映画の夏

読書の夏にするつもりが夏休み前に読み終わってしまったので、2日連続で映画を観てきた。「風立ちぬ」と「パシフィック・リム」の2本。
「風立ちぬ」は激混みだった。ネットやラジオで”泣く”と聞いていたけれど、そんなことはなかった…のは自分のアンテナ感度が悪いのか。いや、一箇所「う・・・」と言うシーンはあったけど、隣の観客のようにエンドロール付近で「ぐす・・・ズズズ」という状況にはならなかった。というか、なれなかった。うーん…なんだろう、面白くない映画ではないと思うんだけど、正直、話の内容そのものよりも、背景となっている時代を映した世俗的な部分の方が印象に残っている。あれがほんの70年前の風景だと思うと、3世代でこうも変われるのか、と。でも、別に70年前のゆったりした感じに戻りたいとは全く思わない。「地方の名士のお坊ちゃんしか高等教育を受けられない」のが”当然”な世界に生きたくはない。とはいえ、現実は段々と時代を戻っていってるような気がする。まあ、タイミングよく割引料金で見られたのでよしとする。通常料金1800円出してまでリピーターになりたい映画ではないかな。テレビでやるなら見るかも。DVDをレンタルあるいは購入するほどじゃない。大体、アニメのDVDは値段が高いのだ…
次の日にみた「パシフィック・リム」は”ザ・ハリウッド”というか、これこそ大画面で観ないでどうする!という映画だった。いやー大きいものが肉弾戦ってのは無条件に楽しい。「ザ・レイド」の脚本が取ってつけたようなもので、映画のメインはシラットだったように、「パシフィック・リム」も脚本は正直どうでもいい。大きいものがドン!!ガー!!!ドスン!!!もうただそれだけ。それだけがこんなに楽しいとわw ツッコみたいところは多々あるにしても(特に菊池凛子さんのあの細腕で”一番強い”はないわー)、この映画は映画館で観るのが正解だ。大画面テレビならまだしも、我が家の20インチで「パシフィック・リム」を観ても面白さ半減どころか、全然楽しくなさそう。気になってる方は是非、映画館でドゾ。
思うに、自分は映画を観た後は基本的に「スッキリ」したいんだな、と。なので、ウツなのが予想される「最愛の大地」とかは鑑賞候補に挙がらないのだ。

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