- マーライオンの国を歩く -

 2010年3月17日から22日まで、マーライオンの国シンガポールに行ってきました。今回は珍しくも海路郎さんとの二人旅。

 前日譚
 3月17日 二人旅の始まり
 3月18日 メジャーを巡る
 3月19日 今日も歩く
 3月20日 雨の一日、〆はシラット
 3月21日 旧交を温める
 3月22日 空中散歩とマレーシア
 3月23日 帰国
 おまけ 旅メモ

シンガポール 17th Mar. 2010 ~ 23th Mar. 2010

前日譚

 今回の旅は珍しくもシラット関係では”なく”、しかもなんと海路郎さんとの二人旅!! 何でそういうことになったか、といえば。
 実は、当初予定では”シラットありき”の旅行だったのです。ジャカルタの師匠の一番弟子はシンガポーリアンで、彼が3月20,21日にイベントを開催する、という話でした。開催日は、日本の三連休にかかってるし、師匠他ジャカルタのシラット関係の知り合いは来るし、シンガポールなら海路郎さんビザいらないし、ということで、”みんなでシンガポール大集合”のつもりでした。・・・つもりでしたが、その後、イベント延期って連絡が。でも、我々のチケットは変更がききません。なぜなら安いから!!
 そうは言ってもイベントが延期では仕方がない。せっかくとったチケットです、旅の目的を”シンガポールで大集合”から、”海路郎さんとシンガポールを遊び倒す”に変更しての出発となりました。でも正直、あの小さな国で、お金も大して持っていない我々が、シラット抜きに5日間もなにをすればいいのでしょうか・・・

3月17日 二人旅の始まり

 前日にインターネットチェックインを済ませましたが、外国籍の海路郎さんはインターネットで手続きを完了できません。カウンターでの最終手続きが残っているため、連休前の混雑と米系航空会社のわずらわしさを警戒し、かなり早く空港に着きました。おかげで、かなりの空き時間ができました。そこで、普段素通り気味のnarita:nakamiseを見学です。特に心惹かれるものはなかったのですが、いわゆる”日本土産”が一同に介しているのはいいですね。消費税がかからないし、外で買うよりその分だけ安いかも。

 今回は二人旅なので、ものすごい久しぶりに窓側に座りました。しかも夜のフライトで、窓の外をちゃんと見るのは初めてだったかも。星座が自分の目線にあるって面白い!! 到着は深夜でしたが、そこは先進国&眠らない国シンガポール。街も港湾もものすごい明るい。

夜の港湾
夜の港湾

3月18日 メジャーを巡る

 ホテルまでタクシーのつもりで出口を出たら、なんとシラット関係者のお迎えが居ました。いやービックリ。それにしても、ありがたいやら申し訳ないやら。立地と値段でのみを基準にネットで選んだ今回のホテルが、どうやら地元民としては微妙なエリアだったらしく、心配して迎えに来てくれた、というのもあるようです。ともかく、彼の案内で無事ホテルに着きました。今日の観光は、当然ちょっと寝て、日が出てから。初日なので、ここ行っとけ!的名所を巡ります。

 中心部に出るついでに、有名所その1ラッフルズホテルまでバスの旅。ここに泊まるのは論外ですが、お茶をするくらいのプチ贅沢ならできそう。まだ現金のあるうちに、ホテル内のAh Teng's Bakeryで朝ご飯。(ホテルは朝食なしプラン)

kaya toastセット13Sj、海路郎さんはnasi lemakセット10Sj
ラッフルズで朝ごはん

 1日用が8Sjで電車バス乗り放題、期限が切れてからはez-link(suicaのようなもの)として使える、とガイドブックにあったツーリストパスを買うつもりでした。10Sjのデポジットは要りますが、デポジットが戻ってこないez-linkよりはいいかな、と思ったのです。ところが、窓口で確認したら、乗り放題の期限が切れた後ez-linkとして使う場合、デポジットは戻らない、と言われました。それではあまりメリットないなぁ。これなら、通常版ez-linkの方が良さそうです。こちらもデポジットは戻りませんが、戻らない額がツーリストパスよりは少ないし、残額は払い戻し可能ですしね。万が一払い戻す時間がなくても、5年有効だそうですから、またそのうち使えるかも?つーか、クレジットカードが世界共通で使えるんだから、suicaもそのまま海外で使えればいいのにーーーっ

