染ものがたり博物館

東京染ものがたり博物館(富田染工芸)にて体験&工房見学をしてきました。通常、日曜は開いてないのですが、桜の季節は特別に予約なしで飛び込みでできます。

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一緒に行った友人は先生に褒められてました。一人前になるのに10年はかかるという、この糊付け。cizmaの出来は…うん、ムラがね。色づけは工房にお任せなので(素人さんが体験できるレベルの工程じゃない)、出来上がりはオンリーワンな小裂になるはず。

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型紙は12万以上あるそうです。さすが創業140年。番号で管理しているあたりで、トーンを連想してしまいましたw

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創業の地は浅草方面だったそうです。発展に伴い川が汚れてきて、上流の神田川に移って来たとか。工房の築年数は聞き忘れましたが、大分年季が入っている色付けエリアの水周りでした。

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サンプルの柄にはカニさんとかエビさんとか鋏とか、ホントかわいい。
沢山の工程と手間暇かかって、伝統工芸品が出来上がるんだなあ、と実感しました。そりゃ、高価になるわけだ。そして反物を染め上げる、いうなれば完成品を作る職人さんの後継者も必要だけど、職人さんを支える「道具類」を作る職人さんとその材料がないことにはどうにもならないんだな、と。クールジャパン、崖っぷち。

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格闘興行にシラット

巌流島とかいう格闘興行にシラットをバックグラウンドとするプロフィールになってるインド国籍の選手が出たようです。

いや、まあ、ちょいちょいとツイートもしてたけど、運営が変わった競技を入れたいとでも思ったのか、インド国籍を連れてきて名乗らせたのがシラット。最初は「インドの」格闘技とか書いてたくらい、運営はシラット音痴。インドネシアだよ。百歩譲っても東南アジアだっつーの。インド国籍連れてくるならカラリパヤット名乗らせればよかったのに。
とまあ、ここまではtwitterでも愚痴った。

シラットがどこからきたか、どのように成立していったか、その語源は、などには諸説あるにしても、少なくとも今現在、シラットといえば「インドネシア」「マレーシア」せめて東南アジアをベースとする格闘技である、というのが一般認識であってほしい。

で、肝心の試合は日本人のボクシング選手に対し、ローキックからのハイキックで割と秒殺KOだったっぽい。
シラットを名乗られてしまった以上、情けないのもイヤだけど、これで「シラットすげー」って言われてもビミョーw

競技シラットの試合が実際問題として蹴りを主体とするスタイルがトレンドなのは認める。でも私が知ってるシラットの基本は蹴りじゃないし、私が教わった(ている)チマンデには蹴りなんてほとんどない。ほとんどっていうか基本、一種類しかねえわ。

さて、巌流島をきっかけに見学体験希望が増えるんだろうか?

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機種変した

キノコさんがBIS止めるから、風前の灯の愛機BB9780でした。がしかし、BISがなくても動くOS10なBB機種はどれもイマイチ。Q10はトラックパッドないし、Classicは大きすぎるし、PRIVは値段が高すぎる。散々迷った末、xperia compactに乗り換えました。BISなしなのでキノコさんにもさようなら。
xperiaして約1か月、BBが「電話機」としていかに優秀な筺体だったかを実感しております。覚悟はしていたことだけど、物理キーボード最高!物理キーボードがあることで、電話にも一発で出られるし。ボタン一つで電話に出られないって意外とストレスです。まあ、そんなに電話はかかってこないけど…
意外な盲点だったのは、外での視認性。BBが視認性いいのは知っていたけれど、xperia(に限らず恐らくBB以外のスマホ)は屋外で画面見づらいわ。おかげで歩きスマホする率が減りましたw
もうひとつ地味にストレスなのは目的の機能に到達するまでの手間。これはランチャーの設定でどうにかなるのかなぁ。BBだと(英語ベースの場合)ボタン一つ押すだけで呼び出せていたものが、画面ON>アイコン呼び出し>機能到達 なんだもんなぁ。面倒。

xperiaさんにもいいところはありますよ、一応。androidなので世の中のサービス全般を享受できるというメリットが。BIS縛りがないので固定費も圧縮されます。あと、カメラ性能が大分違うかな。

