリアンは胃もたれしないのか?

夜20時のフードコート
フードコート

12月28日 Ketupat作り

 マレー系は特別な日にはKetupatを食べるんだ、と言うことで、31日の犠牲祭(イスラームの2大祭礼の一つ。巡礼完了を祝うもの)に向けて、Ketupat作りを教わりました。Ketupatという料理は椰子の葉に米を入れ、3〜4時間蒸す料理です。日本で言うお赤飯にあたるようなポジションを占めていると思います。今回教わったのはこの椰子の葉の編み方。ちなみに、このKetupat、インスタントもあります。インスタントは通常3〜4時間かかる調理時間が1時間ほどに短縮されます。・・・1時間もかかる料理のどこがインスタントなんだか(苦笑)

市場で買う椰子の葉
椰子の葉

葉っぱ2枚がこうなります。(左が完成形)
ketupat

 残念ながら、作り方の写真はありません。作っているときは両手が塞がっているので・・・右手と左手の人差し指を編み棒にして編み物をしているような感じですね。興味のある方には実際にご覧にいれますよん。ところで、この技は女性のものかと思っていたら、男女問わずにできるものなのですね。お父さんも上手に作ってました。

左・お父さん作、右・私。慣れないので巨大です。
ketupat2

12月29日 VIVO city & YawTee

 この日は家族の皆は仕事。暇な私は、同じく冬休みで暇な学生さんに、今回の滞在で初にしてほとんど唯一の観光に連れて行ってもらいました。この学生さんもシラットの選手で、昨年7月のUK大会で知り合った子です。行き先はシンガポールの最新流行スポット(死語)、VIVOCity

 3階建てのいわゆるモールなのですが、もう巨大、の一言。ただ、ただ、広い。大きい。休みの時期、というのもあってか、どちらを向いても人、人、人。地元シンガポーリアンから観光客まで、とにかく、人、人、人。そして物、物、物。いやー凄かった。景気のいい国ってのはこういうものなのね。

VIVOcityの中
VIVO

VIVOcityの屋上。降りられなくてかわいそう・・・って人形だけど。
VIVO屋上

VIVOcityの屋上からセントーサのマーライオンを望む
マーライオン

 夜にはYawTeeコミュニティーセンターでお父さんの流派の稽古に参加しました。先日の見学でシラットに興味を示してくれた、Yasminさんも誘っての参加です。でも、彼女は見学、私は練習。久しぶりにコンクリで練習したら足に豆ができましたわ・・・軟弱onz

コミュニティーセンター屋上での練習
YawTee

12月30日 お宅拝見

 犠牲祭を明日に控え、今日はお父さんのお父さんのおうちにお呼ばれです。イスラーム暦は日没で日が変わるので、この日の夜の食事が犠牲祭のディナー、ということになります。ディナーは勿論、ketupat。Ketupatの料理はインドネシア料理のロントンに近い印象を受けました。ま、それはともかく、このおじいちゃんは娘さん夫婦と同居しているのですが、お婿さんが高給取りらしく、おうちがやたら豪華でした。一般的なおうちは高層マンション(イメージ的には都営・県営団地)ですが、こちらのおうちは門番が居て、プールやらBBQ設備やらがあるコンドミニアムタイプの高層マンション。さらに豪華なのは一軒家だそうですが、コンドミニアムは十分豪華で、まるでホテル・・・その分、お家賃は高いんだそうです(当然)。

一般的なおうち
rumah

コンドミニアム中庭の共有プール
pool

やしの木なんかもあります。
kelapa

12月31日 犠牲祭

 人生2度目の犠牲祭@海外、です。国全体から見ればマイノリティとは言え、23区とほぼ同等の広さに70近いモスクを持つシンガポールでは、犠牲祭は国の祝日になっています。クリスマスと同等の地位を手に入れてるのですね。今回は青空礼拝となりましたが、おかげで奇異な目で見られるようなことはありませんでした。

多民族国家新加波。カラフルなのはマレー系、真っ黒さんはインド系。
baju

MRTの脇で、青空礼拝中
salat

 犠牲祭のメイン行事は礼拝と、感謝捧げるヤギです。シンガポールで見たヤギはオーストラリアやニュージーランドから連れて来られているもので、インドネシアでよく見る山羊ではなく、羊でした。山羊の方がおいしいんですけどねー

順番待ちの羊さんたち・・・
kambing

 インドネシアの田舎でやるように、各イスラーム教徒が各自の家庭でヤギを屠ると大変なことになりますから、ここシンガポールのムスリムはモスクや礼拝所に集まって、まとまって作業をしていました。また、一部のムスリムは隣国マレーシアまで犠牲を見学に行きます。この場合、屠られるのはヤギではなく牛です。どうやらシンガポールでは牛を屠れないようで、わざわざパスポートを用意し、隣国まで牛を見にいくとのことでした。友人に誘われましたが、パスポートを持っていなかったので、残念ながら同行できず。