 カードを手に入れ、次は地下鉄MRTで移動します。目指すは名所旧跡エリア。このエリアは当然ながら市内観光のハイライトのひとつ。そのため、団体さんとバッティングしまくり。

名物、水陸両用のDuck&Hippoのツアーバス、左はクリケット場
Duck&Hippo

ガイドブックに必ず載ってる象さん
象さん

最高裁判所
最高裁

大人気撮影ポイント、ラッフルズ卿上陸地点
ラッフルズ

 ラッフルズ卿上陸地点から、ボートに乗ってマーライオンへ。リバークルーズと同じ船&乗り場ですが、全体で45分/20Sjのクルーズではなく、1エリアのみ4Sjの乗船です。時間的にも金銭的にもこれくらいがちょうど。

水上から高層ビル群
高層ビル群

 空模様が怪しくなってきましたが、雨が降り出す前にマーライオンに到着しました。観光客人気NO1なんでしょうか、人でいっぱいです。そして自分もその中の一人w

マーライオン
マーライオン

 フォトジェニックなマーライオンと思う存分写真を撮り、次のメジャー観光地、中華街へ移動です。でもその前になんか食べたいなぁ。ここで移動手段をバスにしたのが正解でした。バスの窓から良さそうなホーカーズが見えた(後で調べたら、ガイドブックにも載ってるLauPaSatFestivalMarketでした。)ので、急遽途中下車。二人で8Sjで満腹満足。食べている間に雨が降ってきたけれど、食べ終わるころにはピークも過ぎたようで、グッドタイミング。腹ごなしも兼ねて、中華街までは歩くことにしました。

Thian Hock Keng寺院
マーライオン

中華街
中華街

 本当はじっくり中華街を散策したかったのですが、中華街のMasjid Jamaeに着いた辺りで雨が本降りに。しばらく雨宿りしたけれど、止む気配もなく。歩き疲れたというのもあり、MRTで一旦ホテルに戻ることに決定。

 ホテルはMRTが2路線使える立地にあり、チャイナタウン駅からは乗り換えなし。ショッピングモールCitySquareMallと直結し、スーパーもあり便利です。部屋で食べるおやつやサービスの水が補充されなかった場合のためのミネラルウォーターを購入し、ホテルに戻る・・・はずだったんですけどね。ええ、道に迷いましたともさ。思いっきり反対方向に歩き出してました。大の大人が二人揃って地図を見ながら反対方向に歩き出すってどうなのよonz

 こんなに歩いて着かないのはおかしい、と気づいても現在地すらわからず。なぜならホテルも現在地も観光MAPの範囲外だから。雨なので外に人も居ないし、再開発中住宅地っぽいエリアに迷い込み、道を聞けるような店もなく。途方にくれかけたところで思い出しました、cizmaはBlackBerryユーザーなのです!!GPSついてるジャン!!ローミングでパケ死にしないように、空港でプリペイドSIM買ったしBIS契約もしてます。すっかり存在を忘れてましたが、これを使わない手はないでしょう。現在地をGoogle先生に教えてもらって、無事、ホテルに戻ることができました。その後、どっと疲れてそのまま昼寝。

 兄弟子からSMSが入り、夕飯を食べに連れ出してくれる、とのこと。待ち合わせはPERSISI(シンガポール・シラット協会)にしました。シラット抜きの滞在ですが、挨拶もしないわけにはいきません。Google先生に聞いたら、バスでの行き方を教えてくれました。MRTでの行き方は知っていますが、バスに乗りたかったんです。外が見えた方が楽しいですからね。

 PERSISIに着いてみると、残念ながら知り合いが二人しか居ませんでした。今日まで皆、マレーシアに親善試合に行っており、戻りは明日の朝だそうで。その代わり、明日の夜には練習試合がある、と教えてもらいました。毎週金曜は代表チーム対その他で練習試合を組んでいるそうです。その時には皆居るから、と言われました。これで明日の夜の予定は決定です。

