獲らぬ狸のなんとやら

Facebook経由で見つけたミャンマー代表シラットチームがインドネシアで強化合宿という記事。強化合宿云々よりも、本文中にあるインドネシア代表チームヘッドコーチが語る「獲得目標金メダル数」の方が気になる。試合部門男子から4つ、試合部門女子と演武部門男女から4つ、の計8つが目標らしい。過去の大会成績から考えれば、まあ妥当といえば妥当な数ではある。2011年開催の前大会での獲得数が9個。2010年の世界大会では10個。昨年の世界大会では9個。総数だけを見ればあまり強気の目標設定ではないことがわかる。
ただ、問題は金メダルの内訳。挙げた3大会とも、演武部門6カテゴリーで独占した6個の金メダルに試合部門の金メダルを足した数。つまり、試合部門だけを見れば金メダル獲得数は2010年4個、2011年3個、2012年3個ということになる。これを踏まえて今回の目標を見直してみると…え、男子試合部門だけで4個取るつもりですか!?これは強気の設定だ!!!
気になって大会の公式HPを確認してみた。事前に噂はイロイロあったものの(演武部門やらないかも?とか)、結局 男子試合部門7カテゴリー、女子試合部門3カテゴリー、男子演武部門3カテゴリー、女子演武部門2カテゴリー の計15メダルに落ち着いたらしい。これだと演武部門の金メダルを独占したとして、まず5個獲得。試合部門の金メダルを例年並(?)の3個とすれば、総数8個は…おお、妥当な目標設定だ。こういう計算で「8」という数字を導き出しているにしても、さすがに「演武部門の金メダルを独占して5個、試合部門は3つくらい獲れればいいかな」なんてメディアに言えないものね。試合部門の選手だってそんなこと言われたらモチベーションが下がるってもんだ。
実際は5+3の計算で出された数字だとしても、コーチの言葉どおりに考えると「男子試合部門で4つの金メダル」ということは、7カテゴリーの過半数を獲るということ。これは正直厳しいでしょう。だってベトナムに勝てないんだもの。マレーシアだって強いし、開催国のミャンマーだって目の色が変わっているはず。よって、cizmaは男子試合部門の金メダルは2個と予想。女子試合部門は3つしかカテゴリーがない。軽量級がカットされているのがインドネシアには痛手だろうから、1つ取れればいい方かな?試合部門は組み合わせの運も結構あるからなぁ。女子のカテゴリーが少ないし、例年並みに男女合わせて3つ取れれば御の字、と見た。演武部門は順当に行けば独占できる…でしょう、多分。いや、でも、去年の世界大会ではベトナムと基本的に差がなかったんだよなぁ…1つ2つは落とすかも。落とす可能性があるとしたらTunggalのどちらかとReguか。
インドネシアが掲げる目標は「8」で、これは金メダル獲得数1位も目指す、ということでもある。ただ、今大会は金メダル総数が15なので、金メダルレースは1位7個、2位6,5個、3位3,2個ってところが妥当じゃないかと。もちろん、インドネシアが演武部門の金メダルを独占すれば目標数「8」は不可能な数字ではない。この数字に届かなくても、金メダル数1位はなんとかなるかと思う。さすがに試合部門で男女1つも金メダルなしってことはないでしょう。ただ、演武部門を万が一にでも落とせば、目標数到達も獲得数1位もあっという間に赤信号だ。はてさて、どうなりますやら。

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東京砂
カテゴリー: インドネシア, 日常 パーマリンク