でもなあ、大きくて重くてもclassicにするべきだったかなぁ…固定費圧縮はclassicでも同じだし。なんか値段下がってるし…

とか思っていると↓な記事。
Facebook is giving up on BlackBerry
BBの命運やいかに…9780、せめて9900サイズで150g以下の機種が出たら乗り換えたいので、絶滅するのだけはやめて欲しい。物理キーボード万歳。

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大学の学食

有料で本文が読めないけれど、
【深掘り】学食にもハラールの波 厳格さが壁、認証低調 | 沖縄タイムス+プラス
というのを発見。
でも、先日の大阪旅行では立命館大学いばらきキャンパスの学食にお世話になったのです。民博の食堂よりも大学キャンパスの方が設備充実、というおススメがあり向かった次第ですが、キャンパス内には学食だけではなく普通のレストランもありました。その中でなぜに学食を選んだかと言えば、普段入れないようなところである&価格が安いだろうという目論見のほかに、学食なら留学生に向けてピクトでアレルゲン表示がされているだろうという予測が立ったからです。ハラールレストランを探して入るタイプではないけれど、原材料が直観的にわかるというのはすごく楽ちんなんですよ。シーフードといいながらベーコン入ってたりするから、いちいち確認するのが面倒なのが日本。そして思った通り、大学の学食メニューにはサンプル写真と使っている材料類のピクトがありました。
留学生対応なのでしょうが、大学生協の食堂事業には「ハラルメニュー」の項目があるんですね。
大学生協の事業 食堂事業 ハラルメニューの提供について
地域に開かれたキャンパスであれば、観光・訪問先でハラルレストランを探すより、大学生協食堂を選択するのもありかもしれません。ハラール認証もいいけれど、私にとっての一番は「料理の材料」がなにか、を簡単に理解できることなので。

