防衛省市ヶ谷台見学ツアー

防衛省市ヶ谷台見学ツアーに参加してきました。基本的には軍事施設ではなく官公庁だからか、敷地に入る時点でのチェックは割りとゆるい。某大使館なんか金属チェックするし、最近はコンサートですら手荷物検査するのに、どっちもやらなかった。写真のない健康保険証も身分証明として通用するようだし…なんだろう「開かれた自衛隊」の演出?まあ面倒くさくなくていいけど。

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“台”というだけあって、まずはビル4階分を上らないとダメです。でもエスカレーターがあるから楽チン。不勉強で知りませんでしたが、江戸時代は江戸城守護の要の地として尾張徳川のお屋敷だったんですね。明治政府、えげつない。

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これは儀仗広場の国旗掲揚台。来賓があると向かって右に日本、左に来賓の国旗(アレ、逆?)が掲揚されるそうです。そして来賓が国連関係者だと中央に国連旗が掲揚されるとのこと。地味に国連中心主義をアピールされた・・・んだと思う。

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元の1号館から象徴的なものだけを移築保存したのが市ヶ谷記念館だそうです。大講堂の床材(楢)も同じ位置・並びで張り直したとのことですが・・・残念ながら一部は再利用に耐えられる状態ではなく、写真のような一枚板に替えられてしまっています。

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↑復元された玉座への出入り口である天皇専用階段。「復元」「移築」された記念館で、国会議事堂のように”現役”の玉座・専用エリアじゃなくても立ち入り禁止なんだなあ、となんかこう…日本ですな。
大講堂にはいろんな展示物がありました。残念ながらミリオタでも艦これプレーヤーでもないので、どれも背景がわからない。

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説明書によれば「刀身にビルマのセイロン島攻略などの物語が刻まれている」んだそうで、実際、刀身はかわいらしい。意趣に富む、というか。

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1号館の象徴を残す、ということで移築された刀傷のある扉。三島由紀夫ともみ合った傷だそうです。扉を開けた先が壁、というのは物悲しい。陸軍大臣室、便殿の間も移築されているのですが、どちらも展示室状態で正直つまらない(苦笑) 調度品も一緒に再現してくれてれば、もっと雰囲気出るのになあ。

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ちなみに↑の映画ポスターは自衛隊(防衛省)が協力していると見た。GATEのポスターがないのは意外。
とまあそんなこんなで敷地内>記念館>厚生棟を見学し、いよいよ本日のハイライト!!!

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引退した自衛隊ヘリ…じゃなくて。その前に佇む独立の英雄スッディッルッマーーーン!!!

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見学者がヘリに群がるなか、海路郎さんと私だけはスディルマンに被りつき。

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像の後ろに桜の木があったので、桜の季節にまた見に来ようかな。

オマケ
スディルマンに被りついていたのが目立ったのか(そりゃそうだ)、案内の大臣官房広報室職員さんと会話した。
(独立の英雄云々、という話の後)
職員「オランダにひどい目に合わされましたものね。350年もねぇ」
「その後に来た日本軍のたった3年はそれを上回る困難辛苦を民衆に与えたというのが定番文句です」と喉元まででかかった。
職員「日本はねえ、インドネシアを育てたんですよ。独立をね、きちんと約束してましたからね。今村大将が云々」
うん…アジアの兄貴ね、知ってるそれ。途中で失望されてるよね。
職員「終戦後も沢山残りましたしね」
そうね、最近まで最後の残留日本兵がご存命でした。でも残りたくて残った人ばかりじゃない。
いや、ホント、なんで防衛省敷地内にスディルマン像を贈ることにしたんだろう…

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