- 競技プンチャック・シラット国際審判に関するまとめ -

 規定集をPDFで公開したら、国際審判講習に関する内容を公開する場がなくなっていたことに気づきました。審判講習に関するメモだけ再掲します。

 国際審判員3級養成講座について 

2007年2月28日から3月4日まで、ジャカルタで開催された国際審判員3級養成講座に参加してきました。6ヶ国から36人の参加があり、34人が晴れて3級に合格しました。備忘録的に講座の様子を記録しておきます。

- 参加資格 -

 1.年齢25歳以上
 2.課題演武型(トゥンガル,ルグ)を覚えていること
 3.国内審判員資格最高位を所持していること
 4.参加費用12米ドル/日を支払えること
 5.所属機関(国を代表するプンチャック・シラット組織)からの推薦状を持参すること

- 参加者 -

 全36名(うち女性8名)

 国別:インドネシア10名、シンガポール11名(うち女性4名)、マレーシア5名(うち女性1名)、ブルネイ4名、ベトナム5名(うち女性2名)、日本1名(=cizma)

 *インドネシアは比較的年齢層高め。最年少はcizma、平均年齢30台後半かな?

- スケジュール - 

日付 時間 内容
前日 午後 受付
1日目 早朝 ランニング
午前 開会式、座学
午後 座学
座学
2日目 早朝 ランニング
午前 座学
午後 座学
筆記試験
3日目 早朝 プレ・BeepTest
午前 トゥンガル練習
午後 トゥンガル練習
夜間 トゥンガル練習
4日目 早朝 プレBeep Test
午前 ルグ練習
午後 ルグ練習
トゥンガル試験
5日目 早朝 Beep Test
午前 ルグ試験
午後 ガンダ試験
閉会式

- 試験内容 -

 1.筆記試験(主審・審判員としての基礎知識) 80点
 2.トゥンガル技術点 30点
 3.ガンダ技術点 30点
 4.ルグ技術点 30点
 5.模擬タンディング 10点
 6.グループワーク (座学における班活動) 10点
 7.Beep Test (体力測定) 10点

 上記の計200点のうち、100点以上が合格。ちなみにcizmaは2,4,7での満点を含む(6の班活動も6班中1番でした)計172点で首席合格w 神様、師匠ありがとうございます!

- その他 -

  5日間、びっちびちの体力勝負でした。事前に小さいながらも国内での大会設営をしたこと、ルールブックの和訳にあたり全文読破したこと、年末年始にシンガポールで基礎知識を得たこと、演武部門の選手としてトゥンガル・ルグを既に覚えていたこと がこの体力勝負を乗り切れた要因かと思います。
 PERSILATにおいてはプンチャック・シラットをマレー文化と位置づけ、第一言語をマレー・インドネシア語、第二言語を英語、と規定しています。そのため、講座はマレー・インドネシア語と英語の両方で行われるはずだったのですが(メインの講師はどっちも可能なシンガポーリアン)、参加者に英語を必要とするメンバーが居なかったため、全日程マレー・インドネシア語で行われました。おかげで脳内言語変換機がショート寸前T_T
 体力的には毎日フル稼働でキツい面もありましたが、やはり志を同じくする人たちと毎日一緒に過ごすのは楽しいですね。世界大会等の競技会でも感じられるものですが、プンチャック・シラットのKekeluargaan(=シラットやる人、皆家族)を実感し、また、同じ講座を受けた「同期生」という連帯感を楽しんだ5日間でもありました。

- さらにおまけ -

 今回の滞在はシラット用品の買出しも兼ねてました。2007年2月末時点の値段ですが、参考までに。以下、購入したものもあれば、値段を確認しただけのものもあります。場所はPadepokan内の売店。

 1.道着 (標準の黒、白帯・IPSIバッジ付属) サイズ問わず、1セット 110,000ルピア
 2.ボディプロテクター 1セット(赤帯・青帯各1枚付属) サイズ問わず、1組 250,000ルピア
 3.帯 (マジックテープなしの結ぶタイプ) 10,000ルピア
 4.Toyak (トゥンガルで使う150~180cmのラタン棒、収納袋付属) 1本 30,000ルピア
 5.Trisula (ガンダで使う武器の一種) 1本 180,000ルピア
 6.Celurit (同上) 1本 150,000ルピア
 7.PERSILATのバッジ 1枚 7,500ルピア
 8.ミネラルウォーター 600ml 1,500ルピア

