ヤ○ザとどこが違うのかと。

ジャカルタ特別州知事が大統領選に出馬・当選したため、副知事が知事に昇格したジャカルタ。日本だったら知事を辞職しての国政出馬だから、新しい知事を選ぶための選挙が行われるところだけれど、インドネシアはそういう制度じゃないらしい。それなら、副知事が知事に昇格することは当然合法で正当だし、「正」に何かあったら、その代理を務めるのが「副」。ケネディ大統領暗殺後、ジョンソン”副”大統領は大統領になった。万が一の際は、「正」の全権限を引き継ぐのが「副」だから、そこをセットにして選挙をしているわけで。まあさすがに、正が任期2年も経ずに国政に行っちゃって、副が正の座に就くことまで想定して、2年前の知事選で投票をした人はそういないだろうけれども。ともかく、アフリカ系がアメリカ大統領になる時代ですから、中華系クリスチャンがジャカルタ州知事でもいいと思うわけです。大体、国是は「多様性の中の統一」ですし。
そんな正当に知事となった人物に対し、その出自(中華系)や信仰(クリスチャン)を理由にいちゃもんつけるのは、見苦しい以外のなにものでもない。いつか、返す刀でその出自(インドネシア)や信仰(ムスリム)を理由に差別されるよ?しかも、「俺たちの認める知事はこの人だ!」とかやりだしちゃって…これ、例えば正当な政府に税金を納めた人に対し、「そんな納税は認めん。こっちの知事に納税しろ」とお金を巻き上げるようなことになったら、ただのヤ○ザじゃん。ヤダヤダ。

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東京砂
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