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映画「3(tiga)」

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大阪くんだりまで何しに行ったかと言えば、基本的には映画鑑賞。まあ我ながらフットワーク軽い。映画にシラットが使われている&チェチェップ先生が出演してると聞いては、行かないわけにはいきません。
残念ながらゲスト登壇のない回でしたが、ゲストの有無で映画の内容が変わるわけではないので問題なし。ここから先はネタバレ含む感想放談になります。でも、数日寝かせてしまったので、記憶不鮮明。
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アクション指導はチェチェップ先生と(多分)一番弟子のユディストラさん。スタッフでも名前を確認できました。映画の中では二人とも、セリフのある役が振られています。チェチェップ先生は主人公3人組のシラット道場師範=師匠、ユディストラさんはプサントレンの裏切り者(最後に泡吹いて自害)です。
この映画、一言で言うなら小学生の息子無双。いや、あのリカバリーっぷりは超人過ぎるでしょ。息子死んだ、とパパんが絶望するような怪我だったのに、あっという間に打たれたはずの左ではなく右腕を三角布で吊ってハッカー復帰って。しかも現場周辺の生きてる電波を拾って映像ハック…前振りがあったにしても、技術高すぎです。続編があるなら、彼を主役にネットゲリラでいいんじゃないでしょうか。
タイトルの「3」は主人公3人にかけてるんだと思うんですが、なぜ”アリフ・ラム・ミム”で「3人」なのかは、解説がないとイスラム文化になじみがない場合には、わかりづらいんじゃないかと思いました。本編で「アリフ」「ラム」「ミム」と区切った後、3人揃った状態に持っていき「アリフ・ラム・ミム」となるのも、回りくどいような。
最後には「イスラームは風変わりなものとして始まり、風変わりなものとして戻り行く。それゆえ、風変わりな者たちに幸あれ」というハディースのナレーションが入ります。有名どころなハディースのはずですが、そうと認識できるのとできないのとでは、監督の意図は観客への伝わり具合が半減しそうです。
ザ・レイドのような話の筋はどうでもいい(<褒めてます)、ただただアクションがしたい!という作品ではないと感じます。だからこそ、イスラムやインドネシアに不慣れだと要解説な部分が散見されたのは残念です。なぜなら説明なしでアクションだけ楽しめるかというと、そこまでじゃないから。
ザ・レイドはシラット組(狂犬、イコ、アサシン)とドニー・アラムシャーやジョー・タスリムといった他競技組のコラボが生み出す複雑さからくる面白味があったように思います。対して本作はシラットオンリー、それもチェチェップ先生が所属する流派パンリプール一択なので、悪い言い方をすれば単調。技やシチュエーションは多彩なのですが、どこを切り取ってもパンリプールという印象を受けました。しかも全編を通して格闘シーンがストップモーション映像なので、単調感を増長させます。一つ一つの動きはかっこいいんです。ストップモーションのおかげでスローモーションにしなくても参考にしながら動けそうですし、勉強になります。ただ残念なことにアクション映画好きが求めるであろう、アクションシーンにおける「手に汗握る」「ワクワク感」はザ・レイドに大きく水を開けられた感がありました。
筋や言葉、背景や世界観がイマイチわからなくても楽しめる、という映画にはなりきれてない。まあでも、基本的にはインドネシア国内に向けて制作した作品のはずですから、それでいいのでしょう。本作監督の最新作comic8はインドネシア国内で大入りのようです。そちらにもシラット組が出てるので、是非、東京で見たい。東京国際映画祭でお願いします。普通に劇場公開でも大歓迎。
あとはなんだったかなあ、ああ、あれだ、誰かチェチェップ先生に善人役をオファーしてください。それにしても、あの役はなにがどうなって政権の犬に成り下がったんだろう…道場が強制的に閉鎖されて、戦いに身を投じる前振りはあったけど、あの流れなら政権に反する側に組するのが筋じゃないのかなぁ。
映画が始まる前に「この映画はフィクションです。現実の世界、団体などなどに関係したり、そのいずれをも貶める意図はありません(大意)」と断りが入ります。この宣言がなかったら、娯楽作としての体裁も危うかったのでは。ちなみに、ある意味「オレタタ」エンドです。
つらつらと書きましたが、劇場公開されることになったら再度お金を払って見に行く。劇場公開なしでDVD発売(ジャスミンみたいに)ということになっても購入する。シラット炸裂!と宣伝していた「サラ」は2回観る気もDVDを買う気も起きなかったからなあ。「サラ」に比べればシラットのクオリティはレベルが違う。

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雨の大阪御堂筋

タイトルと内容はあまり関係ありません。なんかこんな歌詞があったなあ、という。民博に行った1日目はまあまあの天気だったので、太陽の塔を楽しめたものの、2日目がひどかった。寒の戻りに大雨の一日。寒かったーー

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車両通行止めでは「ない」ことに気づかず、ぶつかりそうになること数回。
太陽の塔は思っていたより大きかった。なんでだろう、青山の子供の樹を少し大きくした程度のもののような気分だった。牛久のイメージでいればよかったんだな。

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いつか動く気満々にしか見えなかったです。
そして大阪と言えばグリコ、通天閣。最近はこれに加えて五代様。

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帰りの便は神戸空港発羽田行なので、大阪から神戸へ。神戸では異人館の街並みを楽しみ…って寒いよ。雨は相変わらず強いし。最後はシティループという巡回バスに乗りっぱなしでほぼ一周という荒技で時間を使った。そして車内の温かさに眠気を誘われ、ほとんど寝て過ごすという…

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礼拝所コレクション

成田T3は入口から入って左側、警察詰所の奥にあります。

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ウドゥースペースに仕切りがないので、申し訳ないと思いつつ、多目的トイレを使いました。
民博は平日昼間で人が少なかったこともあり、コインロッカーエリアを利用。
噂に聞いていた大阪駅の礼拝所はきれいでした。利用申込をするインフォメーションセンターから遠い&わかりづらいのが難点ですが、センターの女性職員が連れて行ってくれました。使い終わった後の報告はいらないそうです。旅行者か居住者か聞かれました。国内旅行も「旅行者」扱いとのこと。

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エスカレーターを下って下って辿りつきました。

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モスク以外で男女別に分かれてるのは珍しい。それだけ敷地(?)面積が広いんですね。