 これはシラット用品ではありませんが・・・

 1.Padepokan宿泊費 (部屋タイプ:通常) 素泊まり 200,000ルピア
 2.Padepokan食堂での食事 1回 16,500ルピア + Tax 1,650ルピア(10%)

 最近は近くにカリフールの入ったTAMINIスクエアがあるので、Padepokanで食べるよりもこのモールに行ったほうが安上がりだったりもします^^;

 国際審判員1,2級昇格講座について 

2008年8月25日から30日まで、ジャカルタで開催された国際審判員1,2級昇格講座兼アジアビーチゲームズ(以下ABG)用規則周知講座に参加してきました。8ヶ国から61人の参加があり、諸事情により昇格対象外の8名(cizmaはこのカテゴリー)と不合格の10名とすでに最上級の1級保持者5名を除く、38人が晴れてそれぞれ1及び2級に昇格しました。大分忘れてきてますが、講座の様子をば。

- 参加資格 -

 1.国際審判員資格1,2,3級のいずれかを所持していること
 2.最低過去2年間は審判として活動していること
 3.課題演武型(トゥンガル,ルグ)を覚えていること
 4.参加費用60米ドルを支払えること
 5.所属機関(国を代表するプンチャック・シラット組織)からの推薦状を持参すること

- 参加者 -

 全61名(うち女性10名)

 国別:インドネシア24名、シンガポール17名(うち女性3名)、マレーシア5名、ブルネイ5名、ベトナム5名(うち女性1名)、フィリピン3名、ミャンマー1名、日本1名(=cizma)

 昇格対象外は以下のメンバー
  1.すでに1級を所持 インドネシア2名、マレーシア1名、ブルネイ1名、ベトナム1名
  2.国際審判員資格を未所持(国内審判員資格のみ) ブルネイ1名、フィリピン2名
  3.国際審判員資格を取得後2年未満 マレーシア2名、シンガポール2名、日本1名(=cizma) 

- スケジュール - 

日付 時間 内容
前日
受付、開会式
1日目 早朝 ランニング、トゥンガル・ルグ練習
午前 座学
午後 座学
座学
2日目 早朝 ランニング、トゥンガル・ルグ練習
午前 トゥンガル、ルグ練習
午後 トゥンガル、ルグ練習
筆記試験
3日目 早朝 ランニング、トゥンガル・ルグ練習
午前 プレBeepTest
午後 トゥンガル、ルグ練習
夜間 筆記試験
4日目 早朝 ランニング、トゥンガル・ルグ練習
午前 トゥンガル、ルグ練習
午後 ビーチプンチャックシラット実地講習
トゥンガル、ルグ試験
5日目 早朝 ウォーキング、ガンダ練習
午前 Beep Test
午後 ガンダ試験
閉会式

- 試験内容 -

 1.筆記試験(それぞれの昇格する階級で必要とされる知識)
 2.トゥンガル技術点
 3.ガンダ技術点
 4.ルグ技術点
 5.Beep Test (体力測定)

 教室の広さや講座期間及び参加人数の関係上、今回はグループワークはなし。2級から1級に昇格を目指す人は「競技シラットと護身術の違い」というテーマで、マレー・インドネシア語か英語によるエッセイを提出しなければいけません。それぞれの試験内容の詳細な点数内訳及び合格ラインなどは、確認しませんでした。・・・ほら、cizmaは対象外だしね。ちなみに3級から2級にトップ合格した人の点数は、76点(100点満点換算)でした。

