大会随一のあのこと

padepokan缶詰から帰国しました。まー色々とありましたが、今大会一番の話題はこれでしょう。youtubeでも映像を探せると思います。

Outrage over S’pore SEA Games silat referee

でもこれ、審判だけを責め立てるのは酷。この記事にもあるように、タイは規則に則った抗議でメダルの色を変えられるチャンスはあったのです。彼らはそれをしなかったし、インドネシアの選手の動きもあれですが、それにつられてか、タイの選手の動きもシラットらしさを欠いています。
また、審判が間違いを犯した時のために、競技委員長と審判委員長が試合会場にいるわけですが、彼らは行動を起こさなかった。例えば、途中で審判を交代させることだってできたんです。
この試合は決勝ばかり12試合が行われる最終日に、インドネシアが絡んだ最初の試合。会場と観客はアホみたいに暑いし、審判と採点員は会場の空気に飲まれないようにかなり気を張っていたはず。点の動きも僅差で、技一つ、警告一つで勝者が変動するシーソーゲーム。そんな試合で審判を務めて、human errorが出たからといって、それを全部審判におっかぶせるのは気の毒です。
human errorをカバーするシステム(競技委員長、審判委員長の存在)が機能しなかったことをより問題視するべきかと思います。(自身への自戒も込めて)審判と採点員のレベルアップも、もちろん必須ではありますが。
この件で審判団(競技委員長、審判委員長、審判、採点員)の中立性を疑う向きもあるでしょう。これに関しては、「中立だった」としか言えません。インドネシアは8選手が決勝に駒を進め、金メダルを獲得したのは、この試合を含めた3人のみ。ホスト国への配慮や水面下でのナンチャラがあったとしたら、あまりに少ない数だと思います。これが中立だったことの何よりの証拠かと。

余談ですが、シンガポール連盟側が出す当該審判への批難を、額面通りに受けとるのはちょっとアレかも。彼らは大会前に国に提出した目標成績を、日本であれば確実に責任問題に発展するレベルで下回ってます。Aという問題をうやむやにすべく、Bという問題を大きく騒ぎたてるのは、どこでもどんな業界でもある話なんじゃないかな。

最近はgoogle先生が簡単に訳してくれちゃうから、日本語だし読めねーだろ、なんて好き勝手無防備に書けませんが、これくらいなら日本とシンガポールの関係にヒビが入ることはない…と思いたい。ハハハ。

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東京砂
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