 私はホストファミリーと一緒に、住宅街の中にあるモスクと団体事務所を兼ねた建物での犠牲を見学に行きました。会場はさながら臨時の食肉工場のようでした。慣れた手つきのムスリムの手により、相当数のヤギが手際よく捌かれていきます。中には小学3,4年生くらいの男の子の姿もありました。勿論、子供は刃物や体力を必要とする作業は担当していませんが、こうして小さいうちから参加することで、いろいろと学び、慣れていくんでしょうね。

さながら食肉工場
poton

慣れた手つきで流れ作業
poton

お肉は小分けにして配られます
dagin

女性はのんびり
見物

1月1日 お食事会

 年が変わりましたが、全く「お正月」らしさがありません。仕方ないですね・・・今日の夜は先日のお宅訪問のお返しに、おじいさん達一家を招いて外食です。家で作ったり食べたりするよりも、外食した方が安上がりな印象を受けます。感覚的に1S$が100円(為替レートは1S$≒80円)の国で、フードコートの食事が5S$程度ですからね。そりゃ、外で食べる人が多いのも納得です。大体、シンガポーリアンは基本的に忙しく、どうも料理をする時間もない様子。

 20時の予約で20時前に着いたのですが、テーブルがありません。聞けば、18時の予約で入った前のお客さんが19時近くに到着したため、まだ食事中だとのこと。店は混雑しているので、全員で座ろうと思うと、前のお客さんが帰るのを待たざるをえなくなりました。暖かい国でよかったです。雨も降ってないし、外でおしゃべりしながら待つのもそんなに苦ではありませんでした。待ってる間にこんな立て看板も見つけましたし。

ありがちな日本のイメージ
看板

 お相撲さんはただのデブじゃないんだぞ〜〜〜〜日本=フジヤマゲイシャスシスモウはわかるけど、もう少し自国の文化に敬意、というか誇りを持った看板を作って欲しいです。なんだかなぁ。

 お店の売りは魚料理、ということで、魚メインのコースでした。海老・蟹も出てきて美味。でもなぜか、羊肉料理も出てきた。昨日の犠牲祭の余波かしらん?テーブルの奥に写っているのはAir Bandungという飲み物です。初めて見たけど、本当にバンドゥン由来の飲み物なのかは非常に疑問。魚料理と合せて飲む色じゃなかったので、味はわかりません。食に関してはあんまりチャレンジャーじゃないんです。

コース半分終了時点
料理

1月2日 買い物@ムスタファセンター

 普通に働くシンガポーリアンにとっては、今日が4連休最終日。そんな貴重な休日を、私の買い物につきあってくれた友だちに感謝。買い物するならここがいいよ、と連れて行ってくれたのはムスタファセンターでした。観光客がいっぱいいましたわ〜皆さんお土産を物色してて、そのためか食品関係のフロアが一番混んでました。沢山の商品の中から、なんとか目当てのものを見つけましたが、本当、人とものでいっぱいのフロアでした。それ以外の洋服とか文具とか日曜大工とかのフロアは、地元の人が買い物に来てる感じで、大混雑というわけではなかったのになー

 ムスタファセンターで買い物した後は、Marina SquareにあるLiangSengでシラット道着の買出し。今回は大きいサイズが必要だったので、大分重くなってしまいました。トランクに入るのかな・・・

1月3日 アラブ街 w/Yasminさん

 連休が終わり、平日の今日、家族は皆仕事に行ってしまいました。夜にYasminさんと再びお会いする予定なので、早めに家を出て観光することにしました。シンガポールは公共交通機関が発達してるので、出かけるのが楽でいいですね。

 まずは、カンプン・ムラユを拝見。休日モードで開店休業のようなゴースト観光地でした・・・写真は閑散とした、というか閉まっていたイベントスペースにあった(恐らく)シラットの図。他にも人形があったので、多分、マレー系に伝わる伝説や英雄を図解してるんだと思います。

シラットの図?
料理

 カンプン・ムラユまではバスで来ましたが、待ち合わせのBegisまでは電車移動です。シンガポールのMRTは何度乗っても快適ですね。そして地元の皆さんはほぼ全員、Suica=ezlink利用でした。バスも電車もこれ1枚。このシステム、日本では3月から始まるんですよね。マレーシアのモノレールもそうでしたが、どうしてもインドネシアと比べてしまいます。インドネシアでは自動改札なんて、3日ともたずに壊れそう(苦笑)。

 *帰国後に知りましたが、インドネシアでもデジタル放送が開始されるそうですね(現在、韓国や日本が方式の売り込み攻勢中)。他にもっと設備投資やお金をかけるべき分野があるんじゃないかな〜・・・

ドリアン持込禁止、なところがシンガポールっぽい。
禁止

 お仕事帰りのYasminさんと合流し、夕食をご一緒しました。しかも奢っていただいちゃって・・・ありがとうございます。楽しくおしゃべりした後、近くのサルタン・モスクまで行きました。ライトアップがきれいだったのですが、残念ながら雨で写真は撮れませんでしたわ。