 その後、兄弟子と合流して、まず行ってくれたのがここ。

ドリアンドリアンドリアン
ドリアン

 チケットが変更できないのでシンガポールに行く、とメールした時に書いたことを覚えていてくれました。海路郎さんが初のシンガポール滞在中にしたいことは、1にドリアン、2にドリアン、と。ここではお見せできませんが、この次に撮った写真には、それはもう輝く笑顔の海路郎さんが写っているわけであります。

 ドリアンを買い込み、そのままレストランへ。ドリアン持込だし、兄弟子は喫煙者なので(シラット関係者でノンスモーカーを探す方が難しい)、レストランと言ってもオープンエアーなところです。どうやら、兄弟子行き着けのお店らしく、メニューも見ないでお勧めを頼んでくれました。本当、頼みすぎるくらい頼んでくれた。サテ3種類ロントンと野菜付、マルタバ(巨大)、トムヤムクン+一人一種類のご飯もの、そして〆にドリアン。おいしいけど、明らかに食べすぎだ。24時間眠らない国シンガポール、胃袋も寝ないようです。この国で成人病と肥満が国民病となる日が近いとみた(苦笑)

 はち切れそうなお腹を抱えて、ホテルまで送ってもらいました。途中ゲイラン地区が歌舞伎町のようで、そこに隣接するホテルのある地区は大久保、と分析してみる。ホテル周囲には飲み屋やカラオケ店も多いし、確かに地元民に心配されちゃうね。滞在中、特に問題はかったし、肌感覚で怖いとも思わなかったんだけど。

3月19日 今日も歩く

 あんなに食べても、朝にはちゃんとお腹が空くのですねぇ。昨日スーパーで買ったパンや果物をつまんで、今日の散策に出発です。本日は金曜なので、金曜礼拝をルートに組み込みます。兄弟子にお勧めされた金曜礼拝会場は、王道(?)のスルタンモスク。他のモスクを観光しながら、徒歩で行くことにしました。まず観に行ったのはMalabar Masjid。大きな交差点に面して建つ、青いタイルが印象的です。隣接してイスラム墓地もありますが、一見すると公園のようでした。モスクの裏には聖者廟というか、たぶんなんか偉い人のお墓もありました。説明は特になかったので、地元の名士かモスク建立に尽力した誰かなんでしょう。

聖者廟?
聖者廟?

 この廟の近くに大人のゴム(使用後)が落ちてましてね・・・ゴミはゴミ箱へ(苦笑)

 ここからさらに10分ほど歩いて、次はHajjah Fatimah Mosqueを目指します。公園の中に建つ、きれいなモスクでした。ちなみに公園のベンチは金曜礼拝の時間を待っていると思しきおじいさんたちでいっぱいでした。緑が多く、のんびり時間を過ごすにはいい所です。

Hajjah Fatimahモスク
hajjah fatimah

 さらに歩くこと約10分、金曜礼拝会場のSultan Mosqueに到着。結構歩いたので、お昼にはちょっと早いけどお腹が空きました。この界隈はアラブ系料理も多いようですが、海路郎さんのリクエストでマレー系ご飯。ご飯を食べて一息ついて。でも、混むと礼拝場所を確保するのが大変そうなので、少し早めに中に入ります。

まだ閑散としてます
モスクの中

 礼拝が終わると大雨で、外に出られる状況ではありませんでした。傘はあるけれど、しばらく待てば止むのがわかっていますから、大雨の中に出て行く気がしないのです。雨脚が少し弱まったところで外に出ます。次の目的地まではバスとMRT乗り継ぎ。ここで来たバスが2階建てで、そりゃもちろん上に行きます。運よく最前列も空いていて、もうそりゃ当然、そこに座るでしょ。惜しむらくは、雨・・・