- その他 -

 相変わらず体力勝負な講習でした・・・疲れるっつーの。暑いっつーの。それでも、以前の講座とほぼ同じ流れだったため、なんとかこなせました。また、今回はベトナム、フィリピン、ミャンマーと非マレー・インドネシア語圏からの参加者がそれなりに居たため、講師の使用言語が二種類。講師は大変だけど、聞いてるこっちは楽。インドネシア語でわかった部分は英語の時に一息つけるし、その逆もまたあり。

 cizmaの受講の目的は昇格ではなく、ABGをメインとする国際大会の情報収集。講座のタイトルはupgradingですが、出発前に昇格条件の「過去2年間審判員として活動していること」に当てはまらないのを知ってましたからね。それでも渡航したのは、インドネシア、というかシラットですから、行ってみないことには何事も確定しないから。もしかしたら昇級するかもしれないし。そうじゃないとしても、直に会うことによって得られる情報量は桁違いなのです。そしてなんといっても講座で師匠に会える^0^
 そして、試験はがんばりました。だって交渉の結果、次回開催の昇格講座で筆記試験のみ受験すればいいことになりましたから。実は、対象外の昇級希望者がcizmaを除いて4人いたのですが(全員2007年講座の同期生)、ここでは言語理解の差による誤解が発生していました。彼ら、及び彼らの上司の理解では「過去2年の活動」というのは、2007年に取得した国際審判員資格をもっての講座以降の活動を含む、というものでした。つまり、国際審判員として2年以上経っていなくても、その活動を過去2年に行っていれば対象である、ということです。しかし、PERSILAT(講座主催者)側の理解としては、国際審判員資格を取得後2年の者が昇格対象、という・・・英語を母語とする同士じゃないからねぇ。この手の誤解、行き違いは仕方ないのかな。
 まぁなにはともあれ、結論としては、「今回の講座では筆記試験以外を受験し、その記録をPERSILATが保管する。次回講座で筆記試験のみを受験し、昇格の合否を決定する」ということになりました。何度も飛行機乗るのは大変ですが、これがお互いギリギリの妥協点なんでしょう。ちなみにこの妥協点の提案者はcizmaです。再度受講して全部やり直すよりはマシだと思います。我ながらなかなかナイスアイディア。4人の上司が提案した妥協案は「筆記試験を含む全てを受験し、合否結果のみ資格取得後の2009年に伝える」というものでしたが、これは却下されました。

 誤解によるてんやわんやとか、思っていた以上に不合格者が多いとか、ハードスケジュール過ぎて年配の審判員に故障者が出るとか、いろいろありましたが・・・それでもやっぱり行ってよかったと思います。
 大相撲のゴタゴタの中でデーモン閣下が「番付上位者は、ただ威張っていれば良いのではなく、下位の者を指導する義務がある、よその部屋の力士であっても。この考え方こそが、相撲が「國技」であり横綱が「尊敬される存在」であり、相撲が日本を代表する文化の一つであるための基本理念なのだ。」と言っています。これ、相撲をプンチャック・シラットに、日本をマレー・インドネシアに置き換えても通じるなあ、と上位者に囲まれた1週間の幸運と幸せを感じながら、自己への戒めとしつつ・・・

 採点の機械化について 

 2010年12月開催の第14回プンチャック・シラット世界大会において、初めて採点用機械が導入されました。機械に関する解説はコチラ

 国際審判員2級昇格講座について2 

2012年11月15日から19日まで、第15回プンチャック・シラット世界大会(11月19日〜26日)に先駆け、大会開催地であるタイのチェンライにて国際審判員昇格講座が開催されました。本講座は世界大会で任務に就く審判の選抜を兼ね、また、2013年から施行される新ルールを教授する、と通知文からは読み取れました。 ところが実際には旅行記にも書いたとおり、教授されたのは大会で運用される現行ルールであり、座学参加者に確認しても、新ルールに関しては「通達」程度にしか紹介されなかった、とのこと。cizmaの英語読解力が足りないのか、とも思いましたが、マレーシア審判も同様の誤解(?)をしていたので、通知文と内容が乖離していた、ということになるのでしょう。新ルールをベースにした講習は2013年以降に行われるそうです。・・・遅くない?施行前にするべきだよね?まあ、これが安心のシラットクオリティってことかw
 過去参加した講習のどれよりも、参加者の出身国が多様でした。事前に配布された参加者リストによれば、アゼルバイジャン ブルネイ インド インドネシア 日本 ラオス マレーシア ミャンマー パキスタン フィリピン シンガポール スリナム タイ ウズベキスタン ベトナム の13カ国から43人が参加することになっていました。現地で確認したところ、ウズベキスタンとパキスタンは参加を取りやめていましたから、実際には11カ国から40人が参加していたようです。最終的アゼルバイジャンから参加の2名を除き、38名が昇級試験に合格。cizmaも無事、国際審判2級保持者となりました。2級かぁ・・・名前負けする・・・