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きれいですし、鏡があるのはうれしいです。

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高島屋もそうなんですが、残念ポイントとしては蛇口がプッシュタイプなこと(ウドゥーの途中で水が止まる)と、水しか出ないことでしょうか。贅沢は言えませんが、ウドゥーは滝行じゃないのでお湯が欲しいです(苦笑)
神戸モスクは写真撮影禁止の張り紙に気づかず、撮影してしまいました。誰もいない時間帯でよかったw

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おまけ:異人館エリアにはジャイナ教寺院があるんですね。

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民博に行ってきました。

大阪アジアン映画祭でシラットを取り入れたインドネシア映画「3」が上映されると聞き、前から行ってみたかった民博訪問と組み合わせての大阪1泊旅行を敢行しました。
とりあえずは民博ネタを。

広くて見応えたっぷり&写真撮り放題な博物館でした。ちょいちょい休憩スペースも用意されている親切設計。アジア方面に力を入れているらしく、なぜかシラットに関する展示がありました。

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いや、まあ、正直、コレヂャナイ感満載(苦笑)そのポーズはなんだ。帯の水玉はなんですのん。服もペラッペラですし、大体シラット演武衣装というよりはbaju kokoではないのか。後ろのマレーシアでの写真を再現すればいいだけなのに、どこがどうしてこうなった…

他の写真はこちら

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武道必修化はトレンド?

文部科学省では、平成20年3月28日に中学校学習指導要領の改訂を告示し、新学習指導要領では中学校保健体育において、武道・ダンスを含めたすべての領域を必修とすることとしました。
武道は、武技、武術などから発生した我が国固有の文化であり、相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり相手の技を防御したりすることによって、勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わうことができる運動です。また、武道に積極的に取り組むことを通して、武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視する運動です。
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「固有の文化」への執着って”グローバル化”への反動なのかな。武道・武術はその辺と親和性が高いんだろうなあ…まあ、自分がその辺への執着が薄いっていうのはあるけど。

インドネシアではこんなんだし。
Ketua MPR Dukung Pencak Silat Masuk Kurikulum Olahraga
大意:国会議長、伝統文化の保全のためシラットの教育科目化を後押し

Prabowo Sarankan Pencak Silat Diperkuat Melalui Kurikulum Sekolah
大意:グリンドラ党党首、教育の場でシラットを通じて”健全”で伝統文化を尊重する次代を育てることを提案

お隣のマレーシアでも「シラットを必修化」の動きがあるみたい。

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そのうちベトナムではボビナムが必修になるのかも?

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どうなるシラットinアジア大会 続き

「アジア大会にシラットなし(<正確には単体での実施はない)」の記事が出たあと、インドネシアのシラット界隈は蜂の巣をつついたような騒ぎになっていました。曰く、「自国開催でシラットないなんて信じられない」「シラットは既に正式採用されたって話だったのに何があった」「シラットをプッシュしないなんて国は自国文化をないがしろにしている」うんたらくんたら…
これを受けてインドネシアシラット協会幹部のErizal Chaniago氏がコメントを出しています。
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Salam Pencak Silat:
terkait berita yg diterbitkan oleh pihak jpnn : dpt kami jelaskan bahwa:
1. Berita tersebut adalah salah tulis oleh pihak jpnn, dan sdh diklarifikasi oleh bpk Sutan Adil Wkl Ketua Komisi X DPR RI.
2. Pencak Silat tetap dipertandingkan pd Asian Games 2018-Jakarta.
3. Menurut Wkl Ketua Komisi X DPR RI, justru memberikan penguatan dan meminta kpd Kemenpora, khusus untuk Pencak Silat mendapatkan dukungan penuh dari Pemerintah baik dari segi pengembangannya diluar negri maupun dari pembiayaan, krn Pencak Silat adalah salah satu unsur Budaya Bangsa,
4. Kami membantah bahwa berita dari jpnn tsb adalah Tidak Benar.
Terimakasih.
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要約すれば、記事は誤報・シラットはある ということですね。