残念ながら、視界不良
バスの2階

 MRTに乗り換え、着いた先のOrchardでは雨が降っていませんでした。狭い国なのに、雨の範囲は結構限定的らしいです。

インドネシア人、シンガポールに立つ
インドネシア人inOrchard

 銀座的なOrchardには高島屋と伊勢丹があります。高島屋でトイレを使ったのですが、このトイレが日本仕様でちょっと感動。どの辺が日本仕様かといえば、サイズが、です。海外の洋式トイレってチビなcizmaは足の先しか床につかないのですが、高島屋は日本サイズ!高い位置に座るのに疲れたら、是非高島屋へ。

 日本仕様といえば、もうひとつネタを思い出しました。MRTのエスカレーターが振り落とされそうなくらい早いんです。そして日本に慣れた身にはエスカレーターの動きが雑。雑、というか大味。ちゃんと足元見てタイミング取らないと、乗り込めません。それがたまに動きが滑らかで、スピードもちょうどいいエスカレータに出くわします。こういうエスカレーターは大概、日本メーカーでした。FujitecとかHitachiとか。動きが大味なのはOTISとかSchindler。日本ではOTISもSchindlerも滑らかに動いているのに、なんで違うのかな?

 さて、銀座の次はお台場です。シンガポールのお台場的スポット(勝手に認定)VivoCityからのセントーサ見物が目的。そして、さすがお台場、金曜なのに結構な人出。と思ったら、どうも今週は学校がお休みだったらしい。どうりで街中に子供が沢山いるわけだ。

セントーサは工事中
セントーサ

 VivoCity内にあるBanquet(ハラールオンリーのフードコート)で夕飯を食べ、本日最後の目的地、PERSISIにMRTで向かいます。多分、20時過ぎには着くはず。練習試合は18時から22時まで、とのことでしたから、ちょうどいい感じです。

 練習試合はジュニア選手がメインでした。ジュニアがメインなので、親御さんやご兄弟やが大勢観戦・応援に来ていて、会場は思っていた以上に賑やかです。昨日会えなかった知り合いにも会えましたし、かわいらしい子供が大人顔負けの技を繰り出すのも沢山観ました。シラットに興味のある方は、金曜の夜にBedokに行ってみてください。試合が見られますよ。

3月20日 雨の一日、〆はシラット

 昨日と一昨日は昼過ぎに雨が降ってきましたが、今日は朝から雨。止む気配もありません。夕方には兄弟子のシラット練習に顔を出すことになっています。待ち合わせの時間と場所の連絡が来るまで近場を観光、ホテルから徒歩圏内のリトルインディアを巡ります。

 せっかくのリトルインディア、まずは朝食代わりに日本ではなかなか食べられないインド料理を探します。日本のカレー屋さんにないものの代表格といえば、イドリではないかと。インド発のチェーン店がシンガポールにもあるようなので、そのお店でイドリに挑戦です。選んだのはMurgan Idli Shop、吉野家が海外にある感じなのかな?インド系のお客さんしか居なかった。吉野屋的印象を受けましたが、屋台ではなくレストランなので、ちょっとお高め?最後にコーヒーつけて2人で15Sj食べました。

リトルインディアのモスクその1、Angulia Mosque
AnguliaMosque

ヒンドゥー寺院もすぐ近く
聖者廟?

 雨の中ゆっくり散策し、礼拝の時間には再びモスクに到着です。いろんなエリアからいろんな様式が持ち込まれているようで、シンガポールのモスクはどれも個性豊か。日本に瓦葺畳敷きのモスクができる日は来るのかなぁ。

リトルインディアのモスクその2、Abdhul Ghafoor Mosque
Abdhul Ghafoor Mosque

 このモスクからシンガポールの秋葉原、Sim Lim Squareはすぐ。電化製品を買うつもりはありませんが、日本ではなかなか手に入らないBlackBerryのケースを探しに行ってみます。BlackBerry関連のケースは、iPhone用とほぼ同面積が割かれていました。う、うれしい。結局、12Sjで買いました。でも、値段交渉するべきだったのかな・・・?シンガポールは日本同様の定価社会に見えたので、その場では交渉するというアイディアが浮かばなかったんだけど。

 買い物中に兄弟子の一番弟子君(空港に迎えに来てくれた子。仮名:松本)から電話があり、待ち合わせが16時にBegisとなりました。SimLimからBegisまではこれまた徒歩圏内。歩きながら名所見物、Mall見物。