- 参加資格 -

 1.国際審判員資格2,3級あるいは最上級の国内審判員資格のいずれかを所持していること
 2.課題演武型(トゥンガル,ルグ)を覚えていること
 3.参加費用150米ドルを支払えること
 4.所属機関(国を代表するプンチャック・シラット組織)からの推薦状を持参すること

- 参加者 -

 全41名(うち女性9名)

 国別:アゼルバイジャン2名(女性1)、ブルネイ2名、インド1名、インドネシア3名、日本1名(=cizma)、ラオス3名、マレーシア5名、ミャンマー7名(女性5)、フィリピン2名、シンガポール3名(女性1)、スリナム1名、タイ5名、ベトナム3名(女性1)

 *事前配布の資料に基づいて書き出していますが、記憶と合ってません。大会ホスト国のタイからはもっと参加者がいたし、女性が記憶にある範囲で3名はいた。ちなみに、各国3名が参加上限者数のはずなんですけど、厳密に守っている国とそうではない国がくっきり分かれてますね。

- スケジュール - 

 18日と19日しか参加していないので、詳細は不明。18日(講座3日目)は採点機械実習+遅刻者向け体力テスト、19日(講座最終日)は筆記試験、Tunggal/Regu実技試験をやりました。

- 試験内容 -

 1.筆記試験(それぞれの昇格する階級で必要とされる知識)
 2.トゥンガル技術点
 3.ルグ技術点
 4.2.5キロ走(体力測定)

 筆記試験は前回より易しく作ったぞ、と試験官が言ってました。確かにエッセイを書くよりは、規則集を読んで書き出すほうがずっと楽です。点数をつける方もその方が楽でしょうw あとで個人的に教えてもらったところ、cizmaの筆記試験は82点でした。悪くはない、と言ったところでしょうか。

- その他 -

 どうしても実地経験が少ないため、2級に合格はしたものの「2級!!」と胸は張れません。講座に続く世界大会でレフェリーの任にも就きましたが、まあなんというか・・・なんとかこなした、という感じで、とても「安心して任せられる」審判ではありませんでした。実地経験を積むにはどうしたらいいかなぁ。地道に大会に出かけていくしかないんだよなぁ・・・ああ、福沢様が飛んでいくーーー

 国際審判員1級昇格講座について 

 2015年1月6日から9日まで、第16回プンチャック・シラット世界大会(1月7日〜17日)に先駆け、大会開催地であるタイのプーケットにて国際審判員昇格講座が開催されました。本講座は世界大会で任務に就く審判の選抜を兼ねています。
 「昇格(upgrading)」講座ではありますが、過去に例を見ない短さの3日間。本来、この日数では「昇格講座」というよりも、大会直前の「リフレッシュ講座」と言うべきです。アジア大会やオリンピック競技採用に向けて、審判の国籍多様化を急ぐ様子が感じられます。cizma自身も経験を積んだ上での受験ではありませんから、このゆるさが吉ではありますが、正直、競技としてあるいは審判としての”質”は全く担保されません。
 事前に配布されたリストでは20ヶ国55名の参加ということでしたが、実際には事前リストとは異なる20ヶ国52名の参加がありました。事前リストにあって不参加だったのはスリナム、南アフリカ、ミャンマー。リストになかったものの参加した国はトルコ、トルクメニスタン、ウクライナ。
 不合格者は国際1級を目指した11名のうち3名、国際3級を目指した22名のうち6名。国際2級を目指した19名は全員合格しました。ただ、諸事情を鑑み、当該国への競技シラット普及に与える影響と貢献を考慮し、国際3級不合格者6名のうち何名かは特例合格となったようです。