サルタン・モスクの中
モスク

1月4日 YawTee再び

 先週お邪魔した流派の練習に再びお邪魔しました。通常は屋上で練習しているのですが、この日は途中から雨が降ってきたため、1Fの広場での練習です。コミュニティーセンター内には大教室もあるのですが、そちらはテコンドーのグループが利用していました。

 それにしても、シンガポールのインフラ投資はすごい。各地域に立派なコミュニティーセンターがあって、団地の中にも公園が整備されていて・・・写真は撮りませんでしたが、団地内の公園で子供用のエリアは、子供が遊具から落ちても怪我が少ないように、ゴムになってるんですよ!小さい・若い・豊かな国だからこそできるのだとは思いますが、ついついインドネシアを思い浮かべてため息が(苦笑) でも、結局は隣の芝生なのかなー?住めばそれはそれ、どこにでも短所・長所があると思うので。

5F建てのコミュニティーセンター
コミュニティーセンター

テニスコート・バスケットコートも完備。夜間照明も当然。
テニスコート

1月5日 ほぼ徹夜

 シンガポール滞在、実質的最終日です。夕方から幼稚園のグラウンド(といってもコンクリ)で行われる流派の練習を見学し、夜はSEAゲーム金メダリストのマンツーマンレッスンです。夜の練習が終わったの、22時過ぎ。この日は雨も降らず、かなり汗をかいたため、すぐに帰宅してシャワー、荷造り、といきたかったのですが・・・ホストファミリーのお友達家族(息子を流派の練習に通わせている)が、「最後の夜だ、なんか食べに行こう!」ということになってしまいました。 受けた招待は断り(れ?)ませんよ。 というわけで、夜の23時過ぎにご飯。普通に店が開いてるのが、さすがシンガポール。

幼稚園での練習。かなり小さい子までいます。
幼稚園

料理名ド忘れ・・・
夜食

 結局、帰宅したのは午前1時頃。フライトは6時、その前にチェックインの手間を考えると4時には空港にいなければいけません。そのためには3時半には家を出る・・・今から荷造りしてほぼ徹夜決定。飛行機で寝ればいいんだ、と割り切って、お土産とか買い出したシラット用品とかをガンガン詰めました。で、結局入りきらずにカバンを一ついただくことに・・・

1月6日 日本へ

 荷造りを終えて、お父さんとお話して、30分ほど仮眠。スーツケースの重さは24キロ。カバンの重さを量り忘れたのが、この後面倒を招きます。空港に着いたら、思っていたほどの混雑ではありませんでしたが、NWの審査は一人ひとりにかかる時間が長く、列の進みが相当ゆっくりです。辛抱強く並んでいたら、係員さんが「英語わかる人はこちらへ」と、列に声をかけてます。どうやら、英語がわからない人用係員と英語わかる人用係員、といるらしく、英語わかる人は手が空いている模様。そちらに並んで、インタビュー開始です。

 聞かれたのは、基本的なことなんですけどね。刃物持ってない?とか。液体は持ち込みますか?とか。NWの場合、100mlまでは透明なジップロックに入れることで機内持ち込みが可能です。係員の目の前で、目薬とコンタクトレンズケースを袋に入れました。預ける荷物はスーツケースとカバンの2つ。こちらに液体が入っている分には特に問題はないようです。

 がしかし。予想外にこの機内預け予定の荷物が重く、2つ合せたら30キロオーバー・・・カバンは手持ち決定です。そして、預けるつもりだったカバンの中には液体物が!!! 1月末にインドネシア渡航を予定していたので、それを見据えて買ったシャンプーとリンスと洗顔フォームとコンタクトレンズ洗浄液。全部100mlを越える容量です。持ち込み禁止ですわ。仕方ないので洗面用具は見送りに来てくれていた友達に譲りました。コンタクトレンズ洗浄液は譲られても困るでしょうからNWのカウンターで廃棄してもらいました。あ〜あ・・・

シンガポールに置いてきぼりの洗面用具
液体物

 ゲートのところでもどうせ時間がかかるだろうと思い、早めにイミグレを通ることにしました。そして予想通り、ゲート前に長蛇の列。でも正直、成田よりは気分よく通れました。カバンチェックはあったけど、ムスリムのおじさんに当たったし、ゲートにX線検査と金属探知機が設置されているので、カバン検査は補助的なものらしく、コンサート会場のカバン検査のようでした。金属探知機のところでは、ジャケット(長袖シャツ)を脱ぐように言われましたが、中が半そでだから脱げない、と言ったらそのまま通してくれましたしね。これ、タイでは個室に連れて行かれてジャケット脱いで、と検査されたので、その国におけるムスリムの位置づけが違うと対応も違うんだなぁ、と実感。

 飛行機に乗ってしまえば、前夜がほぼ徹夜なので、寝るだけです。成田着いたら、いきなり冬でさぶかったT_T