大賑わいの観音堂
観音堂

すぐ隣にはヒンドゥー寺院
ヒンドゥー寺院

 すきっ腹では練習できないので、Begis駅近くのBegisVillageでケバブを食べました。トルコ人のおじさんが楽しそうにドンドルネをかき回してましたが、売り子さんは中華系。メトロポリタンコスモポリタンシンガポール。・・・あ、でも日本のトルコ料理屋さんもそんなもんか。厨房はトルコ人でもホールは日本人、とかね。

休みの若者でごった返すBegisVillage
begis village

 合流した松本君は開口一番、「なんか食べよう!何食べたい??」
 あーごめん、もう食べちゃったよ・・・17時から練習で16時待ち合わせで、待ち合わせた後にご飯を食べるつもりだなんて思わなかったんだよ、ごめんね。
 ちょっとがっかりしたようでしたが、陽気で気のいい松本君は軽くおやつを食べて、練習前のエネルギー補給を完了。

 練習場所はマレー文化センターの中庭です。一日降っていた雨も、このころには上がり、暑くなくいい感じの温度になってました。サロンを巻いての中庭練習は、まるで文化センターの出し物のようで、見物人もそれなりw 兄弟子は別な場所でお稽古の面倒をみるため、ここでは松本君ともう一人のおじいさんが先生です。cizmaはおじいさん先生から、剣の舞のような型の特別レッスンを剣の舞のような型を3,40分ほど受けました。文化センターでの練習は日没まで。この後はまた別の場所で兄弟子とおじいさん先生と会う予定、と聞かされました。

マレー文化センター
文化センター

 体を動かすとお腹が空きます。練習後、本日4回目の食事。なんだかシンガポールに来てから食べてばっかり・・・

 食べた後、車で次の場所に向かいます。兄弟子が懇意にしているシラットグループの練習を観に行くんだと思ってました。それが着いて驚きビックリ、「日本からゲストが来たから歓迎行事をする」ことになってるじゃありませんか。そんな大層な身分じゃないです・・・しかーーーーーもっ。cizmaは知りませんでしたが、聞けばゲスト(=cizmaたち)は20時に来ることになっていたらしいんです。・・・着いたの21時。恥ずかしいったらありゃしないじゃないの!! 穴があったら入りたいとは、まさにこのこと。

 歓迎してくれのはインドネシアのBawean島にルーツを持つグループでした。しかも、このグループの総帥は知り合いだった。2007年にジャカルタで会ってる人だわーまぁ、シラット界(なにそれ)は広いようで狭いから、こういうこともあるさ。
 歓迎行事にも驚いたし、知り合いのグループだってことにも驚いたし、さらにさらに、文化センターにて3,40分だけ練習した型を披露させられたのにも驚いた。そして、それをなんとかこなせた自分を誉めようと思う。

 子供たちや先生、松本君や兄弟子の演武を見た後、またしても「ご飯」。今日何回目の食事だろう?会場は先日と同じレストランで、再びドリアン持込w こうして昨日に引き続き、はち切れそうなお腹を抱えて寝ることになりました。ああ、太る・・・

3月21日 旧交を温める

 昨夜ホテルに戻ったのは日付も変わってから。おかげで今日の始動は大分遅めです。前回シンガポールに滞在した際にお世話になった家族に会うのが本日のメインイベント。でも、再会前にまずは遅い朝ごはん。

ベジタリアンなブランチ
dosaとidli

 入ったのはチェーンのベジタリアンレストランでしたが、結構賑わってましたね。食事の後、前回のホストファミリーと合流です。写真は見てたけど、チビさんが大きくなっていて、家族も増えていて、さらにもう一人増える予定で、と、前回の滞在がたった3年前なのに月日の流れを感じます。

 親戚の家で新生児誕生のお祝いがある、ということでそちらにお邪魔します。そこでもまた「食べる」。食べていると、隣の席に座ったおじいさんに、昭南島はどうですか?って日本語で話しかけられました。聞けば御年83歳。穏やかでにこやかなお爺さんでしたが、日本軍時代、どういう生活をされていたのか・・・ちょっと聞けませんでした。