- 参加資格 -

 1.国際審判員資格2,3級あるいは最上級の国内審判員資格のいずれかを所持していること
 2.課題演武型(トゥンガル,ルグ)を覚えていること
 3.参加費用100米ドルを支払えること
 4.所属機関(国を代表するプンチャック・シラット組織)からの推薦状を持参すること

- 参加者 -

 全52名(うち女性9名)

 国別:インドネシア(男性1、女性1)、シンガポール(男性1)、マレーシア(男性4)、ブルネイ(男性1、女性1)、アメリカ(男性2)、フィリピン(男性2)、日本(女性1)、ドイツ(男性1、女性1)、インド(男性2)、イエメン(男性1)、オーストラリア(男性1)、ロシア(女性1)、パキスタン(男性2)、ベトナム(男性1、女性1)、イギリス(男性1)、韓国(男性2)、トルコ(男性2)、トルクメニスタン(男性1)、ウクライナ(男性1)、タイ(男性17、女性3)

- スケジュール - 

日付 時間 内容
6(火)
夕方 受付、開会式
7(水) 早朝 早朝運動
午前 座学(規則)
午後 座学(規則)
トゥンガル・ルグ実技
8(木) 早朝 ランニング、トゥンガル・ルグ練習
午前 スコアリング実技(試合部門)
午後 スコアリング実技(演武部門)
筆記試験
9(金) 早朝 体力測定(ランニング)
午前 実技試験
午後 合格発表、閉会式

 事前配布スケジュールを書き写したのが上記の表です。予定では早朝6~7時がランニング、夜は22時までとなっていました。が…早朝の運動は初日の7日のみ。8日の早朝運動、9日の体力測定はなくなりました。多分、単純に場所(スペース)の問題だと思います。ホテルの会議室では運動するに狭すぎ、会場は既に世界大会モードで設営され、講習に使える状態ではありませんでしたから。結局、実際の講習は下記表のようになりました。

日付 時間 内容
6(火)
夕方 受付、開会式
7(水) 早朝 トゥンガル練習
午前 座学
午後 基本動作& 重要事項確認
ケーススタディ(ディスカッション)
8(木) 午前 受験級別座学
午後 スコアリング機械体験
9(金) 午前 技術試験、筆記試験
午後 合格発表、閉会式

  詳細内容は…
   座学 : 旧ルールと新ルール(2013年8月版)との相違点についての周知徹底
   基本動作 : 8つの基本sikapと7つのpola langkah、審判ジェスチャー
   受験級別座学 : 1級と2級受験者はルールに関する理解の統一を目的としたディスカッション。3級受験者は採点方法及び基準の復習。
   スコアリング機械体験 : 数年前に導入された機械式採点ですが、限られた大会でしか利用されていません。非東南アジア地域出身の審判に取っては見るのも触るのも初めてです。

- 試験内容 -

 1.筆記試験(それぞれの昇格する階級で必要とされる知識)
 2.トゥンガル技術点(国際2級受験者)、.ルグ技術点(国際1級受験者)

 過去の技術試験はトゥンガルとルグの両方を課されましたが、今回は時間的制約があるからでしょう、受験級によって内容が変更されました。合格のハードルを下げた、とも言えるかもしれません。また、今回の筆記試験は英語のみで問題文が作成されていました。今まではマレー語と英語が併記されていたのですが…これは逆にハードルが上がったと言えるかもしれません。審判の大半はマレー語を母語とし、英会話は可能なものの読み書きとなるとイマイチな場合が多いからです。
 肝心の1級試験内容がどうかといえば、ルールブックを読んでさえいればそう難しいものではなかったと思います。察するに、2級3級用問題もそんなに難易度は高くなかったのではないでしょうか。…英語さえわかって書ければ。

- その他 -

 cizmaはありがたいことに1級に合格しました。2007年に国際審判3級に合格し、8年で1級です。国内審判が数多く存在し、国際審判講習に参加するのも一苦労のインドネシア・マレーシアの審判たちに比べると、1級合格までの年数が一桁違います。そして当然、経験値と級数のバランスが取れていません。特に試合部門での経験不足が顕著だと思います。それでも1級は1級。このバッジに恥じないスキルを身につけ、責任を果たしていかねば、と決意を新たにした次第です。