SEAゲームズ終わった

SEAゲームズ、終わりました。開会前に金メダル獲得目標4個を掲げたインドネシア、結局3個にとどまり目標達成ならず。4個はそれなりに現実的な、夢を見すぎていない数字だと思っていたので、ちょっと意外です。

sea games

敗因は・・・どこだろう。4個という目標は演武の金メダル総取り3個+試合部門1勝という計算ではなかったと思います。演武で1つくらい取りこぼすのを覚悟して、試合部門で2勝を想定していたのではないでしょうか。どこで計算が狂ったかといえば恐らく、準決勝で負けすぎたことかと。最初のステージ準々決勝では9戦2敗。できれば全勝が目標だったとしても1,2敗は想定内でしょう。次のステージ準決勝で8戦5敗。さすがにここで半数以上が負ける想定はしていなかったんじゃないかなあ。3敗程度で次のステージに5人進めば半分が負けても金メダルを2つ獲得できて目標達成、あわよくば当初目標を上回ることも考えての「金メダル4」だったのではないかと思われます。勝手な想像ですけど。それがファイナリストが3人では、5人進んで2個獲得と同じ割合を適用すると金メダル1個という計算に・・・なるよね、多分。数学苦手だから合ってるかどうかちょっと自信ないけど。ま、実際このとおりに3人進んで金メダルは1個だったので、予想の立て方はそんなにずれてないと思う。
準決勝でどこに負けたかといえば、5敗のうち3敗はタイ、2敗はベトナムです。ベトナムにはなかなか勝てない状態が続いていますが、タイにも勝てなくなってきたようです・・・今大会、試合部門だけを見るとベトナムも成績が振るっていません。試合部門の男女合わせて10個ある金メダルは マレーシア、タイがそれぞれ3 ベトナムが2 インドネシアとシンガポールがそれぞれ1 を獲得しています。全体がレベルアップしていると見るか、強豪が昔日の勢いを失っていると観るかは立場によって違ってくるかと思います。どちらにしても、1カ国あるいは1,2カ国がアホみたいに強い時代は終わったんですね。タイの成長には目を見張ります。これはベトナムを強豪国に育て上げたハルトノ氏が、今はタイを育てているのが大きいのでしょうか。ハルトノ氏が担当しつつも「普通」から抜け切れなかったブルネイという例があるので、監督と選手のモチベの双方が必要なんでしょう。
強くなってきてると感じるのはラオス。金メダルは取れませんでしたが、一人決勝に進みました。準々決勝では東ティモールと当る選手が多いという組み合わせに恵まれた面もありますが、演武もいい感じに腕を上げてきているので、いろいろと侮れない相手です。

ここからはおもしろいなあ、と思ったこと。
・ほぼ全種目全競技ライブストリーミングしてるっぽい。予算と設備と人員があって初めてできることだろうなあ。さすがシンガポールだ。
・ダラダラ流した映像をある程度加工して公式チャンネルにUPしている。がしかしなぜか一部「非公開動画」が混じっている・・・見たい試合が見られないじゃないか。何があった(苦笑)
・随分とお金をかけてる印象。シラット審判にオリジナル審判服(大会ロゴ入り)とオリジナル帯(大会マスコット刺繍入り)と制服(ポロシャツとズボン)を支給。そして宿泊先は恐らく、マリーナサンズベイ。
・柔道やテコンドーは3日で全種目を終わらせているところ、シラットは5日間かけている。その分、お金もかかってるはず。正直、3or4日に短縮は可能だよ、コレ。ま、「大会期間が長い」はいつも思うことだけど。
・演武/試合ともに決勝の入場スタイルがプロレス(あるいはMMF)と見まごう演出だった。3,2,1のカウントダウンで音楽と共に入場。音楽のセレクトが誰チョイスなのか知らないけど、マレーシアなんかマレー語のラップだったよ。
・倒れたんだか倒されたんだかわかりづらくするために、倒された瞬間にグンティガンしたぜ俺的シュミレーションをする=自分から技をかけるために倒れたアピールをする選手がちらほら。ありなのか、あれ。
・2分1ラウンド、休憩1分を挟んで3ラウンド制で行われる試合。休憩1分の間には普通は水分補給、汗を拭う、監督からの戦術伝授、息を整える、テーピングの巻きなおし、とかが行われるんですが・・・今回、シンガポールチームはこの休憩時間で酸素を補給してました。ありなのか、アレ。
・マスコットがビミョー・・・

cizma について

東京砂
カテゴリー: インドネシア, シラット パーマリンク