 親戚宅を後にし、向かった先はSuntecCityMall。お子ちゃまフェアを開催していて、ホストファミリーのキュートなお子ちゃまたちのたっての希望です。cizmaたちは兄弟子と夕飯を食べる約束があったので、ここで彼らとは別れました。それにしても、このモールは広すぎ&人が多すぎ。日曜だというのも要因でしょうが、あんなに人が沢山どこから来るんだろう?しかも人の歩くスピードやリズムがシンガポール仕様だから、人ごみを抜けて歩くのが超大変。疲れたわー

沢山の人・人・人
Suntec

 夜は兄弟子と松本君と名物料理・・・ああ、料理名忘れた。牛の足をグレービー系のソースで煮込んで髄までストローで啜る料理を食べに行きました。もちろん、他にも一人一品ご飯もの頼んだので、またもや満腹のまま就寝。

3月22日 空中散歩とマレーシア

 今日はとうとう最後の日。最後なのでシンガポーリアンお勧めのランドマークに行くことにします。ほぼ全員に勧められたのはOPENしたてのユニバーサルスタジオ@セントーサ。でもねえ、日本にもUFJ、じゃない、USJあるし(行ったことないけど)、入場料が5000円越えじゃ興味湧かない。ナイトサファリは楽しそうだけど、夜だけだ。動物園・植物園・バードパークは、海路郎さんがイマイチ興味を示さない。空中庭園が面白そうなマリーナベイはまだできてないし、スポットとしてはちょっと古いらしいけど、ここはSingaporeFlyerに行ってみよう! ロンドンで乗った観覧車と似たような感じかな?

 Flyerまではホテル前のバス停から乗り換えなしで到着します。最寄のバス停からは徒歩3分ほど。ここはもう湾岸再開発地区らしく、今までになく近くで建設中のマリーナベイを見ることができました。道路も作ってるようですし、来年にはまた景色ががらりと変わるんでしょう。

建設中のマリーナベイ
建設中マリーナベイ

 平日だからか、すでに旬じゃないからなのか、特に並ぶことも待たされることもなく乗れました。一応イヤホンガイド(無料)も借りたのですが、結局ほとんど使わなかった。話を聞くには携帯のように耳に当てなければならず、写真を撮ると手がふさがってガイド操作ができないんですわ。ハンズフリーで聞けないとあまり意味ないわ。

遠くインドネシアはビンタン島を望む
ビンタン島

水門を閉じ淡水化中
内海と外海

空中から見る高層ビル群
シンガポール高層ビル群

マーライオンも見えます
マーライオン

 30分ほどの空中散歩を楽しんだ後、松本君が学校でシラットを教える、というのでお邪魔しに行きます。公立高校で行われているマレー舞踊のクラスで、特別にシラットのワークショップをするそうです。こういう機会でもないと学校になんて入れません。

食堂はフードコートのよう
食堂

 松本君はいい先生です。楽しくあっという間に2時間のワークショップを終えました。この後、パサールマラムでおやつとドリアン!を買って兄弟子の家にお邪魔します。

なんでもありのパサールマラム
パサールマラム

おやつもよりどりみどり
おやつ

 兄弟子の家でおやつをつまみ、ドリアンを堪能し、ご飯をいただいて、楽しくおしゃべりしてたら、あっという間に夜。時間が経つのは早い。もう夜ですが、会わせたい人がいるので、これからマレーシアに行くぞ、と兄弟子。パスポートは持ち歩いているけれど、こんな時間にジョホール?? え、パスポートの要らないマレーシア?? どこそれ。

 まるでサプライズツアーのように行き先もわからないまま、松本君とタクシーに乗ります。着いた先は・・・Tanjung Pagar駅でした。松本君曰く、駅構内・敷地はマレーシア領なのだそうです。だから設備が古いんだ、と。パスポートの要らないマレーシア、なるほどね。確かにシンガポールの建物に比べると、年季を感じるデザインです。これはこれで味があっていいと思いますが、”駅”としてMRTに慣れたシンガポーリアンには時代遅れに見えるかもしれません。