また、騒ぎの元となった記事を出したところがSAH Siap Perjuangkan Anggaran Pencak Silatという記事を出しました。SAH氏、グリンドラ党だったんですね。グリンドラの党首はインドネシアシラット協会の会長さんですから、早々に訂正というか火消しネタを提供せざるを得なかったのでしょう。

結局のところ、シラットがアジア大会にあるのかないのか。恐らく「ある」と思います。ただ、それはインドネシアシラット界隈が思っていたような、オリンピック公式競技である柔道やテコンドーと同等に「単独競技」としての実施ではない。事実、昨日の投稿にも書いたように”最初から”シラットは「単独競技」としての実施予定の枠に入ってません。「格闘競技」の枠に入る複数競技のうちの一つです。複数競技がどのように種目化され、なにが実施されるのかはこれからのロビー次第だと思います。「格闘競技」というパイを空手・柔術・武術・シラット・クラッシュで取り合う(分け合う)ということだと推測します。

ではなぜ、蜂の巣をつついたような騒ぎになったのか。これはもう、メディアのミスリードが主な原因でしょう。繰り返しますが、OCA側が提示してきたのは「最初から」格闘競技枠の一つとしてのシラットです。それを「アジア大会でシラットが実施される!」という浮かれ騒ぎ(<敢えて言います)の中で明示しなかった(ゼロではないけど、保険の特記事項みたいな扱い)。報道や発表が「単独競技としてではないけれど」と断り書きを入れてさえいれば、問題なかったのではないかと思います。例え5分の顔見世だとしてもSWにインドネシア人俳優が出ていることに熱狂できるお国柄です。4年に一度のアジアのオリンピックで”どんな形であれ”シラットがある、と聞けば喜ぶ人の方が絶対に多い。でも、何も言われなければSEAゲームズと同様にシラットが単独競技として、アジア大会でテコンドーや柔道と「肩を並べる」と勘違いするのは当然。「肩を並べた」という誇りに満たされたのに、後から「格闘競技で一括り」と判明したら、騒ぎになるのは自明です。
例:Pencak Silat merupakan salah satu dari enam olahraga non-Olimpiade olahraga resmi termasuk dalam daftar bersama 28 cabor Olimpiade(以下略)
=オリンピック28競技と共に、プンチャック・シラットは非オリンピック6競技のうちの一つである
>>実際に非オリンピック6競技の一つであるのは「格闘競技(martial arts)」です。この格闘競技のうちの一つがシラット、となります。

さらに混乱に拍車をかけたのはシラット連盟。連盟には「単独競技じゃなくてもいい、まずはアジア大会での実施実績を得る」という現実を見据えた判断があるように思えます。つまり、アジア大会での実施決定はイコールで「単独競技として」ではありません。単独競技ではなくとも実施することに変わりはない。そのためでしょう、シラット連盟発の文書には「シラットが実施されることに決定」としか書いておらず、「格闘競技の一つとして」という但し書きがありません。報道に断り書きがあまり見られないのは、連盟の報道発表の文面に問題があったのかもしれません。

自国開催なのにシラットを単独で実施できないことに憤りを感じる向きは理解できます。報道等で勘違いしていたのではなおさらです。とはいえ、ここで国(インドネシア)が自国文化をないがしろにしている、連盟は営業不足だ、というのはちょっと違う。インドネシアでのアジア大会開催が決定した後、連盟がインドネシアシラット協会を中心に各方面に働きかけ、国もそれに応えて支援したからこそ、格闘競技の一つという形ではありますが「最初から」シラットがOCAの実施承認リストに入ることになったのだと思います。そして、既に名前を挙げられているがために、「応相談」の単独競技としてシラットを推すことができなかったのではないかと考えます。

まーあれです、白馬の元候補だったら単独競技だったはずだ、とか、国はもっと自国文化に云々、とかはもう飽きた。国の保護・支援なしには立ちいかなくなってしまえば、民衆が長く受け継いでいく文化の主流から外れた先細りの未来が待っているのですよ。そうならないために頼るべきは国ではなく、自分で立って地道に種を撒くことだ…と自戒と決意をこめて。

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