 構内は確かにシンガポールではなく、マレーシアでした。通用通貨はシンガポールドルなのですが、諸々の表記がマレー語&英語のみ。シンガポール市内だと英語・中国語・マレー語・タミール語の4語表記なので、マレーシアなんだと感じる瞬間でした。

きれいな駅舎
駅舎

中国語とタミール語がない
看板

マレーシアからシンガポールを覗く
マレーシアシンガポール

 紹介してくれたのは、マレー文化の舞踊部門の方たちでした。兄弟子のイベント打ち合わせも兼ねていたようです。打ち合わせをしながら・・・もちろん「食べる」。シンガポーリアンと行動を共にするのは楽しい反面、胃袋がいくつあっても足りません。皆よく食べる食べる食べる。

 明日は夜明け前に空港に行かなければなりません。話が弾んで遅くなってしまいました。でもまだお土産も買ってないし、名残惜しくもここで兄弟子たちとはお別れです。イベントは延期になってしまったけど、おかげで楽しい滞在になりましたよ!

 お土産の買い物はホテル近くのムスタファセンターで。24時間開いてる、言うなればドンキ。松本君が買い物に付き合ってくれました。兄弟子が「師匠が誇れる弟子になる」と日々鍛錬しているように、彼もいろんな面で「師匠が誇れる弟子」を目指しているようです。傍から見てる分には十分、目指す方向に向かっているように思えます。見習わないとなぁ〜

3月23日 帰国

 日付もばっちり変わってからホテルに戻り、眠い目をこすりながら荷造りをして、仮眠1時間。チェックアウトのためロビーに下りると、松本君が居ました。朝早いから見送らなくていいって言ったのに・・・寝過ごすの怖いから徹夜で過ごし、ホテルに来てくれたそうです。いい子だT_T

 空港までは日曜に再会したホストファミリーが車を出してくれました。夜明け前だというのに、ありがたいことです。滞在目的にシラットがなくても、結局、周りはシラット関係者ばかり。シラットの理念の一つは「家族主義」ですが、まさしく遠くから家族親戚が訪ねてきたかのようなもてなしを受けました。シラットの何がよくて長年続けているのか、これ!というものは正直思い浮かばない。ただ、この”家族”から離れる気が起きないんだよなぁ。

 日本に着いたら、寒かった・・・寒い、寒い、寒すぎる!!!

おまけ 旅メモ

 旅行記に組み込み忘れたことをメモ。

 宿泊先はCityHubHotelでいわゆるBudgetホテルの部類。レビューに朝ごはんビュッフェがカレー天国、とあったので朝食なしプランで予約した。シンガポールは24時間営業中なので朝食なしプランでも困ることはなし。500mlx2本のミネラルウォーターが毎日補充された。インスタントコーヒーとティーバックも毎日補充。テレビはLGの薄型、湯沸かし器あり。エアコンは各部屋で調節可能。タオルは毎日交換だけど、一流ホテルのように分厚い、シミひとつないタオルというわけではない。バスタブはなし、シャワーヘッドは固定タイプ。お湯はいつでも満足な温度と量が出た。団体客が多いホテルのようで、それとかち合う時間にチェックインやチェックアウトだと大変そう。エレベーターもひとつしかないので、混む時間は乗れなかったりする。宿泊客に日本人らしき人は見なかった。大多数がサリーを着てる国の人。MRTが2つ使えるのは便利。目の前のバス停もバス本数多い。

 両替は空港でのレートが¥=15.25。これを基準にすると、VIVOCity、CitySquareMallは同じレート。SimLimはえっらい悪かった。ガイドブックどおり、ムスタファセンターはレートがいい。週が変わってレートが変わったかもしれないけど、TanjungPagar駅もレートがよかった。

 携帯はStarHubのプリペイドSIM、GREENカードを利用。空港の両替所で手に入れた。15Sjで18Sj分使えるカードをBlackBerryに挿入し、3日間のBIS契約10Sj。SIMカード購入時にパスポートが必要。最初の契約からBIS契約ができるようになるまでは2時間かかるらしい。BIS契約するには指定された番号に電話し、後は画面に表示される支持に従って入力するだけ。利用時に不便は感じなかった。